SPT分野における共同事業展開に関する包括的提携
ニュースリリース/NTTデータ
2003年5月 1日
株式会社NTTデータ
アルテック株式会社
Imaging Automation,Inc.
(株)NTTデータ、アルテック(株)、(米)Imaging Automation 社(ニューハンプシャー州:以下イメージング・オートメーション)は、ITを用いて渡航に関わる複雑な諸手続きを簡素化することを目的とした取組であるSPT(Simplifying Passenger Travel)分野において、今後航空需要の増加が見込まれる日本および北東アジア地域での共同事業展開をおこなうことで、2003年5月1日に合意しました。具体的には、渡航手続きに必要な書類(旅券、査証)等の認証技術とバイオメトリクス技術を利用したSPT関連ビジネスのマーケティング戦略立案、ソリューション展開先の開拓、調査・研究、システム開発・システムインテグレーションサービスなどを共同で事業展開していく予定です。
【SPTとは】
SPT(Simplifying Passenger Travel)とは渡航に関わる諸手続きに関してITを活用して簡素化することを目的とした取組であり、例えば、航空旅客が一度の手続きにより、渡航申請に必要とされる情報を出入国に関わる関係機関が即時に情報共有することで、渡航者がより早く、より効率的に、一連の旅行手続きを済ませることを可能にする取組です。
SPTの推進母体である国際協同体「SPTプロジェクト」は、IATA(国際航空運送協会)を事務局として各国政府機関、空港管理者、航空輸送事業者、ITベンダなどで構成されています。NTTデータとイメージング・オートメーションはともにIATAのSPTの研究会に参加をしており、現在は、実運用化に向けた先行トライアルとしてアムステルダム・スキポール空港(2001年9月)でICカードとバイオメトリクスを利用した実験が、ロンドン・ヒースロー空港(2002年1月)、オーストラリア・シドニー空港(2003年2月)ではバイオメトリクスを利用した実験がそれぞれ実施されており、今後、他の諸外国においてもトライアルが計画されています。
日本においても2002年より、国土交通省が推進する「e-airportプロジェクト」の一環として取り上げられており、2003年1月より成田空港において顔と虹彩によるバイオメトリクス認証を使用した、出国時の搭乗手続き簡素化の実証実験(e-チェックイン実証実験)が行われています。
【包括提携の背景】
当初、SPTは、主に手続きの簡素化・自動化を中心に推進されてきました。具体的には、個人の身体的特徴から本人識別を可能とする「バイオメトリクス技術」ならびに電子化された渡航手続きに必要な書類(旅券、査証等)および航空券等の個人情報を可搬できる「スマートカード技術」などを用いて実現されます。しかしながら、2001年9月11日の米国における同時多発テロ事件以降、単なる手続きの簡素化や自動化だけではなく、航空保安面からセキュリティをより強固なものとするための対策に注力するようになり、渡航手続きに必要な書類の認証技術やバイオメトリクスによる本人照合技術が注目されています。SPTの実現にあたっては、ドキュメント認証技術、バイオメトリクスによる本人照合技術、セキュリティ認証技術を要素技術とし、トランスポーテーションの一連の流れにおいて関連する官民機関における相互運用性(インターオペラビリティ)のあるシステムおよびネットワークの構築が必要になります。
【包括提携の各社の目的】
このような背景を踏まえ、NTTデータは、イメージング・オートメーションの旅券や査証等の渡航書類や身分証明書、運転免許証など公的文書の偽造防止に必要な高い認証技術と実績を、イメージング・オートメーションは、NTTデータの航空分野におけるそのシステムインテグレーション能力およびこれまでの大規模システム開発実績をそれぞれ評価し、イメージング・オートメーション製品の日本の総代理店であるアルテック社とともに、包括提携することになりました。3社は今後、SPT関連ビジネスのマーケティング戦略立案、ソリューション展開先の開拓、調査・研究、システム開発・システムインテグレーションサービスに積極的に取り組みます。
【今後の展開】
渡航手続きに必要な書類等の認証技術とバイオメトリクス技術を融合させたハイブリッド認証対応機器等を始めとした高度なセキュリティシステムの開発、フィールドでの実証実験を通じたフィージビリティスタディを実施し、SPT実現に向けた情報インフラの構築を目指すと共にマーケティング戦略の構築やソリューション開発等の事業展開を予定しています。
SPTビジネスのイメージ図 1
SPTビジネスのイメージ図 2
【SPTとは】
SPT(Simplifying Passenger Travel)とは渡航に関わる諸手続きに関してITを活用して簡素化することを目的とした取組であり、例えば、航空旅客が一度の手続きにより、渡航申請に必要とされる情報を出入国に関わる関係機関が即時に情報共有することで、渡航者がより早く、より効率的に、一連の旅行手続きを済ませることを可能にする取組です。
SPTの推進母体である国際協同体「SPTプロジェクト」は、IATA(国際航空運送協会)を事務局として各国政府機関、空港管理者、航空輸送事業者、ITベンダなどで構成されています。NTTデータとイメージング・オートメーションはともにIATAのSPTの研究会に参加をしており、現在は、実運用化に向けた先行トライアルとしてアムステルダム・スキポール空港(2001年9月)でICカードとバイオメトリクスを利用した実験が、ロンドン・ヒースロー空港(2002年1月)、オーストラリア・シドニー空港(2003年2月)ではバイオメトリクスを利用した実験がそれぞれ実施されており、今後、他の諸外国においてもトライアルが計画されています。
日本においても2002年より、国土交通省が推進する「e-airportプロジェクト」の一環として取り上げられており、2003年1月より成田空港において顔と虹彩によるバイオメトリクス認証を使用した、出国時の搭乗手続き簡素化の実証実験(e-チェックイン実証実験)が行われています。
【包括提携の背景】
当初、SPTは、主に手続きの簡素化・自動化を中心に推進されてきました。具体的には、個人の身体的特徴から本人識別を可能とする「バイオメトリクス技術」ならびに電子化された渡航手続きに必要な書類(旅券、査証等)および航空券等の個人情報を可搬できる「スマートカード技術」などを用いて実現されます。しかしながら、2001年9月11日の米国における同時多発テロ事件以降、単なる手続きの簡素化や自動化だけではなく、航空保安面からセキュリティをより強固なものとするための対策に注力するようになり、渡航手続きに必要な書類の認証技術やバイオメトリクスによる本人照合技術が注目されています。SPTの実現にあたっては、ドキュメント認証技術、バイオメトリクスによる本人照合技術、セキュリティ認証技術を要素技術とし、トランスポーテーションの一連の流れにおいて関連する官民機関における相互運用性(インターオペラビリティ)のあるシステムおよびネットワークの構築が必要になります。
【包括提携の各社の目的】
このような背景を踏まえ、NTTデータは、イメージング・オートメーションの旅券や査証等の渡航書類や身分証明書、運転免許証など公的文書の偽造防止に必要な高い認証技術と実績を、イメージング・オートメーションは、NTTデータの航空分野におけるそのシステムインテグレーション能力およびこれまでの大規模システム開発実績をそれぞれ評価し、イメージング・オートメーション製品の日本の総代理店であるアルテック社とともに、包括提携することになりました。3社は今後、SPT関連ビジネスのマーケティング戦略立案、ソリューション展開先の開拓、調査・研究、システム開発・システムインテグレーションサービスに積極的に取り組みます。
【今後の展開】
渡航手続きに必要な書類等の認証技術とバイオメトリクス技術を融合させたハイブリッド認証対応機器等を始めとした高度なセキュリティシステムの開発、フィールドでの実証実験を通じたフィージビリティスタディを実施し、SPT実現に向けた情報インフラの構築を目指すと共にマーケティング戦略の構築やソリューション開発等の事業展開を予定しています。
SPTビジネスのイメージ図 1
SPTビジネスのイメージ図 2