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世の中をITで、より良くするために。自ら選んだ、ITアーキテクトとしてのキャリア

国の中枢を担うITシステムを手がけるチャンスがあり、幅広いキャリアパスが広がるNTTデータ。多様な可能性があるなかで思い描く未来をつかみ取るためには、主体的にキャリアを選択していく意思が不可欠です。今回ご紹介する山浦 将貴も、自らの意思で希望のキャリアを歩む一人。ITアーキテクトへの挑戦を決意した理由や、仕事にかける想い、今後NTTデータで実現したいキャリアの展望などについて語ってもらいました。

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マイナンバーの可能性を感じ、チャンスを求めNTTデータへ

「自らの手でものづくりがしたい」「世の中をより良くする仕事がしたい」。そうした想いを持ち、山浦は就職活動をしていました。そんななか、マイナンバーに興味を持ったことがNTTデータ入社のきっかけとなります。

大学は経済学部だったのですが、当時感じていたのは日本経済の行き詰まりです。財政赤字や少子化など先行きの暗いトピックばかりだったので、そんな社会を「自分がつくったもので、より良くしたい」と思うようになりました。

就職活動を進めるなかで、ゼロからものづくりができることと、世の中への影響力の大きさを知り、IT業界に惹かれるように。そこで何をするか考えたとき、思い浮かんだのがマイナンバーに関する領域でした。ちょうど法案審議がされていたころで、これからはマイナンバーを基盤としたITシステムが、行政や医療、社会保障分野といった日本のさまざまな課題に活用される時代が来るだろうと感じたんです。国の中枢システムを数多く担うNTTデータなら携われるチャンスがありそうだと思い、入社を決めました。

入社後、担当することになったのは健康保険システムの運用でした。そのプロジェクトが一区切りついたタイミングで、上長からある打診を受けることになります。

「マイナンバーに関するプロジェクトがあるけど、やってみないか?」といわれ、二つ返事で引き受けることにしました。こんなに早く実現できると思っていなかったので、うれしかったですね。提案から担えるフェーズであることにもワクワクしました。

入社2年目から希望通りマイナンバーに関わるシステム開発プロジェクトに配属となった山浦。プロジェクトは、複数の企業が合同でシステム開発を行うコンソーシアム形式でした。このため、仕様管理や試験推進など全体管理を手がけたのは、各企業から選出された代表者で組成されたチーム。そのメンバーに、山浦は抜擢されたのです。

全体管理のチームには、各社からベテランの代表者が集まっていました。NTTデータからの参画者は、40代の経験豊富な方と私。チームのなかで自分だけが若手だったんです。

そんな状況でも変に若手扱いはされず、みなさんフラットに接してくれて。できていないことがあれば、しっかり指摘もしてもらえたんです。みなさんに早く追いつこうと、とにかく必死に取り組んだ結果、スキルレベルを一気に引き上げてもらえました。最終的には、他社から頼られるポジションにまでなれたほどで。苦労も大変さもありましたが、そのぶん成長できましたし、希望していたプロジェクトに携われたやりがいや仕事自体の楽しさのほうが強かったですね。当時のプロジェクトメンバーのみなさんとは、今でも飲みに行く仲です。

確固たる強みを求めて選んだ、ITアーキテクトというキャリア

希望していたマイナンバーに関するプロジェクトで経験を積んだ山浦に、キャリアの転機が訪れます。きっかけとなったのは、所属外組織への支援として参画した、これまでとまったく異なる領域のプロジェクトでした。

異なる統括部への支援として、開発テストの推進プロジェクトにアサインされたときです。「山浦さんは何ができますか?」と聞かれて。そこで、「自分の強みは何なのだろう」と自問しました。直前まで参画していたコンソーシアムのプロジェクトでは仕様調整の仕事が中心だったため、クライアントの業務知識や内部事情はよくわかっていたものの、技術的な知識を深める経験はできていなかったんです。当時の私は「これができます」と語るものがないと気づき、強みとなる技術を身につけなければならないと痛感しました。

そのプロジェクトを終えて所属組織に戻った後、山浦は上長に技術の専門性を高められるよう、「キャリアプランを変更したい」と申し出ます。そこでプロジェクト横断で技術支援を担うグループへと移り、ITアーキテクトとして技術を追求するキャリアへ進むことになります。

技術志向のキャリアへ転向したいという希望が叶い、複数のプロジェクトを横断で担うグループへ配属されることになったんです。新入社員向けの社内の技術研修を受講したり、技術書を読んだりしながらあらためて技術の基礎を固め、ITアーキテクトとしての研鑽を積んでいきました。

特にクラウドやソフトウェアアーキテクチャに関する知識・スキルを軸とし、アプリ開発やインフラ構築など幅広いプロジェクトを経験した山浦。そのなかで、どのような学びがあったのでしょうか。

ITアーキテクトに転向してからは、システム開発に対する視座が上がり、視野も広がったと実感しています。技術だけでなく、業務や運用の観点、開発メンバーのスキルセットや開発体制など、幅広い視点を持つことの必要性を学びましたね。アプリ側もインフラ側も経験できたので、今なら「どんなシステムであっても自信を持って開発を推進できる」と胸を張っていえます。

「世の中をより良くしたい」という想いが、今も変わらない原動力

高い専門性を身につけ、自身の強みを確立することに取り組み続けた山浦。現在はITアーキテクトとして、マイナンバーを基盤とした医療情報のデジタル化や自治体・医療機関間での共有を図るシステムの開発を、技術的な側面から支援しています。そんな山浦に、これからの目標について聞きました。

当面の目標は、マイナンバーを活用した医療データの連携や最適化に取り組むことです。その先の目標としては、ITアーキテクトとして培ってきた幅広い技術の知見を活かし、受注型の開発プロジェクトだけでなく、自らシステムやサービスを企画するプロダクト型の開発プロジェクトにも挑戦してみたいです。

最新の技術や開発手法を積極的に取り入れられる技術者としてのやりがいもさることながら、公共性の高いシステムの開発に携われることがやりがいであると山浦は語ります。

たとえば処方箋の情報がマイナンバーカードを使うことで情報連携できるようになったことなど、マイナンバーの活用は着実に広がっています。それらのシステムには自分が過去に開発したプラットフォームがベースとして使われていることに大きなやりがいを感じますね。試行錯誤しながら取り組んできたことが花開いたという実感があります。医療従事者の方から「便利になった」「使いやすくなった」といってもらえることがうれしいです。

「世の中をより良くしたい」という想いは入社当時からずっと変わりません。あわせて、NTTデータで経験を積むうちに、「利益の追求だけでなく、真に世の中に必要とされているシステムをつくらないといけない」という想いも持つようになりました。より多くの人たちに自身が開発したシステムを通じて安全や安心を届けていきたいです。

「世の中をより良くしたい」という想いを原動力に、キャリアを築いてきた山浦。培った技術力を活かしながら、これからもチャレンジは続きます。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです