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NTTデータで追及する「現状の可視化」と「改善」が新たな挑戦へとつながる

NTTデータ入社後、電力業界のシステム開発においてリーダーシップを発揮してきた中村 遼太郎。チームとプロジェクト双方のマネジメントを担いつつ、新たな技術活用にも挑戦しています。これまで中村はどのような経験を重ねて今に至るのか──NTTデータの環境や魅力に迫ります。

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多様なメンバーと共通理解を深め、課題をひとつずつ解決していく日々

2014年にNTTデータに入社した中村は、現在小売り会社向けのWebサイトの開発に従事しています。要件定義、開発、設計、試験、リリースとさまざまな工程がある中で、中村は開発リーダーを務めています。

エンドユーザーの顧客体験を向上させることを目標としつつ、開発スピードを高めるための改善や、システム側の開発、見直しなどを進めています。

私がリーダーを務めるグループのメンバーは約30名。拠点は日本国内で2カ所に分かれており、一部はオフショア開発もしているので、中国など海外に在籍するメンバーとも協力しながら開発を進めています。

こうした多様なメンバーが共に働く環境なので、相手の理解度を常に確認しながら対話することがプロジェクトの推進において重要だと感じています。物理的な距離が離れている仲間とは、資料やデータを共有しあい、言葉で伝わりきらない部分を補完するよう心がけています。

丁寧なコミュニケーションを取りながらプロジェクトを推進する中村は、国内外の幅広いメンバーから信頼を寄せられる存在です。日々心がけていることが成果として感じられる瞬間を原動力に、中村は日々の業務に取り組んでいます。

仕事の節目で、“計画通りに達成できた”という充実感をチームで分かち合える瞬間は、とてもやりがいを感じます。また、日々のコミュニケーションを通じて、一つひとつ課題が解決されてプロジェクトが前進していると感じられることが原動力になっていますね。

着実な遂行力と推進力。この安定感を強みとして活かし、大規模なプロジェクトを進めるキーパーソンとして中村は活躍しています。

まず自分から動く──それぞれの当事者意識がチームを強くする

中村が丁寧なコミュニケーションを心がけているのは、開発チームのメンバーだけではありません。お客様との間でも、的確な情報を提供してもらうためのさまざまな工夫を重ねています。

現在の案件は、既存システムの更改案件からNTTデータが参画しており、お客様しか知らない情報も多々あります。そうした背景がある中、ノウハウをまとめながら開発を進めていくのは難しいところです。滞りなくプロジェクトを進めるために大切にしたのは、私たちから見た現状の課題や知りたい情報について“可視化”すること。対面コミュニケーションを取り入れつつ、可視化することで互いに共通認識を持てるよう工夫しました。

中村の姿勢に一貫しているのは「まず自分から動く」こと。これは、中村が仕事において大切にしている価値観にもつながっています。

私たちの仕事はチーム戦ではあるものの、一人ひとりがしっかりアウトプットすることも重要です。誰かが頑張っている姿を見ると、チームのモチベーションも自然と高まっていくものですよね。リーダーシップを発揮する立場にある人間として、当事者意識を持ちながらアウトプットしていくことを常に意識しています。各メンバーにも、「業務の中で抱いた課題感を個人としても発信してほしい」と伝えるようにもしています。

振り返れば入社以来、当事者意識を持ちながら現場をリードする先輩方の背中を見てきたからこそ、自分もそうあろうとしているのかもしれません。

中村が現在率いているWebサイト開発プロジェクトの期間は約1年間ですが、プロジェクト終了後もそのお客様との関係性は続いていきます。中村が主体的なコミュニケーションと的確なプロジェクト推進によってお客様との信頼関係を築いていることは、新たなプロジェクトへの足がかりにもなっているのです。

汎用性のあるスキルを学び、次につなげてきた9年間の道のり

入社から1年間は放送事業会社向けのアプリケーション開発担当を経験し、以降はユーティリティ業界のさまざまな開発におけるリーダーを務めてきた中村。約9年間のキャリアの中で、専門的な技術や知識に加え、プロジェクトマネジメントについても学びを深めてきました。

さまざまなプロジェクトを通して、チームメンバーとの関わり方、コミュニケーションやリーダーシップの取り方、タスク管理などを学びました。もちろんそれぞれの過程で苦労することが多々ありました。しかし後になって振り返れば、いずれもあらゆる場面で求められる汎用的なスキルです。

入社4年目ごろ、ある開発支援プロジェクトに参画した際には、お客様も、チームメンバーも、開発する対象も違う環境下で、積み重ねてきた学びを発揮できた手応えを感じ、自信につながりました。

自分が学んできたことは、お客様が変わっても、メンバーが変わっても通用する。その確信が、中村をさらなる高みへと導いていきます。

時には自分の強みと異なる役割を担い、難しい局面を迎えることもありました。そんな時にはその領域で必要な知識を学習しながら理解を深め、周囲の人にも頼りながら、その立場で必要な観点を養ってきました。もがきながらも成長につながる経験を積み重ねてこられたと思います。

そして現在、中村は技術力向上や業務効率化といった観点から、新たな技術を活用する取り組みにも挑戦しています。

社内にChatGPTをセキュアに使える環境が提供されているので、日常業務の中で効率化できるものを自動化したり、議事録を要約したりと、さまざまな工夫をしています。

また、タスク管理のためのツールに関しても形骸化してしまわないよう、しっかり運用まで落とし込むことを心がけています。業務はもちろん進めなければなりませんが、これまで自分がチームでやりきれなかったことを、次のプロジェクトで改善するよう意識していれば、おのずとより良い運用ができていくと感じます。

ただ業務を担うのではなく、その業務を効率化し、より良くするために何ができるかを考え続けている中村は、チームやプロジェクトをリードするだけでなく、改善するという側面でも大きな信頼を寄せられています。

多様な能力を持つメンバーが集う環境だからこそ、自身の未来の姿が見える

これまでの道のりで、たびたび周囲に助けられてきた、そして自身が見習える先輩の姿があったと中村は振り返ります。そしてこの環境こそ、中村が感じているNTTデータの魅力です。

NTTデータにはいろいろな強みを持つ方が多く、その姿を見ながら仕事ができ、自身も成長できることが一番の魅力です。チームをリードしていくのが得意な人、あるいは技術的な専門性が高い人、その両方のバランスが取れている人。本当にさまざまな能力を持つメンバーが集まっています。たとえ自分のキャリアが明確に定まっていなくとも、おのずとロールモデルになるような人を見つけられる環境だからこそ、私も一歩ずつ前に進んでこられたと思います。

また、向き合うお客様が多岐にわたるので、関わりたい業界が明確にある人でもそうでない人でも、プロジェクトの選択肢が豊かであることも成長を促す要因のひとつです。

周囲の姿に刺激を受けながら成長を続けてきた歩みの先に、中村は新たな挑戦を始めたいという意欲も覗かせます。

現在は開発したものを納める役割を担っていますが、今後は新たなビジネスを開発・提供するビジネスオーナーやプロダクトオーナーのような役割にも挑戦していきたいです。また、これまでのキャリアで電力業界を長く経験してきたので、今後はその他の業界にも幅をだしながら、人々の生活を一層楽しく、豊かにするような仕組みづくりにも携わっていきたいですね。

現状を可視化し、効率的にプロジェクトを推進することを模索し続ける中村の挑戦は、今後も新たな環境、新たなプロジェクトの中で続きます。多様な能力を持つメンバーから学び、自身の強みを活かしたリーダーシップを発揮できるNTTデータの環境は、今後も中村の成長を支えていくでしょう。

出典:talentbook「株式会社NTTデータ」(2024年2月20日公開)より転載

※掲載記事の内容は、取材当時のものです