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【対談】NTTデータで“まだ見ぬ世界”を描く──スマートシティに関わる魅力とは

デジタルコミュニティ事業部でスマートシティプロジェクトのチームリーダーとして働く水谷 純子が、入社してから成長を感じた経験ややりがい、新規事業への取り組みで感じていることや目標について、同僚の宮澤 宗平と語り合いました。対話を通じて見えてきた、NTTデータで働く魅力とは。

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スマートシティという新しい事業領域で、まだ見ぬ世界を描いていくプロジェクト

宮澤

私と水谷さんはデジタルコミュニティ事業部でスマートシティの推進に携わっています。現在は数十名体制で、スマートシティという新しい領域で着実に事業を拡大しつつ、新しい仲間をどんどん増やしている段階です。

街を再開発されるデベロッパーさんをメインのパートナーとして、街づくりに携わる方々と「将来この街をどんな姿にしていきたいか」というビジョンを一緒に描くこと。そして、そのビジョンに対して当社としてどのような貢献をしていけるのかを検討し、具体的な案件に当てはめて、社会実装を進めていくのが私たちのミッションです。

水谷

このスマートシティの施策は、NTTグループが一体となって進めているものです。バックキャスティング(「実現したい未来」から逆算して今取り組むべきことを考える)思考で、実フィールドでのユースケースを検証してブラッシュアップを重ね、中長期的にエリアでの再開発事業というビジネス創出をめざしています。

直近の具体的な取り組みの一つとしては、生活者の視点で「利便性向上」のみならず「健康で充実した体験」とはどのようなものであるべきか。それらを検討し、生活者のさまざまな特性を理解する上で必要な情報をスマホアプリ軸などで収集して、一人ひとりにとってその時の最適な行動を提案するといったテーマで実証を進めています。

宮澤

街づくりは役割や立ち位置によって多様なビジョンが描き出されるので、それぞれのビジョンに対して取り組みテーマを決めて、個別の案件に入るのが私の役割です。手もとだけでなく、プロジェクトを俯瞰して、長いスパンでNTTグループ全体でどう進めていくとよいのかを考え、社外に進言をしています。

水谷

5年後、10年後に、大規模なエリア開発に対して私たちがイニシアチブを取るためには、初期の検討から携わっていく必要がありますからね。

宮澤

はい、描いたビジョンを実現するには、いろいろな人を巻き込んでいかなくてはなりません。ステークホルダーが多く主体性と客観性の両方が求められるので、難しさとやりがいの両方を感じています。

新規事業に飛び込むことは、怖い。求められるのは最初の一歩を踏み込む勇気と覚悟

ともにスマートシティの推進に携わっている2人ですが、水谷は2016年に経験者として入社、宮澤は2009年に新卒でNTTデータに入社しています。

水谷

私は、入社する前から協業者としてNTTデータに所属し、ペイメント領域に従事していました。協業者でもスキルや意欲に応じていろいろな仕事にアサインされて仕事ができたので、その経験が活きて推薦をいただき、社員になりました。

宮澤

水谷さんは、前職での営業経験が豊富だからかもしれませんが、初対面の人ともうまく話せるし、臆せずに自分の意見を言えるのがいいところですよね。水谷さんとグループ全体の集まりに行った時、ほとんどの参加者が様子見をする中、先陣を切って自分の意見を述べ、ポジティブな雰囲気を作り出す様子に心を動かされました。

水谷

自分ではまだまだだと思っていますが、そう言ってもらえてありがたいです。入社してから、チャレンジングな新規ビジネスを経験させてもらったことで、視野が広がり対外調整スキルを伸ばせたのかもしれません。

事業を開始するために数十社の利害を一致させ契約を一斉に締結する必要があったなど、一人でやりきるのは非常に大変な局面もありましたが、事前調整をすることで各プレイヤーにとってメリットのある進め方ができ、ゴールまでのマイルストーンを設定することで適切なパスを出せると学びました。

宮澤

困難な状況に見えても、主体性を持って最初の一歩を踏み込むことが大事なんですよね。私はずっと別の事業部でお客様に向き合ってきましたが、より大きな領域で世の中の人々に影響を与えられる仕事がしたいと考えて、スマートシティ推進担当を希望しました。

新規事業に飛び込むときは、正直とても怖いです。しかし、最初の一歩を踏み込まなければ、賛成意見も反対意見も出てきません。たとえ批判であっても関係者から意見を吸い出せたことが成果ですし、それを一つひとつ咀嚼して積み上げていくことが大事だと思っています。

チームメンバーで同じ価値観を共有できるからこそ発揮されるNTTデータの底力

二人が新規事業という未知の領域においてリーダシップを発揮し、スピード感を持って行動できているのは、NTTデータならではの企業風土も影響しています。

水谷

私は協業者の立場でも十分にやりたいことはやらせてもらっていましたが、それでも入社したいと思ったのは、職場の風通しがよく、福利厚生も充実していると肌で感じていたからです。人に恵まれていると感じることが多く、社内の人間関係のよさが顧客との信頼関係にも影響していて、事業をする上で私たちの強みにもなっているのかなと思います。

宮澤

大きな会社で名前を知ってもらえているので、初めて飛び込むお客様にも話を聞いてもらえるのがありがたいですね。たとえ同じロジックで同じビジョンだったとしても、NTTデータという看板がなければこうはいかないでしょう。また水谷さんが言うように、人に恵まれていると私も感じます。大変な状況でも、社内に助けてくれる人がたくさんいることが大きな安心感になっています。

水谷

同感です。地に足のついた母体があるからこそ新たなチャレンジもさせてもらえるし、いろいろな取り組みが行われる刺激的な環境で働けるんですよね。

宮澤

NTTデータには、グループビジョンの実現に向けて大切にしているValues(価値観)があります。それが、Clients First(クライアントファースト)、Foresight(フォーサイト)、Teamwork(チームワーク)の3つです。

私が印象に残っているのは、過去に非常に大変なプロジェクトがあって、現場の人間だけではどうにもならない時に、直接関係のない組織長たちまで集まってきてくれたこと。クライアントファーストを体現するために役職に関係なく一致団結する人たちを見て、企業としての底力を感じましたし、このチームワークがあるからこそ個人ではなし得ない大きな成果を生み出せるのだろうなと腹落ちしました。

人々が共通的に価値を見出せる基盤を作り、スマートシティをけん引できる存在に

スマートシティのプロジェクトにおいては、将来こうありたいという姿から今やるべきことに落とし込むバックキャスティングの考え方と同時に、世の中の変化に合わせてアップデートしながら目標を立てて行動していくことも求められます。

宮澤

私個人の目標は「この街の開発に関わったんだ」と自分の子どもに誇れる、今までの集大成となる案件を手掛けることです。そして、水谷さんも私も管理職としてチームメンバーを率いているので、このプロジェクトに携わったメンバー全員に「この組織でやれてよかった」という成功体験を持ってほしいと思っています。

世界的に見ても、スマートシティの確固たる成功事例と言えるものはまだないので、その最初の一人になり、「NTTデータがスマートシティを引っ張っている」と周知されることを理想として頑張っていきたいです。

水谷

スマートシティを実現させるには、ビルを建てるだけではなく、ICT技術を用いて、そこで暮らす人、働く人、そこに訪れる人が共通的に価値を見出せる仕掛けを用意しておくことが重要です。その役割を担うのは、ICTを扱う私たちだと思っています。

自分たちが思い描いた新しい体験が世の中に出ていき、実際に使って便利だなと実感できる……。そんなワクワクする事業に携われているのがうれしいです。ゆくゆくは社会課題の解決に貢献できて、街の活性化や経済発展にもつながる事業に育てていきたいですね。

スマートシティプロジェクトに携わるメンバーには、水谷のようにまったく異なる業界から入ってきた人も少なくありません。未経験であっても、個人のwillと周囲を巻き込む力があり、諦めず粘り強く取り組める人であれば、活躍できる環境があります。

バックグラウンドは異なるものの、2人に共通しているのは、どんな状況でも自分の意見を持ち、周囲とのコミュニケーションを大切にしていること。スマートシティというまだ見ぬ世界の実現に向かって、これからもそれぞれの道を切り拓いていきます。

出典:talentbook「株式会社NTTデータ」(2023年11月20日公開)より転載

※掲載記事の内容は、取材当時のものです