マイナンバー管理で、幅広い会計・給与ソフトメーカーとの相互連携を開始 ~税務申告ソフト「達人®シリーズ」、他社製品と連携したマイナンバー管理を実現~

ニュースリリース/NTTデータ

2016年1月22日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)と会計・給与ソフトメーカー各社は、会計事務所向けにマイナンバーをセキュアに相互連携する仕組みを提供することで合意しました。本合意により、会計・給与ソフトメーカー各社は、NTTデータが供給する暗号化機能が組み込まれた自社ソフト(以下:連携ソフト)の提供を、2016年4月より順次開始します。これにより、NTTデータの税務申告ソフト「達人®シリーズ」は、連携ソフトとの間で、マイナンバーをセキュアかつシームレスに相互連携させることが可能となります。

会計事務所は、この相互連携により、連携ソフトで収集したマイナンバーを「達人シリーズ」に取り込み保管することや、「達人シリーズ」で保管しているマイナンバーを給与ソフトに取り込み源泉徴収票を作成することなど、安全かつ効率的なマイナンバー管理が可能となります。

相互連携に合意したソフトメーカーは、1月22日時点で、ソリマチ株式会社、弥生株式会社、応研株式会社、株式会社オービックビジネスコンサルタント、株式会社シスプラ、日本ビズアップ株式会社、freee株式会社、株式会社マネーフォワードの8社です。

NTTデータは、今後も連携可能なソフトを積極的に拡大することで、幅広い他社ソフトとのデータ連携が可能という「達人シリーズ」の強みを生かし、現在およそ14,000件の契約事業所数を、今後3年間で17,000件まで拡大する事を目指します。

背景

2016年1月から開始したマイナンバー制度では、個人番号(マイナンバー)を取り扱う行政機関や企業に対し、厳重な安全管理のための法律に従った対応が求められます。

会計・給与ソフトメーカー各社では、さまざまな形でこのマイナンバー制度に対応したソフトウエアやサービスを提供していますが、その多くは自社製品に保存されたマイナンバーを保護するための対応に留まっています。そのため、会計事務所が複数の異なるメーカーのソフトウエアを組み合わせて業務を行う際には、マイナンバーを他のソフトウエアに取り込むこと自体ができないか、仮に取り込むことができた場合でも、マイナンバーを記載した電子ファイル等を生成・保存しシステム間で移動させる操作が必要となり、それが情報漏えいリスクとなりうるという課題があります。

NTTデータでは、従来から税務申告ソフト「達人シリーズ」において、多くの市販会計ソフトおよび給与ソフトから業務データを取り込み、各種税務申告や年末調整業務に活用する仕組みを提供してきましたが、このような状況に鑑み、「達人シリーズ」と、各社のマイナンバー関連サービスや給与ソフト等との間で、マイナンバーや業務データをよりセキュアかつシームレスに連携させる仕組みを提供することとしました。

概要

マイナンバーや業務データを連携させるための独自の暗号化機能および連携データ仕様をNTTデータが提供します。その暗号化機能を、会計・給与ソフトメーカー各社が自社のマイナンバー収集サービスや給与ソフトに組み込むことで、税務申告ソフト「達人シリーズ」と、各社のマイナンバー関連サービスや給与ソフトの間で、マイナンバーや業務データを安全に授受することが可能になります。

連携可能なソフトメーカーは、1月22日時点で、ソリマチ株式会社、弥生株式会社、応研株式会社、株式会社オービックビジネスコンサルタント、株式会社シスプラ、日本ビズアップ株式会社、freee株式会社、株式会社マネーフォワードとなります。

「達人シリーズ」と連携可能な各社のマイナンバー関連サービスや給与ソフトは、ソフトメーカー各社から2016年4月より順次提供されます。

連携の流れ

「達人シリーズ」では、マイナンバーの収集・保管を行う「データ管理の達人®」と、各種税務申告や年末調整を行う申告書作成ソフト(「年調・法定調書の達人®」等)を提供しています。また、会計・給与ソフトメーカー各社では、マイナンバーの収集・保管を行うマイナンバー収集サービスや会計・給与ソフト等の「連携ソフト」を提供しています。

今回、「達人シリーズ」と連携ソフトとの間で、マイナンバーを相互連携するマイナンバー連携と、業務データを連携する業務データ連携を実現します。

「達人シリーズ」と、連携ソフトとの間で相互連携を実現することで、会計事務所は、各社の「マイナンバー収集サービス」で収集したマイナンバーや給与ソフト等の連携ソフトで作成した業務データを、「達人シリーズ」に取り込み税関連の申告書を作成して電子申告を行うことや、「データ管理の達人」で収集したマイナンバーを給与ソフトに取り込み源泉徴収票を作成することなどが、安全かつ効率的に行えるようになります。

マイナンバー連携

マイナンバーを暗号化して、「達人シリーズ」と各社の連携ソフトとの間で相互連携させる仕組みを提供します。

業務データ連携

達人シリーズは、多くの市販会計・給与ソフトから、税務申告・年末調整業務を行うために必要となる、会計ソフトの仕訳データや給与ソフトの社員データ、給与・賞与データ等のさまざまな業務データを連携させる仕組みを提供しています。このたびのマイナンバー制度の導入により、給与ソフトから取り込む業務データに加え、マイナンバーが必要となるため、それらのデータ一式に暗号化を施したうえでデータ連携を行えるようにします。

【図】

図:達人シリーズと各社ソフトの連携イメージ

価格

【表】

今後について

NTTデータでは、「達人シリーズ」とデータ連携が可能な会計・給与ソフトを今後も積極的に拡大していきます。幅広い他社ソフトとのデータ連携が可能という「達人シリーズ」の強みを生かし、現在およそ14,000件の契約事業所数を、今後3年間で17,000件まで拡大する事を目指します。

参考

NTTデータでは「達人シリーズ」でのマイナンバー対応として、他社ソフトとのマイナンバー連携以外にも、「達人シリーズ」の機能強化(暗号化強化、アクセス制御等)や電子申告の新ラインナップの追加、パソコン環境での情報拡散を監視するサービスの提供、セキュアな事務所環境の構築など、会計事務所や企業がマイナンバー制度に対応するうえで有用なソリューションを、幅広く提供します。

詳細は、達人ホームページ(http://www.tatsuzin.info/(外部リンク))でご参照ください。

  • データ連携が可能な範囲や方法はソフトメーカーごとに異なります。

注釈

  • 「達人」、「データ管理の達人」および「年調・法定調書の達人」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報部
甘田(かんだ)
TEL:03-5546-8051

製品に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
第一公共事業本部
第二公共事業部
営業部
第三営業担当(税務サービスグループ)
野畑
TEL:0120-554-620(達人インフォメーションセンター)