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ここは「IT×金融」の最前線。大規模で先進的な金融機関のビジネスパートナーとして多彩なキャリアを実現

テクノロジーの進歩や地球環境の変動など、あらゆる要因が重なり将来の予測が困難な時代。大手銀行グループや政府系金融機関、クレジットカード会社など、社会基盤を支える大規模な金融機関は、デジタル化による新たな事業創出やさまざまな社会課題の解決に取り組んでいます。こうした顧客と深い関係性を育み、ビジネスパートナーとして変革を支援しているのが第一金融事業本部、通称“一金(いちきん)”です。今回は一金の人事担当者と、各事業部で活躍する3名が集まり、座談会を実施。一金ならではのプロジェクトやカルチャー、そして三者三様のキャリアについて語り合ってもらいました。

目次

Profileこの記事に登場する人

お客様は、日本の社会基盤を支える大規模な金融機関ばかり

Q.“一金”とは、どんな組織?

涌井 康弘 涌井

今日は皆さんの声を通して第一金融事業本部、通称“一金”の特徴や魅力を伝えられたらと思っています。集まっていただいたメンバーは、先日一金で行ったキックオフイベントで司会を務めてくれた3名です。

石田 直美 石田

皆さんとまたお会いできうれしいです!先日のキックオフは500名規模の映画館を貸し切った自由参加型のイベントだったんですが、本部長から「きっとおもしろくなるからぜひ参加してね」と声をかけてもらい、思いきって司会として参加したらとても楽しく過ごせました。

内藤 郁香 内藤

すごく盛り上がりましたよね!そんなキックオフでも感じたのですが、一金と一口にいっても事業部ごとにカラーが大きく違うんです。ほかの事業部については知らないことも多いので、今日は皆さんとお話しできるのが楽しみです。

岩本 綜太 岩本

今日は、よろしくお願いいたします!一金は事業部ごとに相対しているお客様が異なることから、挑む課題が違いますし、それに応じた動き方や飛び交っている言葉なども違う印象です。だからこそいろんなプロジェクトがあり、活躍のフィールドも幅広いイメージがあります。

涌井 康弘 涌井

おっしゃる通りです。一金は石田さんがいる郵政・政策金融事業部、岩本さんがいる金融ITマネジメント事業部、そして内藤さんがいる金融グローバルITサービス事業部という3つの事業部から構成されており、事業部ごとに担当顧客が異なります。一方で、いずれの事業部のお客様も「日本の社会基盤を支えている」といえるほど大規模で、先進的な取り組みを行う金融機関ばかりだという共通点もあります。

石田 直美 石田

私の事業部では主に郵政グループ様や政府系金融機関のプロジェクトを手がけていて、ゆうちょ銀行様の基幹系システムの開発でいえば、当社は40年以上にわたる開発実績を持っています。私自身も入社以来、この歴史あるシステムの開発にPMOとして携わってきました。

涌井 康弘 涌井

ゆうちょ銀行様とは深い信頼関係を築いており、役員クラスの方が開発現場に出向いてくれるような距離感の近さがありますよね。

石田 直美 石田

そうですね。私自身、常務とお話しする機会が何度かあり、「これからの時代はサイバーディフェンスに注力しなければいけない」などの課題感を直接伺ってきました。こうした意識を共有できると、目の前の仕事に対してもより一層力が入ります。

岩本 綜太 岩本

私が所属する金融ITマネジメント事業部は、りそなグループ様を担当しています。りそなグループ様の特徴は全国規模の金融機関であると同時に、埼玉りそな銀行様をはじめ地域金融機関の面も併せ持つ点。このため、りそなグループ様と一緒に仕事をする中で、地域社会の課題解決に直接アプローチできるのも大きなやりがいとなっています。

涌井 康弘 涌井

りそなグループ様は地域の自治体とのつながりも深いですよね。

岩本 綜太 岩本

そうなんです。例えば埼玉りそな銀行様は県内の9割以上の指定金融機関に選ばれるなど、地域に深く根差しています。こうしたお客様と一緒に「金融×IT」という視点から自治体の課題解決に挑んだり、りそなグループ様の新規ビジネス創出を目指したりといったチャレンジができることは、私たちの事業部の特徴ではないでしょうか。

内藤 郁香 内藤

皆さんの事業部と比べると、私の所属している事業部だけ毛色が違うかもしれません。金融グローバルITサービス事業部は主にメガバンクやクレジットカード会社などのシステム開発を手がけているのですが、部署ごとに異なるお客様を担当しています。さらにいえば、クレジットカード会社でも大手銀行系とリテール系では事業課題が変わってきますので、隣のチームの状況が把握しきれないほど多種多彩なプロジェクトが動いていますね。

岩本 綜太 岩本

個人的にクレジット業界は意思決定のスピードが速い印象があるんですが、実際はどうですか?

内藤 郁香 内藤

クレジットカードはエンドユーザーに選ばれなければ使ってもらえません。「ユーザーが何をおもしろいと思ってそのカードを選ぶのか」という視点に立ったマーケティングやブランディング、ポイント経済圏の醸成による利便性の向上などが重要テーマになっています。そうした業界全体で差別化の競争が激しいこともあり、銀行などほかの金融機関と比べると意思決定はスピーディだと思います。

涌井 康弘 涌井

一金のどの事業部にも共通して言えるのは、顧客が金融業界における「大規模先進企業」だからこそ、私たち自身もお客様の金融サービスのユーザーだというケースが多々ありますよね。そうしたお客様のビジネスパートナーとなり、経済的価値の向上だけでなく社会的な価値の創出を目指すこと。そして、お客様と共に社会課題の解決を積極的に図ることというミッションを身近に感じられるのは、一金ならではの醍醐味かもしれません。また、お客様が大規模だからこそ、自ら発案したことや取り組みがモデルケースとなり全国へ波及されることがあるのも一金の特徴ですね。

岩本 綜太 岩本

私はまさに、影響力の大きさに惹かれNTTデータへ転職してきました。以前は地元の信用金庫に勤めており、営業店の業務を経験したのちに経営企画部などでデジタル戦略の立案・推進をしていたんです。そこで試行錯誤しながら施策を考え、実際に変革を促していくことがとにかく楽しくて。この道を追求して業界に大きく貢献したいと思いNTTデータへ入社しました。

内藤 郁香 内藤

岩本さんもそうですが、どの事業部でも経験者採用の方が活躍されていますよね。私のプロジェクトにも「生き字引」と呼ばれている、すごい先輩がいます!その方はメガバンクで新規サービスの創出などをされていたそうで、専門知識が深く視野が広いんです。お客様の事業の方向性とシステム開発をリンクして全体像を見通す発想は本当に勉強になります。

涌井 康弘 涌井

金融のバックボーンを持つ方と、ITのバックボーンを持つ方が分け隔てなく交流し、お互いの経験値や知識をアウトプットしあったり、掛け合わせたりしながら新たな活躍や成長を目指すのは、一金の特徴的なカルチャーですね。

一人ひとりのキャリア&ライフプランを実現できる職場へ

Q.“一金” で歩めるキャリアとは?

涌井 康弘 涌井

続いてのテーマは「キャリア」についてですが、入社5年目の内藤さんはこれまでどんな業務を担当してきましたか?

内藤 郁香 内藤

初めて参画したのは、クレジットカード会社の企業統合に伴う、基幹システムの統合プロジェクトです。そこで基本設計から本番リリースまで担当し、開発スキルを磨きました。入社3年目からはファイナンスサービス会社を担当し、最近ではプロジェクトリーダーに近いポジションを任せてもらいながら集金代行サービスシステムに関する大小さまざまな案件の保守・開発に携わり、要件調整や契約準備、開発計画の作成などにも取り組んでいます。

涌井 康弘 涌井

こうした業務は内藤さんが目指すキャリアパスとマッチしていますか?

内藤 郁香 内藤

私が求める経験を積めていると感じます!そもそもSEを志望したのは、学生時代に海外留学をした際に痛感した、自分の無力さと専門性のなさがきっかけでした。NTTデータへの入社も、「気が済むまで十分に開発現場に携わって、自分で手を動かせるIT技術者になれる場所」というのが決め手だったんです。そうした希望をしっかりくみ取っていただけているのはありがたいですね。

石田 直美 石田

開発現場での経験は、将来ステップアップした時にも必ず役立ちますよ!私自身、データセンタでコツコツ作業した若かりし頃の経験が、プロジェクト推進や案件管理で活きたことが何度もあります。

岩本 綜太 岩本

私も今はIT知識を学んでいるところです。業務内容は顧客トップ層とのリレーション構築や、「行政DX」をキーワードとする新規サービスの企画検討が中心ですが、上流工程の提案に携わることもありますし、お客様と開発側の間に立って情報を受け渡すだけではもどかしいですからね。NTTデータの場合、勉強するためのツールや研修環境は整っていますし、身近に開発のスペシャリストもたくさんいるので積極的にスキルアップできるように心がけています。

内藤 郁香 内藤

やっぱりスキルを身につけることは大事ですよね。岩本さんは経験者採用ですが、前職で得た経験や知識はどのように活かせていますか?

岩本 綜太 岩本

例えば顧客折衝の際は、自身の経験をもとに「金融機関の担当者がどういった情報を求めているのか」を想像したうえでコミュニケーションを取ることができる。これは大きな強みだと思っています。ほかには、同時期に経験者採用で入社したメンバーでチームを組み、お互いの知見を活かして新規サービスを企画し、りそなグループ様へ提案もしています。

内藤 郁香 内藤

おもしろい取り組みですね。私も事業部内で定期的に行われているビジネスコンテストに挑戦し、優勝したことがあります。こうしたサイドプロジェクトも含めて、やりたいことに対して上司や先輩が「がんばれ!」と背中を押してくれるカルチャーは魅力的ですよね。

涌井 康弘 涌井

石田さんも最近新しいチャレンジをされていますよね。

石田 直美 石田

はい、2カ月ほど前から新しい部署へ異動し、AML(アンチマネーロンダリング)システムの新規開発プロジェクトに携わっています。これまでと同様、ゆうちょ銀行様の案件ではあるのですが、周囲からは「転職レベルの変化だね」と言われていますね。基幹系システムはNTTデータが自前で作ってきた歴史のあるシステムですが、今回のAMLシステムはまったく別物。パッケージサービスをベースに開発を進めており、開発思想が大きく異なります。戸惑うシーンもありますが、これまでにない経験が積めていますし、真新しいプロジェクトだからこそ、社内外を巻き込みながら業務プロセスの改善などを提案・推進することもできます。まったくの無から新規サービスを生み出したばかりですが、これからはとことんサービスを拡大させるというやりがいもあるので、刺激は多いですね。

内藤 郁香 内藤

新しい業務と並行して、業務プロセスの改善提案をするのは非常に大変そうですね。なぜ、そこまで踏み込もうと思ったのですか?

石田 直美 石田

開発業務はバイタリティとパワープレーで乗り越えられることが多く、個人商店型の進め方になりがちでした。しかし俗人化が進むと、一人が欠けた瞬間に仕事の流れが滞ってしまう恐れがありますよね。そうではなく、メンバー同士で負担なく補い合えるようなワークフローや、お互いに頼り合える思想を入れたいんです。そうしたら、子育てや介護などで急に休むことに対する不安は解消できると思うんですよね。

涌井 康弘 涌井

「チームワークで支え合う」というのは非常に大事なことですよね。石田さん自身も2人のお子さんを育てるワーキングマザーですし、ご自身の経験も今の仕事観に活きているのでしょうか?

石田 直美 石田

そうですね。正直、昔は頼り下手なタイプでした。けれど、産休・育休中に子ども2人のお世話をする中で、「全部ひとりでこなすのは無理だ…」と、家族をはじめサポートしてくれる人たちに頼るようになったんです。復職の際も時短勤務から始め、約1年半をかけてフルタイム勤務に戻していったのですが、それもやはり職場の理解や協力、当時の上司の支えがなければ実現できなかったと実感しています。そうした経験が、ひとりで抱え込まない体制づくりの大切さを教えてくれました。

岩本 綜太 岩本

私の部署でも育休に入っている男性社員がいますし、ママ、パパを問わず当たり前のこととして産休・育休を取得できる環境になっていますよね。

涌井 康弘 涌井

実は管理職でも「私が取らないと、皆が取りづらいだろう」と率先して育休を取得している男性社員もいるんですよ。一金では現在900名ほどの社員が活躍していますが、今後も一人ひとりがワークライフバランスを大切にできる、柔軟な体制づくりを積極的に推し進めていきます。

「集約ポスト」の新設が、キャリアの可能性を広げる

Q.“一金”で描く未来とは?

涌井 康弘 涌井

最後のテーマは、皆さんのこれからについてです。一金で実現したい夢や思い描く目標を教えてください。

石田 直美 石田

私は今年2月に現在のポジションに異動したばかりということもあり、まずは今の仕事を極めることを一番の目標としています。PMOとして、これまで携わってこなかったコスト周りや経理関連などに守備範囲が広がっているので、まずは既存のやり方を素直に踏襲し、そこから振り返りを重ね、2周目3周目でより良いプロセスに改善していきたいです。PDCAのサイクルでいえばP、DDD、C、AAAくらいのバランスで業務効率化を進めていければ理想ですね。

涌井 康弘 涌井

今後、石田さんが改善に取り組んだノウハウも一金全体でしっかり蓄積・共有していきたいと思いますので、これからの活躍を楽しみにしています。

石田 直美 石田

それにもうひとつ目標があるんです。座談会の最初に、キックオフイベントで司会に挑戦したお話が出ましたよね。あのイベントの後、予想以上にポジティブな反響があって以前の部署の上司からも「すごくよかったよ」と褒められたんです。なので、また交流施策のイベントなどあれば、司会業にも積極的にチャレンジしたいなと。涌井さん、ぜひお願いします(笑)。

涌井 康弘 涌井

一金では事業部や役職の垣根を越えた交流施策を毎月2~3回実施しているので、司会が必要な時は相談しますね(笑)。

内藤 郁香 内藤

私はまずは開発スキルをしっかり身につけることが目標です!その上で、将来はグローバル規模の新規ビジネス立ち上げに携わってみたいと考えています。

涌井 康弘 涌井

たしかに、一金のお客様にはグローバル展開している企業もあるので、海外出張や世界規模のビジネスに携わるチャンスも十分ありますね。

内藤 郁香 内藤

入社前は、自分がビジネス創出を目指すなんて考えもしませんでした。しかし、新人時代に若手社員を対象とした新規事業創出に関する海外研修を企画・実行したり、事業部内のビジネスコンテストを通して事業やサービスをイチから作るおもしろさを実感したりして新しい目標が見えてきたんです。そうした未来を実現するためにも、一金の中で業務経験を重ねてもっと成長したいですね。

岩本 綜太 岩本

私の目標は、大きく2つあります。1つ目はお客様であるりそなグループ様と、NTTデータの両方の発展に貢献する存在になり、前職でお世話になった地元の信用金庫も含めて地方金融機関の持続性の確立に多少なりとも寄与することです。

涌井 康弘 涌井

りそなグループ様との取り組みを通して、全国の金融機関に好影響を与えたいということでしょうか?

岩本 綜太 岩本

そうです。 金融業界ではまず大規模な金融機関が先進的な施策を行い、その好事例が徐々に中小の金融機関へ広がるケースは少なくありません。実際、我々がりそなグループ様に提供したサービスが、りそな銀行様や埼玉りそな銀行様を起点に日本各地に広がったこともあります。地域に根差した金融機関の持続可能性を追求することは、今後の社会にとって重要なテーマだと考えているので、今の環境を活かし、全国規模で地域課題の解決に貢献したいです。

涌井 康弘 涌井

2つ目の目標もぜひ教えてください。

岩本 綜太 岩本

社内での目標になりますが、経験者採用者にとってのロールモデルになりたいです。業務での活躍はもちろんですが、事業本部のイベントや勉強会なども積極的に参加し、「経験者採用者でもこんなふうに馴染めるんだ」「しっかり活躍できるんだ」とポジティブな印象を与えられたらうれしいですね。

涌井 康弘 涌井

一金は経験者採用に力を入れているので、岩本さんのお話は非常に心強いです!一金の人事部門では経験者採用における新たな試みとして「集約ポスト」での募集をスタートしました。実はこれまでNTTデータで金融業界のプロジェクトに携わりたいと希望いただいた経験者の方の中には、「どこの事業部が向いているのか分からない」「さまざまなポストがあり迷ってしまう」という方が一定数いらっしゃいました。

そこで「集約ポスト」を新設し、私たち人事スタッフが経験や希望を丁寧にヒアリングし、多種多様なプロジェクトやポストの中からマッチするポジションを提案する仕組みにしています。ミスマッチが起こらないよう、人事部だけでなく、各プロジェクトの責任者との面談も用意しています。金融業界をリードする大規模先進企業とのプロジェクトに興味をお持ちの方は、ぜひ第一金融事業本部の「集約ポスト」にエントリーしていただければ幸いです。

事業部ごとに異なる多彩なフィールドとカルチャーを育み、お互いが交わり合うことでさらなる発展を目指す第一金融事業本部。今回新設された「集約ポスト」では、プロジェクトマネージャーのみならず、アプリケーションスペシャリスト、基盤スペシャリストなどキャリアの選択肢もさまざま用意されています。社会課題の解決に携わりながら、新たな可能性にもきっと出会えるはずです。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです