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グローバル展開で重要なコスト削減を一手に担う。培ってきた専門性を存分に生かす、新しいキャリアの選択肢

2020年2月に新設された、NTTデータ独自の人事制度「テクニカルグレード(TG)制度」。専門性による貢献を主軸にした人事評価制度で、自らのスキル・知識に磨きをかけていきたいという志向の方に適したキャリアの選択肢です。コーポレート部門として初めてTG認定を受けたのが、入社以来10年以上にわたり、ソフトウェアやハードウェアの導入コスト削減という角度からNTTデータグループに貢献してきた大石です。NTTデータグループにおけるプロキュアメント部の果たす役割について、そしてその役割に対し、TG制度を活用しどのように貢献しているのか聞きました。

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導入コストの削減という角度から、グループ全体に貢献

プロキュアメント部は、社内業務で使用するソフトウェアやハードウェア導入における契約調整をする部門です。NTTデータおよび国内/海外グループ各社のニーズを踏まえて、調達先の各種グローバルベンダと契約内容や価格について交渉し、導入部門に提言をする役割を担っています。
契約調整で肝心なのは、相互利益となる落としどころを見つけること。契約相手となるベンダが 現在注力していることや主力製品などについて調べ、双方に利のある条件となるように契約内容を作り込み交渉していきます。

グローバルに基盤を持つNTTデータグループでは、海外のグループ会社を巻き込む仕事も多くあります。国が異なれば、ソフトウェアやハードウェアの価格、法律、文化など、さまざまな事柄に違いが生まれます。その違いを踏まえつつ、可能な限り同一に近づけ、グループ共通の契約内容を作り上げていくのも契約内容調整の役目。うまく一元化することができれば大幅なコスト削減が見込めます。

過去に大石が手掛けたプロジェクトの中には、グループ全社員が使用する業務アプリケーションのライセンス契約費用を2~3割に抑えたものも。実際に導入部門から「おかげでコストを抑えて導入できた。ありがとう」と直接感謝の言葉をかけてもらえる機会もあり、便益を導入部門、事業部門に提供できたときには、やりがいを感じるのだと語りました。

一口に海外と言っても、国や地域ごとに商習慣や文化は大きく異なります。グローバル領域での業務におけるコミュニケーションには苦労もありましたが、現地ヘッドの「自身のValueを発揮してどんどん関わりを持っていくように」というアドバイスを受けて、自分の考えや工夫を積極的に出すようにしました。そうすることで周りのメンバーにも気付きを与えることができ、徐々に信頼関係を構築していきました。

今では海外メンバーとも公私問わずにお互いをフォローし合える関係に。結局は人間力と経験に基づく自信が大事なのだと実感できたこの経験が、大石が手掛けるプロジェクトの立ち上げや実行に大きく影響しています。

コーポレート部門初のTG認定を受けて感じた働き方の変化

TG認定を受ける働き方を意識したのは上司の勧めがきっかけでした。コーポレート部門でのTG認定は前例がありませんでしたが、長年にわたり社内ステークホルダ との要件調整、各グローバルベンダ様との契約条件交渉を担ってきたノウハウやスキルに更に磨きをかけたいという想いが選択を後押ししました。TG制度では、自分の職務、職責に基づいて自分自身が裁量を持つことができるため、時間の使い方を自由にコントロールできます。調達先を深く知るための調査、どのようなアウトプットを出していくかの検討など、調達の肝となるポイントに納得いくまで業務に時間をかけられる点が、大石の仕事に取り組む姿勢に合っていました。

新しいキャリアに踏み出す不安もあったと語ります。例えばKPIによる評価。TG制度では、具体的な行動基準やグレードごとの業務レベル目標値が定められています。今まで個人としてのKPIを追った経験がなかったため、KPIの定め方や目標達成できるかについて自信がありませんでした。しかし実際は、周囲のサポートの多さに安心したそうです。

上司と相談しつつ、グローバル調達の専門性を生かした適正にストレッチした目標を立てて、会社に貢献できています。自分の希望に沿う働き方でキャリアを重ねていけるため、モチベーションを高く保てています。コーポレート部門にもマネジメント以外のキャリアを選べることには、大きな意義があると思います。

チーム内で方針をレビューし、上司の承認を受けてから契約調整に臨むという進め方が、TG認定を受けてからは自身の経験を元に一定の裁量で動かすという進め方へと変化していきました。

一人称で契約調整を完遂することにはやりがいを感じます。一方でチーム全体の働きを一人で担う責任も伴うため、今まで以上に作業効率を上げていくための努力が必要でした。慣れるまでは大変でしたが、国内外にいるNTTデータグループの有識者を頼ることで解決していきました。情報を集める、理解をする、という工程において、専門性を持った方に直接連絡を取って教えてもらえる環境なので、とてもありがたいですね。結果的に人脈を広げるいい機会になりました。

グローバル展開が加速するNTTデータには今、無数のチャンスがある

現在、NTTデータグループの規模がグローバルで急拡大しています。特に、2023年10月にNTTデータグループの海外関連会社を株式会社NTT DATA, Inc. に統合したことでその流れが一気に加速しました。この勢いに伴ってビジネスオファリングの種類も拡大しているため、NTT DATA, Inc. 社名義の契約を作り、これまで以上に効果のある契約を導入できる機会も増えてくると大石は語ります。

そのような機会を通じて、グローバルビジネスを支える役目を果たしていきたいですね。子会社となったNTT Data,Inc.社や各現地ユニットのステークホルダとも連携しながら、自身の契約交渉力を発揮していきたいです。

NTTデータには挑戦を後押しする社風があります。大石の印象に残っているのは、15年ほど前、グローバル進出を始めたタイミングでプロキュアメント部の立ち上げを任されたことです。

これまでは国内に閉じていたプロキュアメントでしたが、事業規模をグローバルに広げていくことによって更なるコスト削減効果が見込めると予想されていました。しかし、どれだけの効果が見込めるのかまでは不明瞭。そのような状況であっても部の立ち上げを認めて人員と工数を割いてもらえたことは、挑戦に寛容な当社の社風を体現していると感じましたね。

プロキュアメント部は部としての成長を遂げ、メンバーの数も増えました。新卒採用/経験者採用 や社歴といった属性で区別することなく、各々が自由に意見を言い合えるフラットな雰囲気のもと、培ってきた経験や知識を生かしながら活躍しています。経験者採用入社でも、NTTデータグループほどの大規模なデータを使った価格交渉やデータ分析は初めてだという方がほとんどですが、部内での発言に経験の有無は関係ないといいます。

リーズナブルで効果が見込めそうな提案であれば積極的に採用していく風土がありますので、積極性を発揮してさまざまなことに挑戦したい方を歓迎します。チャレンジできることが多い会社ですので、自然と自分を高めていく機会も多く手に入るはずですよ。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです