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世界の先進事例を示唆に富んだナレッジに変え、お客様の事業変革をリードする

人々の日常生活に密着し、豊かな社会づくりに貢献する食品・飲料・消費財などの大手メーカー。暮らしに身近な業界だからこそ、消費者ニーズの多様化や原材料の高騰による価格改定など、さまざまな社会課題や業界課題に向き合っています。このような中で、グローバル展開するお客様の事業変革をリードしようと奔走しているのが、第二インダストリ統括事業本部の食品・飲料・CPG事業部で活躍する石井晶子です。今回は、IT業界や食品業界でキャリアを積んできた石井がNTTデータに転職した決め手やアカウントセールスの醍醐味、そして業務と並行して取り組むプロジェクトについてご紹介します。

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IT、食品、グローバル、法人営業…。すべての経験が活かせる職場

20代で業種も職域も異なる3社を経験してきた石井。これまでのキャリアについて、「まとまりが無いですよね」と笑いながら、「その時々でやりたいことを追求してきた結果です」と振り返ります。新卒では社会に役立つ仕事がしたいと公共システムの運用・保守に挑戦。次に、運用だけに留まらずモノづくり自体に携わりたいとIT企業でWebディレクターに転身します。さらにアメリカ暮らしの経験があった石井は、グローバルな業務経験が積める外資系企業に転職。食品原料を扱うこの会社で、初めて法人営業にチャレンジします。

会社の顔としてビジネスの最前線に立ち、お客様と対話を重ねながら価値提供していく仕事は想像以上に面白かったですね。

私の所属していた外資系企業は海外本社と日本法人でパワーバランスが違い、積極的に本社の情報をキャッチアップしなければいけませんでした。そのおかげで海外メンバーとコミュニケーションを取る頻度も自然と増えましたし、ビジネスサクセスに必要なスキルも身につけられたと感じています。

30代の節目を迎えるにあたり、石井はNTTデータを次のステージに選びました。IT、食品、グローバル、法人営業…。これまで積み重ねてきたキャリアは、そのどれもが現在従事する食品・飲料・CPG事業部のアカウントセールスで活かせるものばかりでした。

石井がもう一度ITの世界に戻ろうと考えたポイントは、業界のスピード感だったと言います。あらゆる意思決定やプロジェクトの進捗など、何事もタイムリーに進んでいくIT業界での経験を活かしながら法人営業に臨めば、新しい面白さがあるはずだと考えたのです。さらにNTTデータを選んだ決め手について話を向けると、「30代は将来を見据えて働ける環境に進もうと考えました」と石井は語ります。

NTTデータは法人だけでなく公共・金融など、多種多様なお客様と深い関係性を築いています。この環境ならば食品業界の経験を活かすこともできるし、まったく違う分野へのチャレンジもできる。転職を繰り返さなくても、将来の選択肢が無数にあるのは魅力だと感じました。

それにゆくゆくは結婚もしたいし、子どもも欲しいと考えていたので、ライフステージが変化しても働き続けられる環境も重視していました。その点でも福利厚生や人事制度が充実しているNTTデータが良かったんです。

海外の仲間を巻き込み、お客様のグローバル展開に対応

石井が所属する事業部では、主に食品・飲料・消費財関連の大手メーカー様のビジネスパートナーとしてDX支援に取り組んでいます。ただし、「DX」と一口に言ってもその内容はさまざま。デジタルプラットフォームの構築を通して新しい顧客体験を創出したり、研究開発プロセスの短縮に貢献したり、AIやIoTで養豚場の働き方改革をリードしたり、自社の新規事業として睡眠データを取れるカプセルホテルの経営を企画したりと、1社1社の課題やあるべき将来像をもとに柔軟な発想でビジネス変革に貢献しているのです。

このような中で石井は大手消費財メーカーを担当し、お客様との関係性を深めながら、マーケティング・セールス領域におけるコンサルティング・提案活動や営業戦略の立案などに取り組んでいます。特に注力しているのが、「顧客のグローバル化に伴う新たな関係性の構築」だと言います。

グローバル化や組織体制の変更に伴って、お客様の意思決定ラインにも変化が生まれており、海外法人とNTTデータの関係構築が重要になっています。私たちが信頼を得られなければ、日本国内でのお客様の事業成長や業務変革を支援することもできません。

そこで海外事業会社である「NTT DATA, Inc.」と連携し、現地で活動するメンバーとワンチームでさまざまな業務に当たっています。

企業がグローバル展開する際、ビジネスプロセスは複雑化し、日本と海外で情報や意思決定にズレが生まれるケースも少なくありません。そこで石井は前職の外資系企業で培ってきた経験も踏まえて、海外法人とのリアルタイムなコミュニケーションが重要と考えたのです。

正直に言えば、海外チームとの調整や交渉は簡単ではありません。けれども、ここまでお客様に深く寄り添えるのは、自身もグローバル企業として成長してきたNTTデータだからこそなので、頑張りがいがあります。

すべては変革の時を迎えているお客様に伴走するために。石井は日々、現地のメンバーとオンラインでやりとりしながら、重要な局面ではヨーロッパに出張して仲間とともにワークショップを行うなど、持ち前の行動力でチームビルディングに励んでいます。

Thought Leader戦略では業界全体への情報発信にも注力

日々のセールス・コンサルティング活動と並行して、石井は「Thought Leadership(ソートリーダーシップ)戦略」を推進しています。この取り組みのミッションは、特定のセグメントや分野において将来を先取りしたテーマやソリューションを示し、事業変革の示唆や思想形成のヒントを提供することにあります。

プロジェクトチームは事業部長や石井を含めた6名。食品・飲料・消費財業界を中心に、グローバルジャイアントと呼ばれる海外大手企業の先進事例や先端技術などを積極的に調査・分析し、それらをもとに未来予測を立て、レポートの執筆・セミナー講演・ウェビナー開催などを通して広く業界にアウトプットしています。

Thought Leadership戦略では、海外展示会への参加や有識者とのディスカッションといったインプットも大事ですが、アウトプットを顧客だけに閉じず、業界全体に広く情報発信することも重要だと考えています。

実際、イベント講演などを通して新規のお客様から引き合いをいただくことも増えていますし、企業の経営層への直接提案やディスカッションの機会も創出できています。こうした成果はこの活動ならではの醍醐味と言えますね。

最近では食品関連の業界団体を中心に数多くの講演依頼をいただき、Thought Leadership戦略はNTTデータの認知向上にも貢献しています。担当顧客への価値提供に加えて、こうした取り組みが着実に推進できている背景について、石井は「周囲との距離感の近さが推進力になっている」と言います。

事業部長からは直接チャットが来ますし、担当部長や課長にも気軽に相談できるようなカジュアルな雰囲気が育まれています。それにセールス活動においても、他部署やグループ会社との垣根が無く、さまざまな分野の専門家を巻き込んでいけるのはNTTデータ独自の強みだと思います。

NTTデータの一員になって以降、石井は結婚をし、入社2年目には課長代理へのキャリアアップも果たしました。経験と知見に磨きをかける中で、今後のキャリアパスの選択肢も増え続けており、「入社前に想像していた通り、選択肢はかなり多いですね」と微笑みます。アカウントセールスとしてお客様の経営層に向き合う道もあれば、専門知識を磨いてコンサルタントを目指す道もあり、希望次第では海外駐在も夢ではありません。石井はこれからも担当業界の進化をリードしながら、自分らしいキャリアを実現していきます。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです