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異業種からの新たな視点×歴史あるシステムのスペシャリストで創る、年金領域の未来

NTTデータのソーシャルセキュリティ事業部で年金領域に関わる社員3名(松本 一隆、佐藤 宥毅、奥脇 梓)が、日々取り組んでいる業務や、やりがい、今後のビジョンや共に働きたい人について語り合いました。座談会を通じて見えてきた、NTTデータで働く魅力とは。

目次

Profileこの記事に登場する人

ITの力で社会の仕組みに関わるシステムを下支えする、ソーシャルセキュリティ事業部

松本、佐藤、奥脇が所属するNTTデータのソーシャルセキュリティ事業部は、日本の年金制度を支えるシステムの開発・保守を行っている事業部です。

松本

ソーシャルセキュリティ事業部は、NTTデータ創立の翌年に立ち上がった歴史のある組織です。私は2003年に入社し、現在はソーシャルセキュリティ事業部第二統括部で、統括部長として年金ドメインにおける基幹システムの提案から開発・保守を担う組織の運営をしています。具体的には、法律改正、制度改正に基づくシステムの改修や、お客様業務のBPRに資するシステム開発などに携わっています。

佐藤

私は2021年に経験者採用として入社しました。2023年2月に現在のチームに異動して、年金に関するシステム開発において設計書の作成やプログラミング、試験などアプリケーション開発の各工程における開発の推進業務を担当しています。具体的には、問い合わせ対応やワーキングと呼ばれる各種会議の運営などの業務を行っています。

当該のシステム開発はDX推進の一環として、行政手続きの利便性向上を推進し、ペーパーレス化の実現につながるプロジェクトです。

奥脇

私も経験者採用として2022年に入社し、省庁のお客様が年金業務で利用されるシステムの営業、具体的には端末やアカウントの管理・制御においてセキュアな仕組みの提供と環境整備をしています。また、遺族年金・障害年金におけるワンスオンリー(一度提出した情報は、二度提出することを不要とする) 実現に向けた新規ビジネスの創出にも携わっています。

年金はもっとも大きな社会保障費の一部であり、保険料は年間80兆円にも上ると言われています。その巨額の保険料を記録するシステムを管理し、社会経済インフラを支えるミッションクリティカルな業務に携わる担当は堅いイメージがあるかもしれませんが、楽しく、明るい雰囲気に包まれています。

松本

年金領域というと堅くてまじめなイメージを持たれがちですが、実際にはのびのび楽しくやっている組織だと思います。組織の方針、戦略を共有するという場である社内キックオフイベントでは、毎回多彩なアイデアのパフォーマンス(余興)を仕込む社員もいて、イベントを通して一体感の醸成を図っていると思います。

奥脇

みんな仕事と同じくらい、いや、仕事以上に気合いを入れて準備していますよね(笑)。仕事にも遊びにも懸命に取り組む方が多くて。堅いイメージが崩れると思います。

主体的に課題に向き合う人が活躍できる環境。社会貢献に直結するやりがいを実感

前職では年金領域の経験がない佐藤と奥脇。入社直後はわからないことも多く、苦労を乗り越えてきたと振り返ります。

佐藤

前職では大手旅行会社の情報システム本部で開発チームに所属し、旅行予約システムや決済システムの開発をしていました。自分が成長できる環境でより品質の高いシステムを作りたいと考え、NTTデータに転職しました。

入社して戸惑ったのは、システムの規模が大きいために、自分が業務として担当しているのが全体のどこの部分なのか把握できなかったことです。自分が何をわかっていないのかさえわからなかったので、勉強用の資料を読み漁りました。

わかることが増えていくプロセスはおもしろく、やがて前職での経験を自分の強みとして活かせることにも気づいていきました。奥脇さんは前職でどんなことをされていましたか?

奥脇

私はOA機器メーカーでソリューション営業をしていました。そこでの経験から、特定の商品に縛られずお客様に最適な提案をできる営業がしたいと考えて、技術力の高いNTTデータに転職しました。

入社後に苦労したのは、会議体のシステムや過去の調整経緯を理解することです。いまだに難しさを感じていますが、佐藤さんが言ったように資料もありますし、調べてもわからないところは聞けば丁寧に教えてもらえるので、先輩方の温かさに救われています。

年金領域はステークホルダーも多いため意見の整理や調整が難しく、社会情勢をつかむために広くアンテナを張っていなければなりません。勉強を続ける日々ですが、NTTデータだからこそできる大規模システムの提案や新規ビジネス創出に携われて、やりがいを感じています。

転職者の提案が受け入れられやすく、良いものは積極的に取り入れていく企業風土

仕事に対して前向きで、コミュニケーション能力を求められる調整業務も臆することなく進めている佐藤と奥脇は、経験者採用の好事例として周囲からも評価されています。

松本

私たちの部署では新卒入社の比率が高く経験者採用入社は少ないのですが、佐藤さんと奥脇さんは経験者採用の先駆者です。

年金領域は、お客様との長期の関係性を大事にしながら仕事を進める必要がある組織ゆえに、ここで長く働いている人は中のことを熟知しています。誤解を恐れずに言うと、中のことを熟知していれば外にそこまで目を向けなくても完結できるような業務もあります。

その分、外のことを知りたい人も多く、佐藤さんと奥脇さんに興味を持って話を聞きにいく姿をよく見かけました。お2人は入社する前と後で組織への印象の変化はありましたか?

奥脇

外から来た人の意見は受け入れられにくいのでは……と入社前は思っていましたが、実際は真逆でした。長くNTTデータで働いている人が多いのですが、皆さん慣習に固執することなく、外のことを知りたい、よりよい意見は取り入れたい、というスタンスです。

たとえば、前職ではSalesforceのようなCRMツールを使って営業データを分析・活用していたので「こういうものを導入してみては」と提案したところ、前向きに検討を進めてくれています。外からの意見も積極的に取り入れていく雰囲気がありますね。

佐藤

私の場合は、いい意味で印象の変化はありませんでした。真摯に仕事に向き合い、品質の高いものを作っている会社だと思って入社し、実際にその通りだったので。

ただ、誠実で慎重である一方、柔軟な対応をしてくれる人がとても多いところは意外だったかもしれません。そして、成果物の品質が高いのはもちろんですが、どのような考え方に基づき、どのようなプロセスで作られたのかを大切にするカルチャーがある組織だと感じています。

経験や知見を活かしてお客様に貢献し、社会をよりよくする仕組みを生み出していける

ソーシャルセキュリティ事業部のミッションは、お客様との長期的な関係を維持し、末長く年金制度を支えるためのシステムを安定させていくことです。しかし、お客様から言われたことに応えるだけでは決して十分とは言えません。

松本

これまでの関係性に甘んじず、年金制度を通じて社会をよりよくしていくために必要なことを、こちらから積極的に提案しなくては、とよく話しています。要は受け身でいるな、ということですね。ですから、お客様と一緒になって新しいものを作っていくんだというマインドがある方は大歓迎です。奥脇さん、佐藤さんはどんな目標を描いていますか?

奥脇

社内はもちろん、お客様や関係者の方々からも信頼してもらい、「奥脇なら安心して任せられる」と言われる営業になることをめざしています。そのためには、丁寧なコミュニケーションを心がけ、いろいろな人を巻き込んで1つの案件をまとめていくことが大切です。

お客様の課題は、今なお多様化しています。新しい技術が増えればそれだけ要求も増えていくでしょう。それを前向きに捉え、潜在的な課題を見つけて提案につなげ、先を読んでお客様の期待を超える価値提供ができるよう取り組んでいきたいと考えていますし、そういったマインドのある方と共に働きたいです。

佐藤

私は周囲の声に耳を傾け、物事を前向きに捉えられる人と一緒に働きたいですね。一人で抱え込むのではなく、柔軟に周囲を巻き込んで仕事をしていける人ならきっと活躍できると思います。過去の業務経験やスキルセットを活かして、与えられたポジションで自分のパフォーマンスを最大限に発揮していけば、大きく成長できるはずです。

NTTデータは組織規模が大きく、一つのプロジェクトでも業務内容は多岐にわたるので、幅広い選択肢があります。それまでの経験や知見を活かし、仲間と共に社会的に影響が大きな国の大規模システムを支え、社会貢献をしていきたい人はぜひチャレンジしてみてください。

出典:talentbook「株式会社NTTデータ」(2023年10月20日公開)より転載

※掲載記事の内容は、取材当時のものです