チームプレイを活かして働く環境を選び、そこで「自分がお客様の力になりたい」と強く感じた
2007年NTTデータに入社し、以降一貫して公共分野の大規模システムに携わっている大庭 佑樹。自治体の基盤システムの開発・運用に携わる中で、コミュニケーション力とリーダーシップの双方を育んできました。
大庭が新卒入社でNTTデータを選んだ理由は、業務内容とともに働く人、双方に魅力を感じたことです。
OB訪問で出会ったNTTデータの方々に対して、優しくて真面目でビジョンを持っていて、自分が好きなタイプの人たちばかりだな、という印象を持ちました。また、仕事の面でも職種の幅があり、その業務を通じて社会貢献できることにも惹かれたんです。
ただ、もしも黙々と一人で仕事を進めるスタイルだったとしたら、NTTデータは選ばなかったと思います。チームワークを活かして開発・運用に挑めることが、入社の決め手になりました。
学生時代サッカーを続けていたことから、「チームプレイが好き」と感じていた大庭。チームで業務に携われること、そして自身が学んできた理系のスキルが活かせる環境があることから、NTTデータへの入社を決めたのです。
入社当初から顧客先に常駐するかたちで働いていた大庭は、そこで関係者やお客様とコミュニケーションを取りながら仕事を進めていく方法を学んでいきます。
入社直後からお客様への説明や調整といった業務に挑戦させてもらえたので、お客様が考えていること、喜んでいただけることを学んでこられたと思います。技術力の高い協働者さんがたくさんいる環境で、時には厳しくご指導いただき、時には助けられながら経験を積んでいけました。
ある案件で、経験の少なさから私が少し見積もりの甘いスケジュール案を出してしまったことがありまして。多くの会議参加者の前で冷や汗をかく中、お客様は私に対して怒るのではなく、「こういうことが言いたいんだよね」と紐解き、サポートしてくださいました。その対応に感謝しつつ、今度は自分がお客様の力になりたいと強く感じたんです。
現場でのインプットから仕事のイロハを身につけ、お客様との間に確かな想いを育んでいった大庭。入社3年ほどで、一人称で仕事ができるという実感を持ち、5年経ったころには自らがチームをリードしていく立場へと変わっていきました。
お客様とチームメンバー双方に目を配り、より良い環境づくりと価値提供を徹底
入社から約8年間は自治体行政系の基盤システムの開発・運用、その後の約3年間は自治体教育系の基盤システムの開発・運用、そして、入社時に担当していた自治体行政系の基盤システムの開発・運用に戻って約6年目になる大庭は、長いシステム開発・運用のサイクルのなかで、お客様と信頼関係を構築しながらキャリアを歩んできました。その中では、学びにつながる困難な経験もあったと振り返ります。
システム更改時にトラブルを発生させてしまったことがあり、お客様からお叱りを受けることもありましたが、逃げることなく、一つひとつ丁寧に課題をクリアしていくことで、お客様に最後まで寄り添うことを心がけました。先ほど言った「お客様の力になりたい」という気持ちも、このとき踏ん張る糧になったと感じています。
一方で、トラブルの渦中にあるときは、チームのメンバー側の悩みや苦しみにも寄り添うことも大切です。メンバーが困っていないか日々目を配って、自分から声をかけるように心がけていました。
常にメンバーが話しかけやすいような雰囲気を身にまとうことを意識しているという大庭。その自然な立ち居振る舞いは、かつて学生時代のサークル活動で合宿などの集まりがあったときに意識したことにも重なるものです。
こうした山を乗り越えて、現在、大庭はデジタルコミュニティ事業部に所属し、ここでも自治体の基盤システムに携わっています。その業務内容の幅は以前に増して広がり、顧客対応、運用改善、品質管理、サービスデザインとあらゆる視点から運用にあたっています。
まずお客様への対応については、インシデント対応のスピード感を重視しています。お客様からの信頼や評価と直結するので、定量的な目標値やルールを決めて、メンバーと役割分担をしながら、自律的に迅速な対応ができる体制を整えています。
ここでも大庭は、かつて経験した案件のなかで学んだ「お客様にとってどういうことに価値があるのか」を意識して動いています。その意識、体制づくりの結果や長年の経験が現在の業務につながり、お客様の信頼へと結びついています。
品質、設計、仕組みはすべてチームプレイを基盤にしてつながっている
そして現在の業務における運用改善の部分では、現状についてのフィードバックをお客様からいただき、より良い運用業務をめざして、リアルタイムで状況把握ができるインシデント管理の仕組みづくりにも取り組みました。
こうした改善を重ねることは、品質管理にもつながります。情報の抜け漏れを防ぎ、対応するメンバーの業務負担も軽減する。その両輪を実現する設計を大庭は心がけています。また、これらの試みは次世代に継ぐサービスデザインという業務領域でも役立っていくのです。
現在は運用と開発の垣根を超えて、お客様も巻き込みながら、より良い運用設計を模索しています。最終的には関わるメンバー全員が効率的に働ける、そんな環境をめざしています。
大庭が取り組んでいるこれらのあらゆる仕事は、安定運用というひとつの目標に向かって着実に積み重なっています。長年の経験から培ったお客様の気持ちを汲み取る姿勢と、メンバーを思いやる気持ちが、システムの改善へと反映されているのでしょう。そして大庭がこうした仕事に取り組むうえで大切にしている価値観は、彼が一貫して好きだと感じてきたものです。
やっぱりチームプレイが何より大事だと思っています。ラグビーのようにOne for all All for oneの精神で挑むのが良いのかな、と。というのも、結局一人では何もできないんです。これは運用の仕事でひしひしと感じるところです。
「一人はみんなのために みんなはプロジェクトの成功のために」を胸に、自分の考えをもって、仲間を信頼しながら物事を進めることが、リーダーにとって非常に重要なことだと思います。
周囲からの感謝のひと言と、やりたいことを実現するサポートが成長につながった
あたたかく強いリーダーシップを発揮しながら、運用業務をリードする大庭。いま見せているその頼もしい姿も、NTTデータの環境が育てたものだと振り返ります。
仕事を重ねる中で、リーダーシップを学んできました。たとえつらいことが起こっても、そのプロジェクトを推進していかなければならない。どんな状況でもやり切るという想いが重要であることを痛感しました。
大庭がこうした成長を重ねながら歩んできた道のりの中で感じてきたやりがいは、周囲の人たちからのあたたかいひと言から得られるものでした。
ほんのささいなことでも、お客様やチームのメンバーから感謝される瞬間が、何よりもやりがいにつながっています。大庭さんがいてよかった、というひと言がとても嬉しくて。そういうことの積み重ねで、今があると思います。
また、大庭はNTTデータの制度や環境のおかげで成長が支えられてきたということも実感しています。
NTTデータは、自分がやりたいという想いがあれば、責任ある仕事を任せてもらえる環境です。また、個人の成長という意味では、プロジェクトマネジメントやネットワーク、セキュリティといったさまざまな分野の社内資格があり、キャリアパスをイメージしながら自分の進みたい道に合った技術を獲得できたと思います。
ちなみに私は、ITサービスマネジメントという役割を担うにあたって、先輩から指導やアドバイスをもらいました。このように、後輩を育成する仕組みが会社に根付いていることも、成長を支えた一要因だと感じています。
縁の下の力持ちと例えられることの多い運用業務ですが、大庭はより前面に出た挑戦の機会も増やしつつ、ネットワーク基盤分野でオールマイティに活躍できる人材をめざしたいと前を向いています。
しっかりとお客様と向き合いながら、プラスアルファの価値も提供できるようにと励む大庭の働きは、今後も運用業務そのものを磨いていく主力となっていくでしょう。
出典:talentbook「株式会社NTTデータ」(2023年9月28日公開)より転載