人と仕事を伝えるWEBマガジン
NTTデータグループ / NTTデータ / NTT DATA, Inc.

「意志を持った提案」で挑む、銀行の枠を超えたサービス。“思考力”を活かし、未来へ歩み続ける

多様な人財が活躍している、NTTデータの第一金融事業本部。経験者採用も積極的に進めており、中にはITや金融とは異なる業界からの転職者もいます。その一人が、黒澤 晃です。前職の印刷業界で培った経験を活かし、現在は大手金融機関様との共同事業プロジェクトにチャレンジしています。新たなフィールドで活躍している黒澤に、キャリアの「これまで」と「これから」について語っていただきます。

目次

Profileこの記事に登場する人

インタビュー動画

NTTデータは、「意志を持った提案」を体現できる場所

新卒で大手印刷会社へ入社し、ECサイトの企画・開発担当をしていた黒澤。そこで、ITサービスの奥深さと、自分の考えを提案に盛り込むことのおもしろさを知ったと言います。

ITサービスという商材はカスタマイズ性が高く、お客様のニーズに対してご提案できる幅が広いんです。お客様が持つ想いをヒアリングして、それをもとに「こうしたら喜んでもらえるだろう」という“自分の意見”を価値としてご提案に落とし込める。そこにおもしろさを感じました。

そんなやりがいある仕事ができていた中、クレジットカードの製造部署への異動が決まります。クレジットカードは形状や機能があらかじめ定まっている商材。いわゆる「物売り」のような動きしかできないようになり、「正直、もどかしさを感じる毎日だった」と黒澤は当時を振り返ります。

そんなときに出会ったのがNTTデータのオウンドメディア「UpToData」でした。

転職者の方のインタビュー記事を読んだのですが、そこでは「前職で培った経験」を「自分の意見」として発信しながら活躍している様子が紹介されていたんです。さらに、日々変わり続ける社会課題の解決のために幅広いITサービスを提供するという手がける仕事の魅力もイメージできました。一人ひとりが意志を持ち、自らの意見を大切にしながら、多くのITサービスを提供しているNTTデータは、まさに私が求めている環境だと感じたんです。

理想の場所に出会ったことで、転職という大きな一歩を踏み出した黒澤。異業種となるIT業界へのチャレンジでしたが、「前職の先輩がくれたアドバイスがあったので、きっと大丈夫だと思っていた」と明るく語ります。

前職で一番苦労したことは、ITに関する知識不足のために、お客様が伝えたいことを理解できなかったことです。そんな私に、当時の先輩がくれたアドバイスは「まずはお客様の話したことを一言一句メモしよう」というものでした。用語がわからなくてもまずはメモして、見返し、内容を振り返る。単純な作業でしたがこの過程をくり返したら、会話の意図と課題を明確にするための「思考力」と、足りない知識を補うための「行動力」が磨けたんです。ここで身につけたスキルがあればNTTデータでもやっていける自信がありました。

失敗も成長の糧に。手がけるのは、銀行の枠を超えたサービス

NTTデータへ入社して以来、黒澤が担当しているのは、大手金融機関様との共同事業で進めている「支払業務効率化サービス」の企画推進です。「支払業務効率化サービス」とは、紙の請求書をスキャンすることで、支払データが作成され、指定日に自動振込ができるというサービスです。さらに、支払が完了した請求書データは自動的に電子保管され、いつでも検索や閲覧が可能。インターネットバンキングとの連携でワンストップの支払業務ができ、くわえて付帯業務の効率化も叶うため、「銀行の枠を超えたサービス」として注目されています。

「支払業務効率化サービス」のユーザーは、大手金融機関様のお客様となる事業者様です。事業者様は、現状の支払業務だと手入力の作業をはじめアナログな対応が多く、業務負荷が大きいという課題をお持ちでした。そうした事業者様のもとへ訪問し、サービスの提案をしているのですが「このサービスがあれば業務が大幅に改善できそうです。導入できることを楽しみにしています!」とうれしい反応をいただくことが多く、とても手ごたえを感じています。

新たなフィールドで活躍している黒澤ですが、入社からこれまでずっと順調だったかというと「そうではなかった」と言います。入社4カ月目のとき壁にぶつかった出来事を話してくれました。

サービスの追加に関する要件検討に携わった際、お客様に対し納得していただけるような説明ができずご指摘を受けました。どのようにすべきか悩み、室長に相談したんです。そのとき、「要望に対して結果のみを回答するのではなく、お客様の要望をどのように理解したか、それをどのように自身が考えたかの過程を自分の言葉で伝えられれば、お客様にも納得いただける提案になるよ」とアドバイスをいただきました。

室長からの言葉で気づけたのが、黒澤が前職で培った「思考力」と「行動力」を活かしきれていないということでした。

お客様が本当に求める答えは何か、そのために自分に足りないものは何か。これらを改めて考え、プロジェクトのみなさんにアドバイスを求めました。そうすることで、お客様に「自分の意見」や検討プロセスを明確に伝えることができたんです。その結果、お客様の反応は大きく変わりました。しっかりご納得いただけたことで、要件検討はスムーズに進みやり遂げることができたんです。

失敗を通して学んだのは、転職の際に求めていた「自分の意見を落とし込む」ことの大切さでした。まさにNTTデータこそ、自分の理想を体現できる環境であると強く実感できた瞬間だったと黒澤は振り返ります。

新しいキャリアへのチャレンジ。夢をつかむための一歩を着実に

入社から2年経った現在の黒澤に、NTTデータならではの強みを伺いました。

一人ひとりが強い「思考力」を持ち、行動できる組織であることがNTTデータの強みだと思っています。社会やニーズの変化が激しい中、全員でお客様のために何をすべきかを真剣に考え、やり遂げることができるのがNTTデータです。同じ方向を向いて力を合わせられる組織だからこそ、支え合いのカルチャーも自然と根付いていると感じますね。

黒澤自身、前職で「思考力」を身につけていましたが、NTTデータへ来てさらに磨きがかかったと言います。それは、“失敗してもいいから、やってみよう”という雰囲気の中、思いきったチャレンジができるからだと教えてくれました。そんな黒澤が、次にチャレンジしたいと口にしたのはシステム開発へのキャリアチェンジでした。

お客様と議論を交わし、自分の考えを活かしながらサービスを提案する。そんないまの仕事はおもしろいですし、やりがいも感じています。けれど、満足できていない部分もあって。システム開発の経験がないため、システムの実現性や仕組み、開発期間など技術的な面に関してはあまり知見がありません。いまは開発メンバーに質問することで足りない知識を補っていますが、いずれは開発担当としての目線を自分のものにしたいんです。企画担当と開発担当、2つの目線が持てれば介入できる領域が広がって、もっと「自分の意見」を取り入れながらサービスをお届けできる。そうすれば、お客様からいま以上に頼っていただける存在になれると思うので、ぜひチャレンジしたいです。

一人ひとりが意志を持ち、自らの意見を大切にしながら、多くのITサービスを提供できる場所で活躍したい。そのためにNTTデータという環境を選んだ黒澤が見つけた、新しい夢。「いま以上に自分の意見を反映した、洗練されたサービスを提案したい」という想いを叶えられるのは、そう遠くない未来になりそうです。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです