人と仕事を伝えるWEBマガジン
NTTデータグループ / NTTデータ / NTT DATA, Inc.

「遊び心」と「堅実さ」を併せ持つ組織を目指して。コンサルタント経験を活かし、事業部の変革をリードする

金融業界における大規模先進企業を顧客に持つ第一金融事業本部。その一角を担う金融ITマネジメント事業部は現在、IT領域に留まらずあらゆる面からお客様の課題解決に貢献する存在になろうと自組織の改革・強化を進めています。こうした状況の中で、事業推進担当として腕を振るうのがコンサルティング会社出身の曳田貴晃です。外部パートナーとして大企業を支援する立場から、自社の事業成長や組織変革をリードするキーパーソンへ。そのキャリアチェンジを通して曳田が得た成長やNTTデータならではの醍醐味に迫ります。

目次

Profileこの記事に登場する人

最初から最後まで伴走するために、バックオフィスのスタッフへ転身

キャリアのはじまりは、会計事務所でした。そこで経営コンサルティングのおもしろさを知り、コンサルタントへ転職します。さまざまな大企業と向き合っていた当時の信条は、「クライアントに寄り添ってどんな課題も当事者意識を持つ」こと。業界を問わず幅広いプロジェクトに参画し、状況に応じて構想支援に励むこともあれば、腰を据えて実現支援に臨むこともありました。

さまざまなプロジェクトを経験し、“構想して終わり”よりも、お客様と一緒になって試行錯誤する実現フェーズの方が楽しく、自分の性に合っているなと感じていました。

時には客先常駐もいとわず、課題解決に心血を注ぐ日々。しかし、外部コンサルタントの立場では、3カ月から1年ほどでプロジェクトから離れることが多く、最後の成果まで見届けられないケースがほとんど。そんなやるせない想いが大きくなる中で、NTTデータのある採用情報を目にします。

本腰を入れて転職活動をしていたわけじゃなかったのですが、偶然NTTデータの事業推進を担うスタッフの採用情報を見つけて。フロント業務の経験しかなかったものの、自社をより良くするために、最初から最後まで伴走できるバックオフィスのスタッフの仕事に惹かれたんです。

転職前、曳田の目にNTTデータはどう映っていたのでしょうか?本人に尋ねると「堅実、というイメージが強かったですね」と振り返ります。

どのようなプロジェクトでも「逃げずに必ず成果を上げる」という、堅実な仕事ぶりが印象にありました。あわせて、社会を変える大きな力を持つ会社だというイメージもありましたね。今の時代、何をするにしても世の中を変えようとしたら、最終的には必ずITの力が必要だと思っていて。NTTデータには多くの実績やアセットがありますし、今後も社会を変えていく会社だと感じていました。

前職のコンサルタントでは、特定業界・テーマに閉じず、戦略や業務に関する支援を主戦場にしてきた曳田。NTTデータへ入社後は持ち前の適応力と学習ノウハウを活かし、「IT×金融」の専門知識をイチから身につけていきました。「今も勉強の日々ですよ」と苦笑しますが、知識面以外に視座の高さも大きく変わってきたと話します。

日常的に事業部長や統括部長クラスの方々とディスカッションするので、事業をリードする方々の視座の高さをヒリヒリと感じています。コンサルタント時代も経営層とやりとりすることはありましたが、やはりコミュニケーションの頻度が違う。この刺激を受けながら、試行錯誤してアウトプットを生みだす過程に難しさはありつつも、自身の視座が高まったという成長を感じますし、大きなやりがいにもなっています。

自己変革を目指す若手を、本気で応援したい

曳田が所属する金融ITマネジメント事業部は、約100名のメンバで構成されています。IT領域に留まらず、あらゆる事業課題や社会課題に共に立ち向かう、「お客様の真の変革パートナーになる」ことをビジョンに掲げている組織です。

こうした事業運営方針の策定にはじまり、アクションプランの実行管理を行いながら現場への浸透を図り、事業を推進していくことが曳田のミッション。さらに事業発展の肝となる組織力強化や、システム開発を手掛けるグループ会社との連携強化など、担当業務は構想から実行まで多岐にわたります。その中でも今、注力しているのが「メンバのエンゲージメント向上」です。

入社前のイメージ通り、私たちの事業部もやはり「堅実」な組織です。ですが、堅実すぎると「堅い」組織になりかねません。私たちが目指すのは、お客様の真の変革パートナー。そこには新たな領域へのチャレンジが付き物です。

そうなると、もっと遊び心や自由闊達さが必要だと思うんです。そこで、プロアクティブな行動を促すために新しい制度を設計しました。

取り組んでいるのは、若手メンバ向けの事業部ファンドの立ち上げです。このファンドのコンセプトは、ずばり「本気の変革に向けたチャレンジを後押しする!」こと。事業部の若手メンバから、スキルアップやコミュニケーション活性化に向けた企画を募集し、事業推進チームが実現に必要な予算やアドバイスを提供します。

平たく言えば、「お金の面は心配せず、新しい挑戦ができる」というのがこのファンドの存在意義です。最低限のルールは設けているものの、基本的にエントリーされた企画は却下しません。

第一弾の募集ではコミュニケーション活性化を目指すオフィス改善プロジェクトやグローバル人財になるための語学研修など、いくつかのアイデアが出てきました。今後これらを実行フェーズに移していきながら、第二弾も企画していく予定です。

組織文化や風土の変革は、一朝一夕にはいかないもの。それを知る曳田は、事業部ファンド以外にもグループ会社と合同のチームワーキング研修など複数の施策を仕掛け、継続していくことを計画しています。曳田は今まさに自身が目指してきた「最初から最後まで伴走する」を実践しているのです。

仲間たちとともに経年“美化”するキャリアを

人と組織と事業を想い、奔走し続ける日々。曳田は「この会社は本当に、いい人が多い」と頬を緩ませ、「調和」がNTTデータの強みだと話します。

NTTデータは「Moving forward in harmony」というブランドスローガンを掲げていますが、「in harmony」にこの会社らしさが詰まっているなと。部署やポジションの垣根を越えて仲間を巻き込み合い、みんなで調和・融合してひとつのゴールを目指す意識が根付いています。

そのおかげで事業推進もやりやすいですし、今取り組んでいる施策なども「どうすればNTTデータらしさを100%出せる環境づくりができるか」を考えることが非常に有効だと思っています。

そしてもうひとつ、転職を通して実感したのが「NTTデータでできない仕事はない」ということです。

アサインされる仕事は当然ありますが、やりたいことに出会ったときに手を挙げて行動すれば、いくらでもチャレンジできる環境があるし、背中を押してくれる風土もあるんです。

今年4月、課長に昇進。やりたいことをとことん実践した上でのキャリアアップでした。事業推進チームをリードする立場になった今、「経年美化」という言葉を常に意識しています。これは、事業本部長が曳田を含めた新任課長たちに贈ったメッセージの一節でした。

激励の一文に「経年美化を目指すべし」とあったんです。課長という立場になると、個人ではなくチーム全体としての仕事の成果が求められる。ともすればこれまでの個人としての業務スキルは落ちていくかもしれない、しかし1人では完結できない仕事が増えるからこそ、個人だけではなく信頼できる仲間とともに仕事の価値を磨き続けていこう、というお話でした。

実際、マネジメントに取り組むようになって、その言葉をよく思い出します。まだまだ試行錯誤の連続で、“美化”するのは少し先になりそうですが(笑)。

今後、組織力強化や人財採用にも一層尽力していきたいと力を込めて語ります。そのチャレンジは、本人のキャリアはもちろん金融ITマネジメント事業部全体の「経年美化」を生むことでしょう。曳田の伴走は終わることなく、これからも続いていきます。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです