OSS統合運用管理ソフト「Hinemos®」によるシステム分析基盤を提供 ~ITシステムのデータ分析ソフトウエアSplunk®と連携し、システムを最適化~

ニュースリリース/NTTデータ

2012年10月17日

株式会社NTTデータ
NTTデータ先端技術株式会社

株式会社NTTデータとNTTデータ先端技術株式会社は、2012年10月17日より、NTTデータが提供するOSS統合運用管理ソフト「Hinemos®」(ヒネモス)で蓄積しているシステム稼働情報やジョブ制御情報を分析し、システム障害の原因究明・チューニングやキャパシティプランニングを可能とする、「Hinemos システムアナライズ」オプションの提供を開始します。

近年、企業においてクラウド化・仮想化環境導入によるシステムの集約や分散が進み、システムの運用管理が複雑化しています。このような環境では、システム稼働情報やジョブ制御情報の分析により、システムリソースの使用状況や業務特性を把握し、個々のシステムに合わせた運用管理が求められます。

今回提供する「Hinemos システムアナライズ」オプションは、これまでHinemosで蓄積していたシステム稼働情報やジョブ制御情報に対して、あらゆる種類のデータを高速で自由度の高い検索が可能という特徴を持つデータ分析ソフトウエア「Splunk®」を活用し、これらの情報を一元的に分析することが可能です。この分析基盤により、お客さまはデータセンターから小中規模システムまで幅広いユースケースに適した運用管理が可能となります。

本オプションの提供にあたっては、NTTデータとNTTデータ先端技術が共同で機能開発を行い、NTTデータより販売と保守サポートを提供します。

背景

近年、企業においてクラウド化・仮想化環境導入によるシステムの集約や分散が進み、運用管理すべきシステム構成が複雑化しています。それに伴い企業の間では、この複雑なシステム環境におけるサービス、リソースのキャパシティー分析や、ジョブの処理性能や実行状況などの業務分析についても、個々のシステム特性に合わせて変化させていくことへの要求が高まっています。

また、NTTデータではHinemosパートナー各社と連携し、Hinemosのさらなる発展を目指して、新たなソリューションやオプションの提供を推進しています。その中で、Hinemosにて収集しているシステム稼働情報やジョブ制御情報を、より長期的な期間で、より柔軟に分析やレポート出力をし、活用したいという要望が多数ありました。そこで、NTTデータではこれらの要望を踏まえ、NTTデータ先端技術の販売・提供するITシステムのデータ分析ソフトウエアSplunkと連携し、ITシステム全体の一元的分析を可能とし、システムの最適化に貢献する、「Hinemos システムアナライズ」オプションの販売を開始することとなりました。

「Hinemos システムアナライズ」オプションの分析画面

【図】
【図】

概要(特長)

「Hinemos システムアナライズ」オプションでは、Hinemosに蓄積しているシステム稼働情報、ジョブ制御情報の分析が可能で、お客さまはITサービス需要のピーク/ボトムの評価や、キャパシティプランニング、システム障害の原因究明やチューニング、傾向分析による障害予防が簡易に実現できます。主な特長は以下の通りです。

  • 高速かつ自由度の高い分析・検索が可能

    システム稼働情報、ジョブ制御情報の統計情報からトレンドの把握、異常検知や相関分析といった、幅広い分析が可能になります。また、本オプションは、データ分析ソフトウエアであるSplunkを基盤としており、Splunkが持つさまざまな高速な分析機能もそのまま利用できます。

  • 多彩な分析用レポートテンプレートを用意

    システム稼働情報、ジョブ制御情報の分析において、汎用的に利用可能な分析用レポートをテンプレートとして用意しています。

  • 簡易な分析画面のカスタマイズ

    ビューやダッシュボードといった表示機能を利用して、分析用レポートのテンプレート画面の組み替えや、ユーザー独自の分析画面をWebインターフェースにより簡易に設定・カスタマイズできます。

  • マルチシステム対応

    Hinemosにて管理する複数のシステムに対しても、一元的に分析が可能になります。クラウド化・仮想化が導入された複雑な環境にも対応しています。

  • マルチユーザー対応

    参照可能なシステムの範囲をユーザーごとに指定できます。これにより、システム間の情報の独立性やセキュリティーを確保したまま、マルチユーザーによる分析業務が可能になります。

  • 既存システムに影響なく構築可能

    Hinemosにて収集済みの情報のみを利用するため、既存システムには一切影響なく構築ができます。

主要機能

  1. 1.簡易セットアップ機能
  2. 2.Hinemos収集データとの連携機能
  3. 3.Webインターフェースによる分析画面カスタマイズ機能
  4. 4.分析用レポートのテンプレートによる定型分析機能
    • イベントレポート
    • ジョブレポート(実行状況、処理時間)
    • サーバー機器/ネットワーク機器性能レポート
    • ノード別レポート
    • サービスレポート
    • Hinemos 自身の稼働状況レポート
    • Hinemos 操作履歴レポート

Splunkについて

Splunkは米国Splunk.Incが2006年より開発・販売しているログデータ向けの検索・分析エンジンで、NTTデータ先端技術が国内での販売を取り扱っています。これまでに、80ヶ国の4,400を超える企業、サービスプロバイダー、政府機関がSplunkを使用しています。

対応するHinemosのバージョン

Hinemos ver 3.2、およびver 4.0

提供時期・提供形態について

販売開始

2012年10月17日

出荷開始

2012年12月3日(予定)

提供形態

Hinemosパートナー各社を通じて販売されるHinemosオプションの形態をとります。また、NTTデータ、Hinemosパートナー各社より、利用期間限定の試用版を提供予定です。

価格

オープンプライス

イベント・セミナーのご案内

「Hinemos システムアナライズ」オプションについて、「Hinemos World 2012」にて、オプションの紹介と展示会場でのデモンストレーションを実施する予定です。

イベント名

Hinemos World 2012

日時

2012年11月14日(水)12:30~18:00

会場

東京ミッドタウン カンファレンスルーム4F

主催

株式会社NTTデータ

参加費

無料(事前登録制)

参加予定企業
  • Hinemosソリューションパートナー各社
  • 株式会社NTTデータ 他

本イベントの詳細は以下のサイトにてご確認ください。本日より参加お申し込み受け付けを開始します。

今後について

NTTデータでは今後も、Hinemosパートナー各社と共に仮想化やクラウドなどの先進的なIT技術を利用する際に求められる運用要件への迅速な対応と、さらなる運用コスト低減につながるHinemosの機能・ソリューションの開発、提供を行います。そしてより一層のHinemosの普及を図るとともに、Hinemosパートナープログラムおよびオプションの提供により、年間10億円の売り上げを目指します。

また、NTTデータ先端技術では今後も、ますます複雑化し高度な要件が求められるITシステム基盤の構築・保守におけるソリューションとしてSplunkの適用を図り、Splunkのライセンス販売と保守・カスタマイズサービスの提供により、年間5億円の売り上げを目指します。

注釈

  • キャパシティプランニング

    ITシステムに求められるサービスレベル、サービスの需要からシステムリソースの処理能力や数量などを見積もり、システム構成の最適化を計画すること。

  • 「Hinemos」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • 「Splunk」は米国Splunk.Incの登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
平形、田中
TEL:03-5546-8051

NTTデータ先端技術株式会社
営業推進部
齋藤
TEL:03-5843-6860

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
基盤システム事業本部
加納、谷越、澤井
TEL:050-5546-2496

NTTデータ先端技術株式会社
ソリューション事業部
三部、武田、田仲、大野
TEL:03-5843-6813