郵便事業株式会社の各種Webサービスをシングルサインオン化 ~クラウドサービスをつなぐ連携プラットフォーム「Sinfonex®」の「ID連携・ID管理機能」が採用決定~

ニュースリリース/NTTデータ

2012年9月5日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータの提供する、クラウドサービス間連携支援プラットフォーム「Sinfonex®」が、郵便事業株式会社(以下、日本郵便、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鍋倉 眞一)の「Web会員管理システムおよびインターネット統合認証基盤」(以下、統合認証基盤)の中核機能を提供する製品として採用されました。

この、Sinfonexの提供する各種機能を活用する事により、日本郵便が利用者向けに提供している、各Webサービスにおいて、利用者は一つの会員IDでそれぞれのサイトへログインすることが可能となり、利用者の利便性が大きく向上します。

NTTデータは今後も、企業のニーズやトレンドにあわせてSinfonexの新機能を積極的に企画・追加することで、企業の会員管理等の課題解決に寄与するサービスとして付加価値拡大に努め、ID関連ソリューションにおけるデファクトスタンダードを目指します。

背景

昨今のビジネス環境においては、ITを活用した異業種間のビジネスコラボレーションによる既存ビジネスの拡大や新たな顧客サービスの創出を通じて、ビジネスの拡大を模索する動きが広がっています。

このような中、Webサイトを運営する企業において、例えばECサイトとポイントサイトでおのおの発行する会員IDを連携させる等、複数Webサイト間での会員ID連携に対するニーズが高まっています。複数Webサイトにおける会員IDの連携は、それぞれのサイトに同一の会員IDでログイン(シングルサインオン)できるため、顧客利便性を向上させることができると同時に、従来別々管理していた会員情報を結びつけることができ、会員情報の組み合わせによる緻密な顧客マーケティング活動の実施等、企業の資産である会員情報を積極的に有効活用する手段として注目されているためです。

NTTデータでは、このような市場ニーズおよび環境の変化をふまえ、異なる分野間におけるWebサービス連携に対して、効率的かつ迅速に連携が可能となるサービス連携プラットフォームを開発し、2011年4月よりクラウド型サービスSinfonexとして提供してきました。

郵便事業株式会社 統合認証基盤への採用について

2012年9月3日付官報(落札者等の公示)にて、郵便事業株式会社「Web会員管理システムおよびインターネット統合認証基盤構築の委託」について、落札者がNTTデータである旨の公示がなされました。

この業者選定に際し実施された技術評価(提案書)において、Sinfonexが提供する「ID連携機能(製品名:Sinfonex Federation Managerおよび Sinfonex SP Agent)および「会員管理機能(製品名:Sinfonex IDaaS)」が要求仕様を満たす製品として評価され、日本郵便における統合認証基盤を実現する中核製品として採用されました。

Sinfonexの概要

Sinfonexは、ID連携、Webサービス連携を中心とした技術によって実現される「サービス連携プラットフォーム」です。2011年4月に、ID連携、Webサービス連携を実現する機能をクラウド型サービスとして提供開始しています。また、「ID連携」および「会員管理」機能については、クラウド型サービスのみでなく、お客さまの保有するIT資産への提供(サブスクリプションライセンスでの提供)も行っています。

【図】

図:Sinfonex概念図

Webサイトにおける会員管理の課題

Webサイトを運営する企業の会員管理の課題として、「会員サイトが事業ごとに立ち上げられており、各Webサイトを利用するたびに、利用者は各IDでログイン操作をしなければならない」「会員情報が一元管理されておらず、顧客マーケティングに活用できない」「新たなサービスに対し、利用者ニーズの取り込みができない」などの課題があります。

また、Yahoo!Japanなどの外部のメジャーサイトとのID連携やサービス連携についても、「サイトごとに都度連携を図る必要がある」「連携に際して時間がかかる」などの課題があります。

【図】

Sinfonexの課題解決イメージ

Sinfonexの「ID連携機能」および「ID管理機能」を活用する事により、システム開発にかかる期間とコストを抑制し、「共通IDによる各Webサイトへのシングルサインオン」「一元的な会員情報管理による緻密なお客さまサポート」等が可能となります。

また、メジャーサイトとのID連携についても、Sinfonexを利用する事により、容易かつ安価にID連携が可能となります。

【図】
機能名製品名特徴
(1)ID連携機能
  • Sinfonex Federation Manager
  • Sinfonex SP Agent
  • シングルサインオンの実現に際して豊富な導入実績を誇るSSOエンジン
  • SAML2.0とOpenIDに正式対応
(2)会員管理機能
  • Sinfonex IDaaS
  • 1,000万会員規模の大規模会員管理システムへの導入実績を誇る会員管理エンジン

今後の展開

Sinfonexは、今後も企業の会員管理等の課題解決に寄与する、新たな機能やトレンドを積極的に企画・提供することで、さらなる付加価値の拡大に努め、ID関連ソリューションにおけるデファクトスタンダードを目指します。

特にお客さまの運営するWebサイトと、他のWebサイトの連携に必要となる機能強化に努め、お客さまの多様なニーズに対応可能なサービスを提供していきます。

  1. 1.重点顧客分野への提供拡大

    Sinfonex Federation Manager、SP Agent、IDaaSについては、「複数のWebサイトのシングルサインオンや顧客の可視化の実現」、「M&Aや企業提携によって必要となる保有顧客の会員管理やサイト連携の実現」などの経営課題を解決すべく、流通業や金融業に代表される「顧客を保有する事業者」へのソリューション展開を図ります。

  2. 2.セキュリティ機能の強化

    Webサイト間の会員情報のやり取りにおいて必要となる、「安全な属性情報交換を実現するための機能」の強化を図ります。

  3. 3.連携サイトの拡大(クラウド型サービス)

    Sinfonexで提供する、IDおよびサービス連携サイトの拡大を図ります。現在はYahoo!Japan、Google等をはじめとするメジャーサイトとの連携機能を提供していますが、これに加え海外SNSをはじめとする、連携サイトの拡大を図ります。これにより、お客さまサービスと外部サービスとの速やかなIDおよびサービス連携の実現を図り、新たなビジネス機会の創出を支援します。

注釈

  • 「Sinfonex」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

関連情報

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
戸田
TEL:03-5546-8051

システムに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第四金融事業本部
第一郵政事業部
青柳、長田
TEL:050-5546-2947

Sinfonexに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
リージョナルビジネス事業本部
e-コミュニティ事業部
三宅、熊木
TEL:050-5546-2449