AI・BI・クラウドの先進的な知見を、課題解決に落とし込む
デジタル化によるデータの拡大とのテクノロジーの進化により、あらゆる業界・業務課題の解決において、データドリブンな意思決定が重要な組織能力となっています。このようなニーズに応えるため、新田龍はコンサルタントとして、AI・BI・クラウド等のテクノロジーとデータを活用して、お客様の課題解決をサポートしています。
お客様の業界は、自動車、製薬、食品・飲料、機械などの製造業をはじめ、流通・小売、保険、通信・ユーティリティなど幅広いのが特徴です。また、その課題についても、営業・マーケティング、サプライチェーン、財務・経営管理、人事・人材についてなど、多岐にわたっています。
同部署では、収集可能なデータをもとに、「今は何ができるのか?直近は?将来では?」という時間軸で構想を練り、業務課題の解決策やデータ分析システムの構想を検討していきます。データ活用によって、業界がどう変わっていくのか、先を見据えることが重要です。
使用する技術は、NTTデータがアライアンスを結んでいる、業界で注目を集めているサービス群です。主なものとしては、データ分析プラットフォーム「Tableau」、AIクラウド「DataRobot」、クラウドデータプラットフォーム「Snowflake」、そしてクラウドコンピューティングの代表格「AWS」などがあります。
お客様担当の営業は別組織にいるので、私たちの役割は、お客様接点での関係構築よりも、具体的な業務面・技術面の課題解決策の検討や提案が主です。
たとえば近年は、健康や医療に関するデータ活用のニーズが高まっています。デジタル化によってスマートフォンやスマートウォッチなど生活者のタッチポイントが増え、日々のさまざまなバイタルデータを取得することが可能になっています。同部署でも、IoT化したスマートミラーで社員の健康状態を測定し、データにもとづき商品をリコメンドするお客様とのトライアルを行うなど、健康意識が高まる中、日常のあらゆるシーンでバイタルデータが取得され活用される未来も現実味を帯びています。
また、製薬業界では、これまでは営業やマーケティングにおけるデータ活用が主流でしたが、これからは創薬や臨床開発におけるデータ活用が拡大していきます。創薬プロセスでのAIによるターゲット物質の探索や、電子カルテなどのリアルワールドデータの分析にもとづく臨床開発の効率化や高度化などが業界の重点テーマになっています。NTTデータが一般社団法人ライフデータイニシアティブのもと運用する『千年カルテ』では、医療機関から電子カルテを収集し匿名化したビッグデータを、製薬会社や研究機関とともに分析し活用しています。
データの分析にはデータビジュアライゼーションや機械学習の様々な手法がありますが、これらを扱う技術の知見も活用して、お客様の業務や意思決定の課題を解決するコンサルティング力が、ますます求められています。
先進技術を活用し、多様な仲間と未知に挑む
もともと新田は、従来のNTTデータの強みである、お客様の要求を品質と納期を遵守してシステムを構築する組織文化のもと、綿密な計画や確実なリスク管理を最重視するエンジニアだったと言います。
しかし、2年にわたる米国赴任やグローバルプロジェクトへの参加を通じ、言語や文化の異なる仲間の多様性を受け入れながら、未知の領域でも目標を設定して失敗を恐れずチャレンジする楽しさに気づきました。
これがターニングポイントとなり、今何ができるかだけではなく、発展途上の先進技術にも着目して未知の可能性を追求する未来志向になりましたね。
今、新田が注目しているのは、「Augmented Analytics」という、AIによる推奨や自然言語処理による対話や文章生成などでデータを活用できる技術です。
現在は、何か情報を知りたい場合、設定したレポートやダッシュボードを確認するなど、事前に見るべき情報を定義したり、ユーザーが能動的に情報を見に行ったりする必要があります。
これが、近い将来的には、AIがデータの変化から注視すべき情報を自動的に抽出してニュースヘッドラインのように自然文とグラフでサマリを届けてくれたり、深堀して知りたいことを自然文で質問してグラフと文章で応答したりと、対話型で活用することが実用レベルに到達するとのこと。技術のブレイクポイントは、すぐそこまで来ているそうです。
このようなデータ活用による課題解決は、データ分析、ビジネス、発想力など多方面での知見が求められます。それを磨くのは多様な業種や業務での場数だと新田は語ります。
NTTデータのデータ活用ビジネスは、あらゆる業界の案件に携われるため、成長のチャンスが豊富です。別の業界の事例を横展開して、新たなソリューションを提供できるケースもあります。日本の産業全体にインパクトを与えられる点も魅力だと思います。
幅広いフィールドのなかで、自らチャレンジしたい領域へ
NTTデータは、さまざまな業界のお客様と取引があるため、データ活用の対象範囲も幅広いのが特徴です。同部署は、社内のリソースを最大限に使って、自由に働けることか大きな魅力となっています。そのぶん、同部署では自ら考えて行動することが求められます。仕事は与えられるものではなく、自分で見つけ、つくっていく姿勢が活躍のポイントです。
ソリューションコンサルティング統括部としては、従来の業界横断的な取り組みだけでなく、よりお客様の業務課題に直結した価値提供を目指し、特定業界に絞った知見を蓄積する取り組みも始めています。また、食品、健康、医療等の領域を横断するFood&Wellnessといった業際領域にも新たなビジネスのチャンスを見出していこうとしています。
幅広いフィールドで、どこに旗印を立てるかは、マネージャーの裁量に任せています。引き合いが多いので、求められる案件に注力してもいいし、自ら新しいビジネスをつくることでも構いません。
新たなデータ活用を模索する同部署では、多様なバックボーンの人材を採用し、常に新しい知見を求めています。前職は大手コンサルファームであったが、当社でシステム開発に近い領域まで関わり、お客様の課題解決に直接貢献したいと転職した人や、事業会社でデータ活用を手掛けていたが、自社以外のデータにも触れてキャリアを広げたいという人もいます。欧州、米国、アジア各地域の出身者も在籍しており、バラエティに富んでいます。
私たちの仕事は、前例のないチャレンジングな案件ばかりです。キャリアを広げたい方は、ぜひ私たちと一緒に働きましょう。
【参考】コンサルティング&ソリューション事業本部とは?
新田の所属するコンサルティング事業部は、NTTデータのなかのコンサルティング&ソリューション事業本部に属しています。コンサルティング&ソリューション事業本部は、デジタル変革のためのソリューションやサービスによって、お客様の事業発展を支えるミッションを担う全社横断組織です。さまざまな業界のお客様に対して、ビジネス観点と磨き上げたソリューションで課題解決にアプローチし、お客様と共に、経営環境にイノベーションを起こします。