Hinemos®からMicrosoft Azure™とHyper-V®のハイブリッドクラウドを一元管理する機能を提供
2014年10月6日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、OSS統合運用ソフトとして公開している「Hinemos®」において、Microsoft Corporation(以下:マイクロソフト)のパブリッククラウドサービス「Microsoft Azure™」(以下:Azure)を利用しているシステムを容易に管理できる「Hinemos クラウド管理オプション Standard for Azure」(以下:クラウド管理オプション Standard for Azure)の提供を10月6日より開始します。
本オプションを利用することで、拡張性の高いパブリッククラウドサービスであるAzureにおいてサーバーリソース・構成の変化に自動的に追随したシステム監視やジョブ実行が容易に可能となるほか、システムの稼働状況をもとにした需要分析からサーバー増設やバックアップ管理まで、システムライフサイクルにおける一元的な制御が可能になります。これにより、クラウド環境に関わる運用コストの削減が図れます。また、マイクロソフトの仮想化基盤ソフトウエア「Hyper-V®」環境の自動運用を支援する「Hinemos VM管理オプション(Hyper-V)」(以下:VM管理オプション(Hyper-V))の自動検知機能を強化し、仮想マシンの属性に合わせた監視やジョブの自動運用をより簡易に行えるようになりました。この2つのオプションにより、AzureとHyper-Vを組み合わせたハイブリッドクラウド環境においても、容易に一元的な運用管理が実現できます。
NTTデータは、Hinemosおよび、Hinemosパートナー企業各社のソリューションにより、Amazon Web ServicesやBizホスティングCloudn、Azure等を利用した多様なクラウド導入の設計、構築、運用まで一括してサポートしていきます。
背景と概要
昨今、システム基盤の選択にあたってパブリッククラウド環境の利用が一般的になるとともに、オンプレミス環境やプライベートクラウド環境と組み合わせたハイブリッドクラウド環境で運用するケースも少なくありません。このような環境においては、それぞれ異なる環境を統合して管理することや、運用管理を標準化するニーズが増えています。
NTTデータは、これまでHinemosクラウド管理オプションにてAmazon Web ServicesやBizホスティングCloudnに対応してきましたが、今回Hinemosクラウド管理オプションをAzureに対応させるとともに、VM管理オプション(Hyper-V)の対応強化を行いました。これにより、マイクロソフトのパブリッククラウドAzureと仮想化基盤ソフトウエアHyper-Vの自動運用を支援し、これらを組み合わせたハイブリッドクラウド環境についても、システム運用の統合管理と、運用管理の標準化ができるようになりました。
図:Hinemosによるマイクロソフトのハイブリッドクラウドの統合管理
機能・特長
「クラウド管理オプション Standard for Azure」および「VM管理オプション(Hyper-V)」を利用することで、AzureとHyper-Vを組み合わせたハイブリッドクラウド上のシステムを一元的に運用管理可能になります。それにより、Hinemosが従来持つ監視・ジョブ管理機能を、AzureとHyper-Vを用いたハイブリッドクラウド環境上のシステムにまで拡大して運用可能となります。加えて、動的に変化するリソース変更に自動的に追随し、クラウド特有の操作を実現します。
「クラウド管理オプション Standard for Azure」について
Hinemosが標準で持つ監視・ジョブ管理機能に加え、Azure上に構築したシステムをより効率的に管理するためのオプション製品です。
- 1.サーバーリソース・構成変化への自動的な追随
Azure上に新しいコンピュートリソースが作成されると、Hinemosはそれを自動的に検知し、即座に管理対象として登録します。必要に応じて新規に追加されたリソースに対して自動的に監視やジョブを実行することも可能です。
- 2.クラウド特有のオペレーションの実現
Azure上のコンピュートリソースの起動や停止、バックアップといったクラウド特有の操作を、Hinemosから実行可能になります。これにより、システムの運用管理をHinemosだけで完結することが可能となります。
「VM管理オプション(Hyper-V)」について
仮想化環境のシステム構成を自動で検知・反映する統合運用管理機能を提供し、仮想環境に特化した監視を実現するオプション製品です。今回、自動検知機能を強化し、仮想マシンの属性に合わせた監視やジョブの自動運用をより支援します。
Azure上のHinemosの動作環境
Azureの仮想マシンサービスにより提供されるさまざまなOSを、動作環境、監視ターゲットとして対応します。
1.Azure上の動作環境
Windows Server 2008 R2 / 2012 / 2012 R2
- Azure上におけるHinemosの動作OSのラインナップとして追加
- 10月6日よりAzureの仮想マシンを含めたWindows環境で動作するHinemosマネージャー「Hinemos for Windows」をHinemosソリューションパートナー各社で取り扱いを開始注
Ubuntu Server
株式会社アトミテックよりHinemosインストールパッケージ提供注
OpenLogic CentOS
10月6日より新規動作OSのラインナップとして追加
Oracle Linux
Azure上におけるHinemosの動作OSのラインナップとして追加
- 注【クラウド導入に向けたHinemosサービス・ソリューション】をご参照ください。
2.Hyper-V上の動作環境
Hinemosの動作OSとしてラインナップされているLinux/Windows全てに対応
ラインナップ
多様なクラウドサービスやハイパーバイザーの運用自動化を支援するオプション製品を提供します。
クラウド管理オプション for Azure
Standard版
- 提供時期:2014年10月6日(月)
- 提供方法:SourceForgeにて無償公開/VM Depotによりテンプレートを公開予定
Enterprise版
- 提供時期:調整中
その他対応クラウドサービス(Amazon Web Servicies、BizホスティングCloudn)については、クラウド管理オプション紹介ページをご覧ください。また、今後NTTグループのディメンションデータが提供するMCP(Managed Cloud Platform)にも対応を予定しています。
VM管理オプション(Hyper-V)
- 提供時期:2014年10月6日(月)
- 提供方法:Hinemosパートナー企業からの提供
その他対応ハイパーバイザー(Vmware、KVM等)については、VM管理オプション紹介ページをご覧ください。。
今後について
NTTデータでは、Hinemosパートナー各社とともに仮想化やクラウドなどの先進的なIT技術を利用する際に求められる運用要件への迅速な対応と、さらなる運用コスト低減につながるHinemosの機能・ソリューションを開発、提供していきます。そして、Hinemosパートナープログラムおよびオプションの提供、NTTデータが提供するクラウド基盤を含め、より一層のHinemosの普及を図ることで、年間10億円の売り上げを目指します。
日本マイクロソフト株式会社のエンドースメント
NTTデータ様の「Hinemos クラウド管理オプション Standard for Azure」の発表を心より歓迎致します。
日本マイクロソフトはオンプレミス/クラウドの二者択一ではなくオンプレミス、プライベートクラウド、パブリッククラウドを最適な形で組み合わせたハイブリッドクラウドの重要性を提唱しております。今回のNTTデータ様の発表により、お客様は過去の投資を保護し、かつ新たな環境を迅速に導入/展開する事によって柔軟なシステムインフラの適用が可能となる事を確信しております。
今後も日本マイクロソフトはNTTデータ様との協業推進によってお客様の柔軟なシステム構築/運用管理を支援して参ります。
業務執行役員
エンタープライズパートナー営業統括本部長
近藤 禎夫
参考情報
イベント・セミナーの案内
ITpro Expo 2014
Hinemos、本オプションおよび関連製品・ソリューションを、ブース展示とセミナーにて紹介します。
- 主催:日経BP
- 会場:東京ビッグサイト
- 期間:2014年10月15日(水)~17日(金)
- 出展詳細:ITpro Expo 2014(外部リンク)
マイクロソフトカンファレンス2014
Hinemos、本オプションおよび関連製品・ソリューションを、ブース展示とセミナーにて紹介します。
- 主催:日本マイクロソフト
- 会場:ザ・プリンスパークタワー東京
- 期間:2014年10月23日(木)~24日(金)
- 出展詳細:マイクロソフトカンファレンス2014(外部リンク)
Hinemos World 2014
NTTデータならびにHinemosソリューションパートナーによるHinemosの最新動向やソリューション/サービス、導入事例などの役立つ情報を紹介します。
- 主催:NTTデータ
- 会場:東京ミッドタウン カンファレンス
- 期間:2014年12月4日(木)~5日(金)
- お申し込み:Hinemos World 2014(外部リンク)
製品情報
Hinemos for WindowsをHinemosパートナー各社で取り扱いを開始
Hinemos for Windowsは株式会社ホロンテクノロジーが提供するWindows Serverを動作環境とするHinemosマネージャーです。Azure、Hyper-V上のWindows環境にも対応し、本日より、Hinemosソリューションパートナー企業から提供を開始します。
- 提供時期:2014年10月6日(月)
- 提供方法:Hinemosソリューションパートナー企業からの提供
クラウド導入に向けたHinemosサービス・ソリューション
クラウド導入に向けた設計、構築、運用までをサポートするHinemosパートナー企業のサービス・ソリューションです。
- Ubuntu対応版Hinemos(株式会社アトミテック)(外部リンク)
- Azureマネージドサービス「CloudAL for Azure」(株式会社ホロンテクノロジー)(外部リンク)
- Hinemos for Windows(株式会社ホロンテクノロジー)(外部リンク)
- クラウドへのジョブ管理環境移行サービス(株式会社クニエ)(外部リンク)
- Hinemos SAP連携ソリューション(株式会社クニエ)(外部リンク)
注釈
- 「Hinemos」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
- Microsoft, Encarta, MSN,およびWindowsは、米国 Microsoft Corporationの、米国およびその他の国における登録商標または商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
報道関係のお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
広報部
後藤(尾)
TEL:03-5546-8051
製品・サービスに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
基盤システム事業本部
武藤、谷越、山本、茶納
TEL:050-5546-2496