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キャリアは自分で描く時代──NTTデータだからこそ見つけられた私らしさと創りたい未来

2016年にNTTデータへ入社した赤木 美日。現在は新潟県佐渡市で地域のステークホルダーと共にまちの課題解決をめざすリビングラボの取り組みなどに関わっています。ポジティブなムードを振りまき、周囲を照らす存在の赤木が苦悩しながらも明るく楽しく歩んだこれまでの道のりとは。自らがめざす方向性とNTTデータの魅力を語ります。

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色とりどりの人たちの中で自分の個性を活かしたいとNTTデータへ

赤木は、2016年にNTTデータへ入社しました。現在は公共統括本部の社会DX推進室に所属し、主に2つの取り組みに関わっています。

1つは新潟県佐渡市におけるリビングラボ(※1)のプロジェクトです。佐渡市と新潟大学、NTTデータの3者で、民+産学官で地域課題の解決に寄与できるプラットフォーム「佐渡島自然共生ラボ」を立ち上げ、運営に携わっています。

もう1つは、上流工程におけるDX人財の育成施策です。NTTデータが今後も中長期的にしっかりビジネスをけん引し続けることを目的に、新規ビジネスや社会システムを創出できる実務レベルのDX人財を確保すべく、研修などの企画・運営を行っています。

※1 生活空間(Living)と実験験室(Lab)を組み合わせた造語で、まちの主役=住民に加え、行政や企業、大学など様々な立場の人が集い協働し、社会のリ・デザインやサービスを生み出す生活空間に近い場所を指す。住民主体のオープンイノベーションの拠点として近年注目を集めている

ベクトルの異なる2つの取り組みに日々奔走する赤木。学生時代は法学部で政治とジャーナリズムを学び、情報を発信するプラットフォームを自ら創ることに興味を抱いていたと振り返ります。そんな赤木が就職活動で狙いを定めたのはIT業界でした。

最終的にNTTデータを含むいくつかのIT企業から内定をもらい、そこからtoCではなくtoBビジネスをしている会社に選択肢を絞りました。というのも、私は経営者の家系で育ったことから、toCビジネスは比較的身近にあり、もし将来起業することがあった場合も、きっとtoCビジネスを創るだろうと考えたんです。だからこそ、せっかく就職するのならば、一人では到底できない大きな仕事ができるtoBの会社に入りたいと考えました。

その中でNTTデータを選んだのは、ひとえに人に惹かれたからです。OB・OG訪問を通じ、同じ会社でありながらさまざまなキャラクターの方がそれぞれ生き生きと働いていることを知り、魅力的に感じました。自分と似た雰囲気の人ばかりではなく多様な人たちと一緒に働きたい、そこで自分の個性を活かしたいと思ったんです。

入社後に赤木が携わることになったのはソリューション営業です。希望していた営業職に配属され、やる気に満ち溢れていました。しかし、業務に向き合うにつれて迷いが生じることとなります。

多彩なキャリアを歩む女性社員たちとの出会いが、自らの方向性を見つけるきっかけに

業務に向き合っていくうちに、ソリューション営業は自分にフィットしないのではないかと感じるようになったんです。どちらかといえば、形あるものをカスタマイズして売る営業よりも、お客様に合ったものを試行錯誤しながらゼロから創り上げていく方が性に合っている気がしました。

また、学生時代に小さいながらも自分の力でいろんな取り組みをしていた時とは比較にならないスケールの大きい当社のビジネスの中では、当時の自分の能力でできることは小さく、悔しい日々が続きました。

もっと自分の強みを生かしながら成長できるところがあるのではないかと悩み、転職も視野に入れ始めたころ、ひょんなことから異動の機会が訪れます。同時に、赤木にとってその後の指針となる出会いにも恵まれました。

ご縁があって、社内で活躍している女性社員数名に、お話を聞かせてもらう機会を得ました。多彩な経歴を積んできた彼女たちの話を聞いて、「NTTデータにはこんなキャリアを歩んでいる女性がいるんだ!」と驚きました。

中でも印象深いのは、私のキャリアや方向性を見つけるきっかけとなったグローバル人事統括部の女性部長との出会いです。異動した先のグローバル人事統括部で部長をされていた女性上司との出会いは貴重で、その後のキャリアの指針となりました。NTTデータにはさまざまな働き方をしている人がいること、入社した後も自身がめざす理想像に向かって自らキャリアを描き、行動していくことが大切なのだと気づかされました。

新天地となったグローバル人事統括部で赤木は社内公募制度(※2)の改革に携わることに。それにともない、人事本部にいながら他の組織とも業務を横断して、オフショア(※3)かつアジャイル(※4)でのシステム開発を経験します。

※2 人材を求める部署が社内で募集をかけ、そこに社員が自発的に応募する人事異動制度のこと
※3 海外企業に業務委託を実施する手法のこと
※4 機能ごとに小さく開発し実装とテストを繰り返しながら開発を進める手法のこと

キャリアチェンジを考える社員が、社内で的確に自身のキャリア機会を認知でき、自ら希望の業務を探すことができる仕組みを導入しました。具体的には、社内の全ポストを見える化したプラットフォーム及び、入り口となる社内公募HPの全面リニューアルです。

その際には、社内ポストの“魅せる化“というコンセプトを打ち出し、キャリアチェンジを考える社員へ確実にリーチでき、社内の多様なポストから自身の望む業務を簡単に見つけられる、社外の転職サイトにも引けを取らないUIとUXを追求しました。

人事本部で初めてのシステム開発であっただけでなく、他組織との業務横断の取り組みでもあったんです。本当に大変でしたが、ゼロから新しいモノを創る経験はとても楽しく、最初の成功体験となりました。

ゼロから新しいものを創り上げたい──より多くの人たちが幸せになる社会に

▲新潟県佐渡市での活動の様子。地域の皆さんに鎌の使い方を教えていただきながら実施した加茂湖保全活動の様子(左) 、島内事業者をはじめとするプロジェクトメンバー皆さんと(右上)、 佐渡島愛が高じてプライベートで観覧した伝統文化鬼太鼓(右下)

その後、グローバル人財の育成や、海外グループ会社の若手社員とのコミュニティ形成など複数の新規施策の立ち上げにも尽力した赤木。異動から3年と少し経ったころ、新たなフィールドへ進むことを決めます。

これまでの経験を通して新しいものをゼロから創り上げていくことが好きだと気づき、もっと極めたいと思いました。このまま人事の分野でキャリアを重ねていくこともできますが、そこではどうしても社内への提供がメインになってしまう。より幅広く、会社という枠を超えた方々が幸せになる仕組みを、一気通貫で創れる人になりたいと思ったんです。

そして赤木は、自らが開発に携わった社内プラットフォームを使って社内公募にチャレンジし、2022年に現在の所属である公共統括本部へ異動。ここでは、ゼロから新しいものを創り上げる楽しさと同時に、大変さも痛感する日々が待っていました。

やはり未知のものを創る際の立ち上げは大変です。周囲からいろんな声が上がりますし、自分の想いをうまく伝えられないことも多いんですね。それでもないものを創ることには、その後の未来をポジティブに変えることができる大きな意味があると思っていますし、うまくいったときには関わってくださった方の喜ぶ顔が見られ、達成感を味わえるという醍醐味があるので頑張れています。

今のチームに所属して1年3カ月。赤木は成長と共により高い視座を手に入れ、新たなチャレンジを見据えています。

これまでも新しいものを生み出すときには仮説を立て、実証していくようなやり方を漠然と行っていましたが、今はより広範囲で、より体系的にできるようになってきたと思います。

問題の背後にはいくつもの要因が絡み合っていますから、目の前にある課題の解決だけでは本質的な解決にはなりません。上司や先輩社員と日々試行錯誤をする中で、1つの取り組みが他の領域にも派生し、複数課題の解決につながるような仕組みを考えなければならないというマインドに変化してきました。難度の高い挑戦ですが、私を含めてNTTデータはそれに挑むことが使命だと感じています。

頑張りは誰かが必ず見ていて、手を差し伸べてくれる

ゼロから新しいものを生み出そうとするマインドで、既存の枠にとらわれない活躍を見せる赤木。未踏の挑戦を続ける中で、NTTデータだからこその魅力を日々感じています。

新潟県佐渡市でのリビングラボのプロジェクトなど、大企業であるNTTデータだからこそできることがたくさんあります。さらに国の基幹システムを数多く担っていますから、社会的に大きなインパクトのある仕事に携われるのはNTTデータならではだと思います。

また、自分で自分のキャリアをしっかり描けることも魅力として挙げられます。私もそうでしたが、入社前はやりたいことが明確に定まっていない人が多いかもしれません。しかし目の前のことを一生懸命に取り組んでいれば、自分のやりたいことや極めたいことを自ずと見つけられ、見つけたら極めたいことを突き詰められる環境があります。

NTTデータはデジタルを軸に多岐にわたる業界や業種に事業を展開していて、事業部が変わればそれぞれお客様や関係者もビジネス、カルチャーまでも異なるので、異動するとまるで転職したように感じます。そういった環境を活かし、社内にある幅広いキャリアの候補から自分の行きたい道を選んでいけるはずです。

そして、もう1つの魅力は“人”だと赤木は感じています。

真剣に取り組んでいる人に対して、その想いを応援し、手を差し伸べてくれる人が必ずいます。困っているとそれに気づいて声をかけてくれる上司や先輩同僚がいます。私も皆さんにいつも助けられていて、そんな温かい文化が根付いているところを誇りに思っていますし、私もそういう人でありたいと思います。

新しい未来に必要なサービスや仕組みをみんなで創り上げていけるように、多彩なステークホルダーとともに取り組んでいきたいというのが、赤木が描く長期的な目標です。

目標の実現のためには、なぜそれをめざすべきなのかを周囲に理解し、共感してもらうための説明力や、この人についていきたいと思わせる人間力が必要です。さらには、しっかりと利益を生み出すビジネスモデルを考えられる人財であることも大切です。こうしたポイントを意識しつつ、目の前のことに全力で取り組み、一つひとつ積み重ねていきたいと考えています。

NTTデータという広大なフィールドを縦横無尽に馳けまわり、常に新たな可能性を探し求めている赤木。何事にも前向きに明るく取り組む姿勢は周囲にポジティブなムードを生み出し、やがて社会や未来をも照らしていくはずです。

出典:talentbook「株式会社NTTデータ」(2023年9月28日公開)より転載

※掲載記事の内容は、取材当時のものです