Fintechと金融機関をつなぐAPI連携サービスを静岡銀行に提供開始 ~マネーフォワード、freee等のFintech利用におけるより高い利便性と安全性を実現~
2016年2月29日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、2016年4月より、国内初となるFintechサービス(以下:Fintech)とインターネットバンキングを接続するAPI注1連携サービス(以下:API連携サービス)の商用化を開始し、ファーストユーザーとして株式会社静岡銀行(以下:静岡銀行)に提供します。
API連携サービスは、NTTデータが金融機関に提供する共同利用型の個人向けインターネットバンキングサービス「AnserParaSOL®」と、株式会社マネーフォワード(以下:マネーフォワード)ならびにfreee株式会社(以下:freee)との連携によって、Fintech利用におけるより高い利便性と安全性を実現するものです。
静岡銀行においては、まずはマネーフォワードの自動家計簿・資産管理サービスへの対応を行います。これにより、静岡銀行の顧客は、マネーフォワードを利用する際、インターネットバンキングのIDとパスワードを預けることなく入出金明細や口座残高を確認することが可能となります。
今後、NTTデータは、API連携サービスについて連携を行うFintechや金融機関を順次拡充していくとともに、さまざまなFintechと金融機関の連携ビジネスの支援・促進を進めていきます。
背景
近年、利便性の高さから、家計簿・資産管理サービスやクラウド会計サービスなどのFintechが急速に普及拡大しています。しかし、これらFintechの利用者が入出金明細や口座残高などの銀行取引データを自動取得するためには、インターネットバンキングのIDとパスワードを事前にFintechへ登録する必要があり、Fintechとインターネットバンキングの間で、シームレスな連携が求められていました。
こうした中、NTTデータは、FintechとインターネットバンキングとのAPI連携サービスの提供を2015年10月22日に発表注2しましたが、このたび2016年4月から商用化を実現することとなり、そのファーストユーザーとして静岡銀行へサービスを提供開始することとなりました。金融機関においてAPIを利用した外部サービスとの連携は、本件における静岡銀行が国内初の事例となります。
なお、API連携サービスは、2014年12月にNTTデータが開催した「豊洲の港から®」オープンイノベーションコンテスト注3で、最優秀賞受賞のマネーフォワード、ならびに優秀賞受賞のfreeeと共同検討を進めてきたプロジェクトによるものです。
概要
NTTデータは、マネーフォワードおよびfreeeに対し、個人向けインターネットバンキングサービス「AnserParaSOL」を通じ、照会系業務に限定したAPI連携を開始します。そのファーストユーザーである静岡銀行においては、まずはマネーフォワードの自動家計簿・資産管理サービスへの対応を行います。これにより、静岡銀行の顧客は、マネーフォワードを利用する際、インターネットバンキングのIDとパスワードを預けることなく入出金明細や口座残高を確認することが可能となります。
API連携サービスについて
API連携サービスは、Fintechと金融機関とをAPI連携し、金融機関におけるFintech活用を支援します。
API連携の実現により、利用者はインターネットバンキング上で、自身の銀行取引データを連携するFintechの銘柄や、情報連携範囲を指定できるようになり、当該認可情報に基づき、インターネットバンキングからFintechへ情報連携が行えるようになります。
API連携サービスの特長・メリット
Fintech利用者
インターネットバンキングのIDとパスワードをFintechに事前登録することなく、銀行取引データを自動取得することが可能となります。また、従来はインターネットバンキングの画面変更により銀行取引データを取得できなくなるという問題もありましたが、画面変更の影響も受けなくなることで利便性が向上します。
Fintech事業者
「AnserParaSOL」を導入している多くの金融機関と同一仕様によるAPI連携が可能となります。これにより、各金融機関の仕様に合わせた個別開発における負担を軽減するとともに、セキュリティー向上および維持費削減に寄与します。
金融機関
Fintechを利用する顧客に、より高い安全性かつ利便性の提供が可能となります。また、Fintechの利用をきっかけとして、顧客のインターネットバンキングの利用促進に寄与します。
今後について
API連携サービスについて今回の「AnserParaSOL」への対応に続き、法人向けインターネットバンキングサービス「AnserBizSOL®」への展開も検討していくとともに、連携先Fintechも順次拡充していきます。
NTTデータでは、マネーフォワード、Freeeとの連携および静岡銀行へのサービス提供を皮切りに、今後もさまざまなFintechと金融機関の連携ビジネスの支援・促進を進めていきます。
注釈
- 注1API(Application Programming Interface)とは、あるシステムで管理するデータや機能などを、外部のシステムから呼び出して利用するための手順やデータ形式などを定めた規約のことです。
- 注22015年10月22日ニュースリリース
ネットバンキングにおけるFintech促進サービスの開発着手 - 注32015年1月29日ニュースリリース
豊洲の港から®presentsオープンイノベーションコンテスト"さあ、ともに世界を変えていこう"結果発表
- 「AnserParaSOL」、「AnserBizSOL」、「豊洲の港から」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
報道関係のお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
広報部
後藤(尾)
TEL:03-5546-8051
製品・サービスに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
第二金融事業本部
e-ビジネス企画室
今井、煙草
TEL:050-5546-8230