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0→1だけでなく1→100までリードし、流通・小売業界の未来像を実現する

流通・小売業界ではDXや新規事業の創出を通して「次世代のビジネスのあり方」を模索する動きが加速しています。こうしたお客様の共創パートナーを目指しているのが、第二インダストリ統括事業本部に属する流通・小売事業部です。現在、この事業部では企画・コンサルティングを手掛けるポストで、幅広いバックグラウンドの人財を積極的に採用しています。本記事では、企画・コンサルティングチームで課長を務める田中貴之と鈴木こずえ、SEからコンサルタントに転身した荒井啓太の3名が、それぞれの経験を踏まえて事業部の魅力やこの組織ならではの醍醐味について語ります。

目次

Profileこの記事に登場する人

IT領域だけでなく、Non-IT領域まで支援するのが信条

田中

流通・小売事業部のお客様は、大手コンビニチェーンや大手百貨店、ショッピングモールを運営する大手デベロッパーなど、業界のトップランナーと言える先進企業が中心です。そして、それぞれのお客様がリアル店舗の客数減少、顧客ニーズや購買動向の多様化、深刻な人手不足など、さまざまな課題と対峙しています。また、流通・小売企業の多くが「食」を扱っていることから、「暮らしを支える社会インフラとしての使命を継続して果たしていきたい」といった社会的責務を担っています。そのため、これからのビジネスのあり方を模索するケースも少なくありません。

このような中で、私たちの事業部はお客様のパートナーとして次世代を担う新規事業やサービスを共創し、持続可能性を追求することで社会・顧客企業・NTTデータの継続的な発展に貢献することをミッションとしています。その実現に向けて、特に大切にしていることが2つあります。

まず1つめが、最上流の構想策定やアイデア出しのフェーズに留まらず、PoC(Proof of Concept)やPoV(Proof of Value)といった実証工程、サービスのローンチ、グロースまでE2E(End to End)で推進すること。流通・小売の未来像を想像し、そこに必要となる新たな事業やサービスを形にし、全国に普及・拡大するために5年10年単位でのお付き合いとなることも珍しくありません。こうした年月をかけて0→1のみならず1→100までリード し、未来像を形にできる「実現力」がNTTデータの強みですが、今後はいかにクイックに推進できるかが課題になると考えています。

そしてもう1つ大切にしていることが、「お客様以上にお客様のビジネスを深く知る」姿勢です。そのうえで特定のソリューションなどに縛られず、柔軟な発想とアクションで新規事業を形にしていきます。また、IT領域だけでなく、エンドユーザーの購買行動や動線の流れ、店舗オペレーションの設計といったNon-ITの領域がキーファクターになると考えれば、そうした領域にも積極的に取り組むようにしています。

もちろん、この後に登場する鈴木さんや荒井さんもこうしたスタンスを実践しています。明日の流通・小売業のあり方を創出するのは決して簡単ではありません。しかし、だからこそ、私たちの事業部ではそれを本気で実現しようと取り組めるメンバーが活躍しているのです。

コンサルタントの想いの強さが、ブレイクスルーの原動力に

鈴木

新規事業の企画・コンサルティングを手掛ける私たちのチームは、決して大所帯ではありません。少人数のチームに流通小売のシステム開発経験者や他業界の経験者など、多様性に富んだメンバーが集まっていますが、「大規模なプロジェクトをすべて自前で完結しよう」とは考えていないのです。

開発チームとシステム実現性を議論したり、社内外を問わず求める技術やソリューションの有識者、近しい実績を持つ方を積極的に巻き込み、プロジェクトを推進していきます。こうした柔軟なチームビルディングは、この組織の特徴の1つ。私自身、最近は生成AIの技術に長けたチームとタッグを組み、店舗運営の省人化や売上拡大にAIを活用できないかと実証を進めているところです。

ただし、「E2Eのご支援」と一口に言っても、その過程では大小問わずいくつもの壁にぶつかります。大手コンビニチェーンなど、フランチャイズビジネスを提供している全国の店舗に施策を浸透させるプロセスでは、事業に関わるさまざまなステークホルダーや地域特性によって、時に想定しなかった課題に直面することもあります。それはコンサルティングの定石や定型的なノウハウを試すだけでは決して乗り越えることはできません。

こうした局面をブレイクスルーするための原動力は、「社会により良いサービスをお届けしたい」「こうあるべき、という流通・小売の未来像を実現したい」といった強い想いだと、私たちは考えています。こうした想いを行動力につなげ、課題解決のために時には泥臭い行動も積み重ねていける方でしたら、きっとこの組織で活躍できるはずです。

実際、私たちは流通・小売の事業会社で店舗運営を経験し現場に根差した課題感を持っている方や、「小売業界を変革していきたい」といったビジョンを持っている人財を広く採用しています。それに流通・小売の現場には中高生、高齢者、主婦(夫)、外国人など、自分とは年齢もバックボーンも異なるさまざまな人が集うもの。異業界出身の方であっても、そうした多様性を認めて想像できる方や、生活者視点で流通・小売の現場の課題を考えられる方であれば、きっと成長していただけると思いますね。

目の前のお客様に貢献することが、社会変革につながる

荒井

この組織の一番のやりがいは、お客様のビジネスの本質的な変革をリードできることです。自分なりの「お客様のビジネスはこうあるべきだ」という未来像をもとにお客様と議論を進められる。この面白さは、他にはないものだと思います。

もちろん、構想策定など最上流工程に携わる以上、自分の知識や経験ではカバーできない「答えのない問題」にぶつかることも多くあります。そこで私は他部署やグループ会社の有識者を巻き込んで毎週のようにディスカッションしたり、社外セミナーに参加したり、全国の店舗を視察したりとインプットを強化。それらの知見を持ってお客様と会話することで、ビジネス思考も強くなっていますね。

ただし、どんなにいい企画であっても“絵に描いた餅”で終わっては意味がありません。上司からよくアドバイスされるのは、「はじめの一歩は何をするの?」ということ。そのおかげで、大切なのは未来像のビジョンだけを描くのではなく、その実現に向けてすぐにできることや実現性が高いアクションを一緒に提案して推進することなんだと常に意識するようになりました。

私が現在担当する大手コンビニチェーンのプロジェクトでは、今までにない「次世代のコンビニ」の実現を目指しています。NTTデータがリードするさまざまなプロジェクトで得た経験・知見・アセットを活かし、いずれは流通・小売業界全体の変革に貢献することが私の目標です。社会そのものをより便利で暮らしやすいものに変えていくために、これからも全力で取り組んでいきたいと思います。

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事業会社出身者やシステム開発経験者など、多様なバックボーンを持った人財が集まり、お客様の共創パートナーとして事業変革に貢献する流通・小売事業部。一人ひとりが次世代の暮らしと業界やお客様の未来像を想像し、柔軟な発想力と前向きな行動力を発揮することで、時代が求める新規事業の創出にこれからも挑んでいきます。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです