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めざすは貿易物流業界全体のDX──個の強みを活かし、官民連携ビジネスに挑む

デジタルプラットフォーム事業部で、貿易物流領域における新規ビジネスの企画営業に携わる粕谷 匠が、経験者採用として入社し感じた仕事の魅力と今後の展望、官民それぞれの業務の効率化や連携による新たな価値創造を促進するエコシステムの実現に向けた想いや、個々が強みを活かして活躍できる環境について、上長の増田 卓也と語り合いました。対話から見えてきた、NTTデータで働く魅力とは。

目次

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貿易物流領域における官民連携を含めたエコシステムの実現をめざす

NTTデータのデジタルプラットフォーム事業部に所属する粕谷と増田は、貿易CIQドメインにおけるデジタル技術などを活用した新規事業創発および企画営業に携わっています。

増田

デジタルプラットフォーム事業部の第一営業担当は、通関・港湾・輸出管理・検疫といった貿易に関わる行政手続きの社会インフラを核としています。その中で、私と粕谷さんが所属しているのは、サプライチェーンにおける官民連携を含めたエコシステムの実現に向けた企画をしているチームです。

粕谷

テレワークが導入されていて出社前提の環境ではありませんが、メンバー同士で得意領域を把握し、チームで連携をしています。たとえば、ITの力で課題を解決することに長けた人や、Tableau(タブロー)のようなツールを使った分析や統計に強い人もいますし、私自身は前職で培った物流の業務知識や貿易の知見があるのが強みです。互いに連携し、チームワークを発揮できていると感じます。

現在、チームが主として取り組んでいるのは、2025年から義務化される欧州電池規則の対応を見据えた、バッテリー製造時のカーボンフットプリント情報や人権・環境デューデリジェンス情報を企業間で連携可能にするバッテリートレーサビリティプラットフォームの構築です。

増田

NTTデータが持っている技術力を活かして、関係省庁、モビリティ企業と連携し、必要なデータを保護しながら業界横断で相互流通できる安全なプラットフォームをめざしています。

粕谷

私たちのチームのミッションは、貿易CIQドメインにおける新しい柱となるビジネスを育てていくこと。政策動向から将来のサービスを想像し、それに伴って企業がどんな課題を持ち始めるかといった仮説を立て、「どんな仕組みがあれば、その課題を解決できるのか」と課題起点で発想することを大切にしています。これから活性化していくであろう官民連携のビジネスに携われるのは刺激的でおもしろいです。

やってきたことは、自分の血肉になる。自分の強みを活かしてチャレンジしていける環境

共に貿易CIQ領域で新規ビジネスの企画営業に携わっている2人ですが、増田が新卒でNTTデータに入社したのに対し、粕谷は2022年に経験者採用入社をしています。

粕谷

私の前職は国際総合物流企業です。お客様の荷物の国際輸送手配や輸出入通関手配を長く担当した後に、中国に4年間駐在して新規開拓営業に従事しました。そこで中国企業が日系企業を凌駕する光景を何度も目の当たりにし、日本の国際競争力強化に貢献できる仕事がしたいと考えて、NACCSシステムなど貿易領域に強みを持つNTTデータに入社しました。

最初は、システム企画においてどのような観点で顧客と話し、どのようなプロセスでサービスを作り上げていくのかわからず戸惑いましたが、前職で顧客の業務内容や課題に対する考え方の勘所をつかめていたので、課題起点でアプローチをしていきました。お客様が何を大切にしており、何をどう解決すると嬉しさがあるのか、その認識が合ってきたときに、システムで実現する後の世界を少し想像できるようになりました。

増田

粕谷さんは顧客との対話経験と企業の課題に関する知見がありフットワークも軽いので、「習うより慣れろ」で自分の強みを活かせる領域を見つけて、チーム内で存在感を高めてくれました。

粕谷

増田さんを含めて、上長は長く官公庁と仕事をしてきた百戦錬磨な人ばかりで、なんでも教えてくれる安心感がありました。私がつまずいたときも冷静にフォローしてくれるので、とても助かっています。

増田

つまずいたり、遠回りしたりしたことも、決して無駄にはなりません。粕谷さんには「間違ってもいいから、自分で考えて提案を出してみたら」と伝えていました。

粕谷

私の考えを尊重し、チャレンジさせてくれるのでありがたかったです。お客様もこちらの提案に耳を傾けてくれ、助言を含め叱咤激励してくれるので、恵まれていると思います。

論理的思考と責任感をあわせ持つメンバーと共に新しい仕組みを作っていける醍醐味

2人が、官民のステークホルダーを巻き込んだ「世の中に今までにない新しい仕組み作り」という難しい領域に挑戦できているのは、NTTデータならではの企業風土も影響しています。

粕谷

協業企業様と手探りで一緒に企画作りを進めています。うまくいかないこともありましたが、業務を通して経験値を高められました。前職とは物流という共通項はあるものの、IT企業であるNTTデータではロジカルシンキングが重視され、仮説思考で提案を作り上げていくところが大きく異なりますね。

増田

粕谷さんはチームメンバーの仕事を見て自ら積極的に学んでくれるので、とても頼もしく感じました。

粕谷

いろいろなところから学ばせてもらっています。皆さんの作る資料が非常にきれいで、よくここまで整理された資料が出てくるものだと感心するばかりです。私が作った資料に対しても、つながりの不自然さやロジックの詰めの甘さといったフィードバックをもらえるので、自分がどうしていきたいのかを振り返ることができています。

増田

入社前と入社後でギャップを感じたことはありましたか?

粕谷

入社前は、アセットやパッケージのような既存サービスを営業するイメージを持っていましたが、実際には政策動向やお客様の課題を常に探索しながら新しいサービスを作り上げていくスタイルだったので驚きました。これから必要とされる新しいサービスを自分たちが作っていくのだという気概を感じたのが、いい意味でギャップでしたね。

また、多様でスキルの高い人財が揃っていること、それを下支えする充実した学習環境が用意されていることにも驚きました。世の中に、徹底した論理的思考と最後までやりぬく責任感の両方を持っている人は決して多くありませんが、NTTデータにはそれらをあわせ持つ人財が揃っています。だからこそ、多くのミッションクリティカルなシステムを構築し、長年にわたって運用できているのだろうと感じました。

官民連携の取り組みに参画し、日本の競争力強化にも貢献できるやりがいのある仕事

官民連携領域でステークホルダーを巻き込んで新規ビジネスを立ち上げていくには、マクロからミクロ、ミクロからマクロ両方の視点であるべき姿を描いていくことが求められます。

増田

私たちのミッションは、社会基盤となるデジタルプラットフォームを作っていくこと。今までのように、行政なら行政だけ、民間なら民間だけでなく、官民一体で新しいものを作ろうとしています。弊社だけではできないITの仕組みを実現させるために、将来のあるべき姿から起こりうる事象を捉え、お客様に積極的に提案しながら形を作っていきたいですね。

粕谷

ありがたいことに、現在はNTTデータ入社の動機でもあった日本の国際競争力強化に貢献できる仕事に携われています。現職で実力を身につけて、今後は官民領域で自ら企画を考え、官公庁と民間企業を主体的に巻き込んでいけるような人財になりたいです。

増田

今後は多くのステークホルダーを巻き込み、さまざまな知見を融合させて、仕組み作りを進めていくことになります。IT業界は未経験でも、尖った強みを持っていたり、新しいことに挑戦したいという熱い想いを持っていたりする方であれば、ぜひ一緒にやっていきたいです。

粕谷

弊社で活躍できるのは、自分のwillを強く持っている人だと思います。社会的に影響が大きなテーマやシステムを扱うので、「自分はこれをどうしていきたいのか」という想いを常に芯に持って、ステークホルダーと対話したり、検討したりすることが大切です。そうすることで仕事を自分ごとにでき、大規模で難易度の高いプロジェクトもやり遂げられると思います。

デジタルプラットフォーム事業部では、IT業界未経験で経験者採用入社をした人でも、個人のwillと、周囲と協力し物事を進めていく力があれば、粕谷のように活躍しています。メンバー全員が自分の知見をどう活かすかを常に考えることで、思い描く未来を引き寄せていけるのではないでしょうか。

出典:talentbook「株式会社NTTデータ」(2023年12月20日公開)より転載

※掲載記事の内容は、取材当時のものです