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フョードル・ルディン

Fedor Rudin

2023年、「ヴァイオリンの魔法」と題したプログラムでベルリン・フィルハーモニーへデビュー。2018年パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール等で上位入賞し、最高峰のヴィルトゥオーゾとして聴衆を魅了し続ける。
1992年、著名な前衛作曲家エディソン・デニソフの孫としてモスクワに生まれ、パリで育つ。13歳よりケルンでZ.ブロンに師事し、その後、ザルツブルク・モーツァルテウム、グラーツで学ぶ。2019年に当時最年少でウィーン国立歌劇場およびウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターに就任し、現在、ウィーンを拠点に再びソリストとしてベルリン、ニューヨーク、プラハ、パリ、モントリオールに登場し、ザルツブルク音楽祭やシュレスヴィヒ＝ホルシュタイン音楽祭へ招聘されている。近年はベルリン放送交響楽団等のオーケストラと共演。ボーンマス交響楽団とのベートーヴェン協奏曲はBBCで放送された。2022年からはフランスの室内楽音楽祭「Rencontres Musicales de Chaon」の芸術監督を務める。
指揮をウィーン国立音楽大学で学び、T.クルレンツィスやP.ジョルダンのアシスタントを務める。オーケストラの弾き振りのほか、指揮者としてウィーン放送交響楽団やイエナ・フィルハーモニー管弦楽団に客演し、2022年には《ウエスト・サイド・ストーリー》を指揮しオペラ・デビュー。2023年よりウィーン国立音楽大学で教授としてオーケストラを指導する一方、ヴァイオリニストとしてのソロ活動を行っている。
その表現豊かな音楽解釈は楽譜の徹底的な分析に根差したもので、作曲家の想いを聴き手に伝えることを徹底している。使用楽器はカナダのドラモンヴィルにあるCANIMEX社貸与のストラディヴァリウス「ex ヴィオッティ」（クレモナ、1712年製作）。