金融機関窓口の業務効率化を実現するOCRソリューションを提供開始 ~OCRソリューション「Prexifort-OCR®」を金融機関窓口向けに強化~
2016年7月21日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、2016年8月8日より、金融機関の営業店窓口向けに「Prexifort-OCR®(プレキシフォート OCR) 金融版」を提供開始します。本ソリューションは、これまで40年以上にわたるOCRの技術を活用した「Prexifort-OCR」に、金融機関の窓口業務向けの機能を追加したものです。
「Prexifort-OCR 金融版」は、入出金伝票や申請書等の定型帳票をはじめ、金融機関窓口で利用の多い税公金帳票や本人確認書類、バーコード等、各帳票のOCR注1入力を実現するものです。また、金融機関窓口でよく用いられるスタンド型スキャナー(オーバーヘッド型スキャナー)やタブレット等での撮影画像に対しても、特殊な画像補正の技術により、高い認識精度を確保しています。
今後NTTデータは、「Prexifort-OCR 金融版」の展開を通じ、金融機関窓口の業務効率化に寄与していきます。
背景
昨今、金融機関窓口のペーパーレス化は進んでいますが、依然として紙での運用も多く、金融機関窓口における書類のデータ入力業務は大きな課題の一つとなっています。そこでNTTデータは金融機関窓口の入力業務を分析し、金融機関窓口業務ならではの機能や認識精度対策を加えた新しいOCRソリューション「Prexifort-OCR 金融版」の販売を開始することとしました。
特長とメリット
- 1.OCR活用対象書類の拡大
入出金伝票などの定型帳票に加え、非定型帳票や、税公金書類、本人確認書類、バーコード等に利用可能です。
- 帳票定義不要の「キーワード認識機能」やマウスで「囲って認識機能」により、非定型帳票にも対応
- バーコードやQRコードに対応
- 本人確認書類(運転免許証や保険証、個人番号カード)に対応
- 2.OCR認識精度の向上
OCR利用上のネックとなりがちな、乱雑な手書き文字や悪い画質であっても高い認識精度を確保することで、迅速かつ正確なデータ入力が可能です。
- 金融機関窓口においてよく用いられるスタンド型スキャナー(オーバーヘッド型スキャナー)特有の、影の入り込みや帳票の傾き、折れ、カール等に特殊な画像補正技術を適用
- 口座番号や金額等、もっとも重要な数字項目へは、手書き文字特有の文字のかすれや、筆記のくせ、小さく記入された文字等への強化を図った「雑書き数字認識機能」を適用
- 金融機関名辞書機能により、金融機関名や支店名のOCR認識結果を正しい名称で補正
図1:影が入り込んだ画像
図2:入り込んだ影を除去した二値化注2画像
- 3.その他支援機能
作業負荷の大きかった各OCR関連作業を自動化技術を用いて支援します。
- 自動帳票定義ツールにより、誰でも素早く簡単・正確に帳票定義作業を実施可能。発行主体が多岐にわたり様式もさまざまである私製帳票にも対応しており、帳票定義作業の負荷を大幅軽減
- スタンド型スキャナーに用紙を置くと同時に自動的にスキャン・帳票判別行う先読みスキャン機能により、読み取りボタン操作からOCR処理までの時間を大幅短縮
- 誤読・不読データの自動収集・分析機能により、継続的なOCR精度向上を実現
今後について
NTTデータは、「Prexifort-OCR 金融版」により、金融機関窓口業務の正確性や迅速性、効率性向上に寄与します。また、後方での事務集中処理や、クラウドサービス拡充等、一層のソリューション提供拡大に取り組んでいきます。
参考
注釈
- 注1OCRとは、Optical Character Recognition/Readerの略で、手書き文字や印字された文字を光学的に読み取り、前もって記憶されたパターンとの照合により文字を特定し、文字データを入力する装置や仕組みのことです。
- 注2二値化とは、濃淡のある画像を白と黒の2階調に変換する処理のことです。しきい値を定めて、各画素ごとの値がしきい値を上回っていれば白に、しきい値を下回っていれば黒に置き換えます。
- 「Prexifort-OCR」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
- その他の製品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
報道関係のお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
広報部
甘田(かんだ)
TEL:03-5546-8051
製品・サービスに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
第二公共事業本部
第四公共事業部
第二統括部
OCRソリューション担当
仁多見、中川、橘
TEL:050-5546-7720