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カーボンニュートラルに向けたIT×Facilityの挑戦

NTTデータが策定した2050年カーボンニュートラルの実現に向けた気候変動対応ビジョン「NTT DATA Carbon-neutral Vision 2050」。この実現に向けて、様々な取り組みが急ピッチで進んでいます。自社の脱炭素化に向けては、建設・電気系の有資格者が半数を占めるファシリティのプロフェッショナル集団であるファシリティマネジメント事業部が全社をリードしており、当事業部の部長である堀口茂美は、大手ゼネコンから転職してきました。IT×ファシリティという異なる領域のマッチングから新しい価値を創出する、というミッションをどのように実現していくのか?堀口が語ります。

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削減目標の実効性を担保しなければ、市場にとどまれないからこそ

NTTデータでは、代表取締役副社長 藤原 遠の指揮の下、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた気候変動対応ビジョン「NTT DATA Carbon-neutral Vision 2050」を策定。「Green Innovation by IT」(2050年の社会のカーボンニュートラルに向けたお客様・社会のグリーン化への貢献)及び「Green Innovation of IT」(自社のサプライチェーンを通じた温室効果ガスの排出削減)に取り組んでいます。

堀口は上記目標の達成に向け、NTTデータグループが所有するデータセンターやオフィスのエネルギー低減及びグリーンエネルギーの調達をIT×ファシリティで実現するというミッションを担っています。ファシリティマネジメント事業部は総勢150名。半数を超える約80名が一級建築士、電気主任技術者、技術士などの有資格者です。その中には、大手ゼネコンの出身である堀口自身も含まれます。IT企業においてファシリティのプロフェッショナルが集まったケースは珍しいと言えるでしょう。このプロフェッショナル集団が、データセンターやオフィスの企画・設計・運用管理を一気通貫で行っています。

ファシリティの専門家である私たちには、データセンターやオフィスという実フィールドがあります。一方で、NTTデータはITという本業で社会に価値を提供しています。その両者が連携し、GX(グリーントランスフォーメーション)、DX、EXにおけるPoCによって、スピーディーかつ一気通貫で新たな価値を創出する。これは非常に面白いポジションだと捉えています。

IT×ファシリティによる新たな価値創出は、NTTデータグループ内に留まりません。金融機関のデータセンターのファシリティ運用。データセンターの改善コンサルティングや構築の工事。このようなプロジェクトを受託するなど、外部に向けたサービス化の動きも始まりました。他業界においても同様の取り組みが行われていますが、堀口はITという領域に身を置いていることにアドバンテージを感じると語ります。

ITという領域でファシリティという強みを発揮し、GX、DX、EXで新たな価値を創出することは大きなやりがいです。国内外の制度、法令、解決策がまだ定まっていない状況で削減目標の実効性を担保する難しさはあります。しかし、やらなければ市場から退場を迫られることになりかねません。それほど重要な役割を、ファシリティマネジメント事業部が担っているのです。

お客様の要望×新しいチャレンジ=楽しくやる

堀口は仕事に対して「やるからには楽しく」というポリシーを持っています。その秘訣はお客様の要望に応えるために新しいチャレンジをすることだと語ります。

2004年にNTTデータに転職してすぐ、堀口は官公庁関連の大きなプロジェクトにアサインされました。かつて経験したことのない期待を官公庁から寄せられ、大手ゼネコン・設計事務所に対してクライアントという立場で接し、社内のIT部門との連携でプロジェクトを進める。すべてが初めての経験だからこそ、だからこそ思い切って仕事に打ち込むことができ、楽しいという手応えを得られました。

その後、大手銀行・電鉄系のデータセンター構築プロジェクトでは、相手のキーパーソンの高い要望に応えることで信頼を得られ、自分の経験値も上がりました。その経験があったから、NTTデータとして14〜15年ぶりの用地買収から始まり、自社データセンター(三鷹データセンターEAST)の新築、サービス開始までやり切ることができたのだと思います。

「仕事はそんなに甘いものじゃない」という言い方がありますが、堀口にとってもそれは当然のこと。その前提に立ち、いかに楽しく取り組もうか?と考えることを大事にしていると言います。

扱うのは「箱物」でも、持つべき視点は「IT×ファシリティ」

ファシリティマネジメント事業部は、ファシリティのプロフェッショナル集団です。NTTグループには元々ファシリティの専門家が多数在籍していましたが、NTTデータが独立する際にミッションクリティカルなサービスを顧客に一気通貫(IT~Facilityまで)で提供するために一定数の専門家が移ってきたことで、ファシリティ領域の基礎が築かれました。その後、建設系・電気系の若手を毎年4名採用することで、プロフェッショナル集団として常に活性化されています。

NTTデータのファシリティ部門は一味違う経験とキャリア形成ができる組織です。扱うのはデータセンター及びオフィスという言わば「箱物」ですが、私たちの視点は「IT×ファシリティ」。この視点の中で新たな価値を創出し、ファシリティマネジメント領域に加えビジネスとして取り組むことは、NTTデータだからこそチャレンジできる分野だと考えています。また、今後も成長するであろうIT領域に身を置き、ファシリティ領域のノウハウを最大限活かせることに将来性も感じています。

一方で堀口は、NTTデータを始めグループ内外に価値ある基盤を提供するためには、「チャレンジを楽しみながらも、常に危機感を持って取り組まなければならない」と自重します。「IT×ファシリティ」による新しい価値創出は、これからが本番です。

【参考】コンサルティング&ソリューション事業本部とは?

堀口が在籍しているファシリティマネジメント事業部は、NTTデータのなかのコンサルティング&ソリューション事業本部に属しています。コンサルティング&ソリューション事業本部は、デジタル変革のためのソリューションやサービスによって、お客様の事業発展を支えるミッションを担う全社横断組織です。さまざまな業界のお客様に対して、ビジネス観点と磨き上げたソリューションで課題解決にアプローチし、お客様と共に、経営環境にイノベーションを起こします。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです