信用金庫向け「Android端末版 営業支援ソリューション」稼働開始 ~淡路信用金庫、亀有信用金庫、諏訪信用金庫にて順次稼働開始~

ニュースリリース/NTTデータ

2015年4月10日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、信用金庫向け渉外業務用Android端末(スマートフォン・タブレット)のアプリケーションとして「集金・預かり管理機能」を2014年2月より提供してきました。このたび、信用金庫の営業活動をさらに強力にサポートするため、勘定系ホストともリアルタイムに連携した「顧客管理」、「案件管理」機能を加えた「Android端末版 営業支援ソリューション」の提供を開始し、そのファーストユーザーとして、淡路信用金庫(スマートフォン)および亀有信用金庫(タブレット)にて2015年4月10日より稼働を開始しました。

本ソリューションは、勘定系ホストと連携することで訪問先でのオンライン照会・オンライン取引による集金業務を効率化するだけでなく、リアルタイムで交渉履歴や顧客情報、取引状況の確認・登録が可能となり、よりきめ細やかな顧客対応と戦略的な営業活動を実現します。また、信用金庫が保有する情報系システムとの連携を可能としたことで、信用金庫が独自に管理していた情報を1台のAndroid端末上で活用することが可能となります。

上記機能のほかにタブレット上でも地図情報と連携する機能を追加予定で、2015年7月から諏訪信用金庫(タブレット)への提供が決定しています。

NTTデータでは今後も本ソリューションに音声入力などの機能拡充を行い、2018年度末までに「しんきん共同システム」を利用する全国の信用金庫を対象に5,000台の提供を目指します。

背景

NTTデータでは、これまで信用金庫向けに集金・預かり業務の効率化を目的としたハンディー・ターミナルやスマートフォンを用いた渉外支援端末を提供してきました。スマートフォンやタブレット等の普及が進み、企業等でも業務での活用が広がるなか、金融機関における渉外活動などでも、集金・預かり業務だけではなく、スマートデバイスを用いた「提案・相談」業務での活用ニーズが高まっています。

また信用金庫においても取り扱う商品の拡大や顧客ニーズの多様化、営業活動の見える化に対応していくために、属人化されがちな情報を一元管理・活用し抽出された有力顧客に対するタイムリーかつ柔軟な営業活動の実践が求められています。

そこで、NTTデータでは従来の機能に加え、いつでもどこからでも情報の登録・照会を可能とし、地図連携をはじめとした多彩な情報活用機能を搭載した、「Android端末版 営業支援ソリューション」を提供することとし、このたびその情報のリアルタイム性と活用のしやすさから、戦略的な営業活動と行動管理が期待できる点が認められ3信用金庫の採用となりました。

【図】

図:ソリューション概念図(ゼンリン地図許諾番号:Z15LD第1225号)

概要(特長)

「営業支援ソリューション」は渉外活動における「集金・預かり業務」から「提案・相談業務」までAndroid端末で高セキュアに実現するソリューションです。

入出金処理や、預かり物管理といった勘定系への対応に加え、今回の機能追加によってリアルタイムでのホスト情報照会、地図とも連携した顧客管理、案件管理、目標実績管理といった情報系にも対応が可能となります。

  1. 1.出先でリアルタイム情報照会
    • 蓄積されている顧客情報、案件情報の照会に加え、「しんきん共同システム」のホストと連携し、リアルタイムで勘定系情報の照会(融資現況表、顧客結合など)を可能とし、訪問先でも顧客ニーズに合わせた情報の提供と高度な営業活動を実現します。なお、ホスト情報照会に関しては、どこでも場所を問わずに営業店端末(TM)と同様の照会票形式にて136取引の照会が可能です。
    • 印鑑システムと連携し、口座印影照会を可能とすることで、印鑑相違などによる再訪問を抑止します。
  2. 2.充実した顧客・案件管理機能
    • 顧客情報・案件情報を一元管理することで、担当者は日報作成をはじめとした報告業務や引き継ぎ業務を効率的に行うことができます。これによりマネージャー層は個人、支店単位での獲得実績確認や案件の進捗確認だけでなく、目標達成に向けた指示をリアルタイムに行うことができます。
    • 設定した目標を達成するために、多様な角度からの顧客・案件検索機能をもとにしたマーケティングリストやキャンペーン管理機能、アラーム機能を活用することで戦略的な営業活動を実現します。
    • セールスナビゲーション機能やライフサイクルシミュレーション、カメラ連携、パンフレット閲覧といった豊富な営業支援ツールの活用により、迅速かつ柔軟な営業活動を可能とします。
  3. 3.タブレット地図連携
    • パソコンだけでなくタブレットでも地図と連携することで、タブレットの地図上で訪問順序や、顧客情報を確認することが可能となります。また、顧客属性や訪問頻度など、抽出条件を指定することで、地図上に該当する顧客を表示することができます。これにより、既存顧客への訪問管理だけではなく、新規案件開拓に必要な情報が可視化されるなど、営業の効率化を図ることができます。
  4. 4.入力負荷軽減と誤入金防止
    • 口座番号をはじめとした各種コードを選択入力形式とすることで入力負荷軽減に加え、入力ミスによる誤った口座への入金を防止します。
    • 交渉履歴登録時には定型文からの選択入力を可能とすることで入力作業を減らすとともに、コメントの均質化が期待でき、精度の高いデータ分析を可能とします。
  5. 5.資産の有効活用
    • 「営業支援ソリューション」からログイン情報や、顧客番号などの情報を引き継いで各信用金庫が保有する情報系システムに連携できるため、独自に管理している情報などを1台のAndroid端末上で活用することが可能です。
    • 「しんきん共同システム」にて利用中の営業店端末(TM)や、信用金庫が個別に導入している自営パソコンも活用することができます。
  6. 6.ホスト機能追加対応
    • 制度変更などによる「しんきん共同システム」機能追加時にも、「しんきん共同システム」に準拠したシステム対応を図ることで、各信用金庫における対応を軽微かつ低コストに対応します。
  7. 7.高セキュリティー
    • 万が一、盗難・紛失が発生した場合でも、遠隔操作による端末のロックや端末内データの削除、データの吸い上げを可能とすることで、情報漏えいリスクを回避することができます。

このたびサービス開始をする淡路信用金庫ではスマートフォンを用い、新たに顧客、案件情報の蓄積、活用が可能となり、年金受給先などの有力案件先への確実な提案と獲得を目指します。

亀有信用金庫では、タブレットを用いた顧客、案件情報の蓄積、活用に加えて、パンフレット閲覧機能やセールスナビゲート機能(オプションサービス)、ライフサイクルシミュレーション機能(オプションサービス)を併用することで提案機会を創出します。また、情報系システムとの連携を併用することで豊富な顧客データを活用した迅速かつ柔軟な提案が可能となり収益拡大につながる営業活動の実現を目指します。

諏訪信用金庫では、タブレットを用いた地図連携機能やNTTデータの提供する「CONTIMIXEクラウド」のコンテンツ配信、住宅ローンシミュレーション、資金ニーズ喚起ツール、投信説明支援ツールといったオプションサービスを採用することで既存顧客管理を強化するとともに、新規顧客の開拓を目指します。

今後について

本ソリューションについては、今年度13信用金庫での採用を見込んでいます。

今後も音声入力などの機能拡充を行い、2018年度末までに「しんきん共同システム」を利用する全国の信用金庫を対象に5,000台の提供を目指します。

注釈

  • 顧客・案件管理機能は金融機関向けCRM/SFAパッケージ「BankNeo for CRM/SFA」を信用金庫向けにチューニングして提供しています。
  • 「BankNeo」は日本国内における日本システム技術株式会社の登録商標です。
  • 「CONTIMIXE」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
三宅
TEL:03-5546-8051

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第三金融事業本部
しんきん事業部
信用金庫統括部
信金営業担当
家永、江口、高橋
TEL:050-5546-8408