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「攻め」と「守り」の両面からビジネスを支える最先端のグローバルIT企業が求める法務の役割

世界50カ国以上において、官公庁・製造業・金融・エネルギー・ヘルスケアなど幅広いIT領域で事業を展開するNTTデータ。 法務には「守り」のイメージを持つ方も多いと思いますが、最先端の技術やサービスが次々と生まれる現代においては、新規ビジネスに関するスキームの策定や法規制の調査・アドバイスなどの「攻め」の姿勢も重要です。現在法務関連部門で活躍する4名のメンバーに、それぞれの仕事に対する姿勢やこれまでの取り組みについてインタビューしました。

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若手でも任せてもらえる。だから感じられる確かな成長と自信

私が現在所属している出資チームでは、グループ全体の出資案件支援、審査業務を行っています。事業連携を目的としたマイナー出資、買収を目指したメジャー出資から撤退・売却・再編まで、また最近ではデータセンターへの投資案件等、業務は多岐にわたります。出資を考えている組織にどのような提案や支援ができるのか、チームメンバーと試行錯誤しながら日々対応しています。

業務範囲が広いことに加えて多くの人が関わる複雑な案件もあり、難度の高い仕事を担当することも少なくありません。しかし、もとより私がNTTデータに入社を決めたのは「幅広い知識を付けて、“攻め”の法務として活躍したい」という想いがあったから。さまざまな業種のお客様を相手に広い知識を獲得できると思い入社しました。実際に今の環境では社内の事業部門サポートに留まらず、お客様や取引先企業との交渉に直接参加することで「攻めの法務」を体現する経験ができ、やりがいを感じています。

特に印象に残っているのは、以前所属していた取引チームで若手のうちから交渉方針の策定に関わることができたことです。社外のステークホルダーも参加する会議で発言を任されたり、議論をうまく整理できたりしたことは、今の私にとって大きな自信につながっています。この経験があったからこそ、より難しい案件やステークホルダーが多い複雑な案件にもぶつかっていけるようになりました。

現在の出資チームに配属されてからも、これまでの経験が活きて業務の幅が広がってきたと実感しています。後輩の育成をはじめ、社内外のステークホルダーを巻き込んで仕事を進められるようになりました。自らプロジェクトを動かしていく機会も増え、一緒に仕事をするメンバーが部外の人や社外の人へと広がったことで視野が広がり、これまで対応してきた業務も違った側面から見えるようになってきました。会社の仕組みや全社的な方針をとらえた上で課題設定ができるようにもなったため、今後も部内の枠にとらわれず、さまざまな人と連携を取りながら課題解決に取り組んでいければと考えています。

日進月歩のIT業界で「チームの一員」として貢献し、やりがいを実感

前職は法律事務所で一般民事事件や企業法務を担当する弁護士として働いていましたが、よりビジネスの現場に近い立場で交渉や紛争予防などを行う企業内法務の役割に興味を持ち、転職しました。NTTデータを選んだのは、社会の重要インフラであるシステム・サービスを多様な国・業種・業界のお客様に提供している点に魅力を感じたからです。

日進月歩のIT業界では、ブロックチェーンや生成AIなど新しい技術への法制度対応が課題で、法務に期待される役割はこれからますます大きくなります。私が現在所属しているRHQチームでは、株主総会運営、社内規程の策定・整備、法務研修、訴訟に関するグループ内報告体制の調整などに加え、法改正に伴う社内周知、新規事業立ち上げ時の法令相談などを行っています。会社の意思決定に関与するものもあり、責任と同時に大きなやりがいを感じています。

前職との違いは、「法律の専門家」としてだけではなく、事業部門や他のスタッフ組織などの多様なスペシャリスト達と協力し、ビジネスを深く理解した上で「チームの一員」として法的課題に早期段階から取り組み、リスク管理や事業成長に貢献できる点です。最新技術を用いた新サービスを世に送り出す場面に携わることで感じる喜びは、NTTデータの企業内法務ならではの醍醐味だと思います。

これに加えて、2023年の持株会社体制への移行では許認可の承継や新規取得の対応を行いました。スムーズな移行ができるように他のスタッフ組織と密に連携しながら対応を完遂したことは、通常業務では経験できない大変印象に残る仕事となりました。また株主総会においては役員答弁の対応支援を行うチャンスにも恵まれました。株主総会は経営層と株主の重要なコミュニケーションの機会であり、適切な回答を提供し、透明性を確保し信頼を得るとともにリスクや潜在的な紛争を予防することが求められます。この業務を通じてビジネスへの理解をさらに深めることができ、大変貴重な経験となりました。
このようにさまざまな業務やプロジェクトに積極的に参画し、キャリアアップを図ることができる点もNTTデータの企業内法務の魅力の一つだと思います。

LLM留学で得たグローバルな知識で、さらに専門性を広げる

法務に携わる方なら、キャリアアップの選択肢の一つとしてLLM(Master of Laws)留学を検討される方もいるのではないでしょうか。NTTデータグループ法務・リスクマネジメント部では定期的にLLMへの留学派遣を実施しています。私も国際取引の最先端技術と法規制の関係や法交渉学などを学びたい、という思いからLLM留学に挑戦し、ロサンゼルスで学ぶ経験を得ることができました。ゼミの活動では「最先端技術の正しい活用に法規制はどう貢献できるか」という正解のないテーマについて議論し、世界各国のルールに対する考え方の違いなども学ぶことができました。これらの経験が、所属していたGHQチームでの業務にも活かされています。

GHQチームは、海外グループ会社とのビジネス連携促進やグループ全体のガバナンスに資する役割を担う組織です。海外グループ会社の法務部門メンバーと連携し、グループ会社間取引の効率化のために各種契約の策定を行ったり、世界中で変化の激しい個人情報保護法に対応するための契約整備に取り組んだりしています。これらの業務は各国の法制度だけでなく、商慣習の違いも考慮する必要がある難しい仕事。LLM留学で培った異文化コミュニケーション力を発揮して業務に取り組んでいます。

NTTデータはお客様の業種・業界も多様で、近年海外ビジネスもますます拡大しているため、業務の中で深められる専門性の幅広さは皆さんの想像以上だと思います。最近では生成AIに関する取り組みも盛り上がっており、世界各国で議論が行われている生成AIの法規制について、社内外の関係者とともにグループの方向性を決めていくという刺激的な仕事にも携わっています。
具体的には海外グループ会社の法務部門やその他関係部門を巻き込み、更には経営陣との議論も定 期的に行いながら、当社グループとしてAIを活用したビジネスにおけるリスク対策が十分行われるよう、必要な取り組みを企画立案・推進しています。
私が入社した当時抱いていた「海外ビジネス拡大中の NTTデータなら自分の専門性を広げていける」という期待は、まさに想像通り。一方で求められるレベルも同時に上がっていくため、道半ばで終わらないようこれからも成長を続けていきたいです。

プライベートと両立しながらキャリアアップを実現するワークスタイル

「成長機会の多さ」を軸に企業選びをしていた私にとって、学生時代に学んだ法律知識を活かしつつ生きたビジネスを学ぶことができると思ったことがNTTデータ入社の決め手になりました。事前に「最新テクノロジーに関する知識も必要」と聞き、IT業界の最先端で幅広い法務のキャリアを築くことができると感じたことも後押しとなりました。

現在私が所属している取引チームの役割は、社内ビジネスプロジェクトの法的側面からのサポート、お客様との契約交渉支援・リスクチェック、新規事業立ち上げに際しての法規制クリアランスなど多岐にわたります。社内の多数のプロジェクトが担当なので日々多くの相談への対応に加え、さまざまなビジネスを理解した上でのサポートが求められるため、プロジェクトごとに答えが異なるのがこの仕事の特徴です。面白さとやりがいを感じるとともに、フランクな同僚や上司からのアドバイス、部内の勉強会や外部セミナー参加などを通じて最新の知識を学ぶ機会があることに感謝しています。

NTTデータではテレワークやフルタイムフレックスタイム制度の活用を推進しており、業務の立て込み具合やプライベートの予定に応じて柔軟な働き方が可能です。
テレワークを活用すれば通勤時間を気にせずにスケジュールを立てることができますし、勤務地の立地にとらわれて行動が制限されることもありません。たとえば私は、朝8:30に自宅で業務を開始した後、昼休憩を挟んでから1時間ほどジムで運動不足を解消して業務に戻る……という1日を過ごすこともあります。オンライン会議やチャットを活用して、出勤時と変わりなく部内のコミュニケーションを取っているので業務上の不安もありません。

今後は、会社の制度を活用しつつよりビジネスに寄り添える法務人財として成長することが目標です。具体的には、新規サービスの検討時などによりさまざまな観点から多くの問題提起と代替案の提案ができる人財。お手本となる先輩に早く近づけるようにキャリアを磨いていきたいと思っています。

※2024年7月に株式会社NTTデータグループと株式会社NTTデータ、株式会社NTT DATA, Inc.に機能分割しましたが、配属は皆さんの希望とポテンシャルを考慮して調整します。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです