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エンジニアから営業に転換し、上流工程から課題解決に向き合えるおもしろさを体感

2014年NTTデータに新卒入社後、自治体システムの開発にSEとして従事してきた梅田 学。異動後は営業という立場からデジタル社会の実現に向け、大規模なプロジェクトをリードする存在になりました。スピード感をもって未来の社会づくりに携わるデジタルソサエティ事業部の仕事と、見据える未来とは。

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人々の暮らしに近いシステムを国と連携して開発するデジタルソサエティ事業部

デジタルソサエティ事業部に所属し、政府主導のデジタル社会実現に向けた取り組みに営業の立場から寄与する梅田。人々の暮らしに関わる公的な申請手続きの電子化などを担うシステムを扱っています。

お客様のニーズ・状況をヒアリングしながら、プロジェクトに応じて組まれたチームメンバーや、パートナーシップを組む大手ベンダーとの調整業務を担当しています。国全体のしくみを大きく変えていく役割を担うお客様と関係性を構築しながら、どうすれば理想の未来を実現できるのか考え、実際のシステムに落とし込んでいくハブとなる立場です。

梅田は現在営業を主導するポジションを担い、主に新規案件を獲得することに注力しています。これまでリリースされてきたサービスでも顧客対応を実施し、そこから得られた信頼関係を足場にさらなる新規案件の発掘に臨んでいます。

この仕事を通じて培われた力のひとつは、スピード感です。お客様はデジタル社会実現をミッションとする組織であるため、それに資する施策を最優先で推進していきます。

そこで営業を担当するため、私たちは先端技術のキャッチアップや情報のアップデートを求められます。常にお客様の一歩先をいくアイデアや提案を生み出す必要があることは、この立場の難しいところです。

それに加えて社内のスペシャリストが持つ専門的な知見をお客様にわかりやすく伝えるコミュニケーション力も、この仕事を進めるうえで重要なスキルです。

これまで地方税、マイナンバー、電子申請といったさまざまな公共系のシステムを扱ってきた梅田。国民一人ひとりが使う大規模なシステムに幅広く携われることを、この仕事の醍醐味として挙げます。

社会的に影響力がある仕事を推進できることにやりがいを感じられますし、自分自身がユーザーになり得るサービスを扱うことは、公共系のシステム開発の中でも貴重で、やりがいを感じます。

自身の目標を掲げながら、エンジニアリングとプロジェクト推進の基礎を学んだ4年間

政府主導の大規模システム開発プロジェクトに営業担当として携わる梅田ですが、さかのぼる大学時代は、それほどIT業界に興味はなかったと振り返ります。

周りが就職活動を本格化するタイミングで自身もインターン活動を始めました。そこで初めてNTTデータを知り、IT業界の将来性を感じたのがキャリア選択のきっかけです。今後伸びていく事業に携われる環境は、自己成長にもつながるだろうと考えました。

また「社会に影響力のある仕事がしたい」と願っていたことも、NTTデータを魅力的だと思った理由のひとつです。NTTデータが担う公共システムは国民の生活を支えるものであり、自分ごととしてイメージできるものだったことが、入社の決め手となりました。

大学では文系だったものの、ものづくりに興味があった梅田は、まずは自身もIT業界に入ってものづくりを経験したいと考え、SEになることを希望します。入社後はその希望通りデジタルコミュニティ事業部の前身となる部門に配属され、公共系の大規模なシステムを扱うSEとして4年間働きました。その間、「裁量をもって仕事がしたい」と希望を出して携わることになったあるプロジェクトでは、小規模なチームでリーダーを担うことに。

面倒見の良い先輩や上司に助けられ、お客様のフロントに立ちながら、システム開発の上流工程からデリバリーまですべて対応しきることができました。このプロジェクトで、お客様との関係を深めていく所作も学べたと思います。

同事業部でシステム開発の一連の工程を経験した梅田は、2018年、ソーシャルイノベーション事業部へと異動します(2023年現在は、その後の組織再編によりデジタルソサエティ事業部に所属)。SEから営業へのロールチェンジは、梅田にとって決してそのときイメージしていたキャリアではありませんでした。

まだSEとしてスキルを伸ばしたかったので、当時は転職を視野に入れるほど葛藤しました。しかし、一方でその変化が、自分の経験を活かす機会になるかもしれないとも考えたんです。どうせ挑戦するならば政府に近いお客様と向き合えるポジションで営業を経験したい、と捉え直しました。

システム開発の経験を活かしつつ、ミッションから逆算した提案を伝える営業に

▲学生時代から続けているバスケ。汗を流してリフレッシュ

入社直後SEを希望したとき、「システム開発の経験は営業職やマーケティング職に転じたとしても役立つ」と考えていた梅田。その予想は正しく、営業としてお客様と向き合いながら課題解決につなげるシステムを導く工程には、これまでの経験が活きる場面が多々ありました。

何を解決したいから、どんなシステムが欲しいのか。そういった問いを立てつつお客様と意見交換をしていくプロセスは、SE時代の経験と重なりました。また、仕様変更によってもたらされる影響やテストの重要性などを、費用の妥当性やシステムの必要性と掛け合わせて伝えられるのも、開発の経験があったからこそできたことです。

逆にギャップを感じたのは、主体的に動かなければプロジェクトが進行しない点です。SE時代はスケジュールやタスク分担がPMによって決められていたので明確でしたが、営業においては自らがその道のりを作っていかなければなりません。

営業歴が長い先輩から学びながら、梅田は営業としての仕事の進め方についてスキルを身につけていきました。2020年、梅田がリーダーとして担当した入札案件は、国で新しく導入された調達方法を用いることもあり、大きな成功体験をもたらす機会となりました。

提案書と見積書を提出後、お客様とその提案内容の妥当性を議論するプロセスが新たに追加されました。技術的な内容を含めてお客様と対話を重ねるため、社内からも専門知識の深いメンバーがアサインされたのですが、そのとりまとめを行い、プロジェクトを主導できたことが嬉しかったです。

また、お客様の上位層がイメージするゴールを具体に落とし込んだ提案内容を作り、適切な課題整理をできたことが、案件受注へとつながりました。この一連の流れから、お客様のミッションを意識することが重要だとあらためて感じました。社会課題の解決をめざすお客様の立場を理解したうえで、その手段としてシステムを提案できるようになったと思います。

次の世代が豊かに暮らせる社会をめざし、上流人財としての価値に磨きをかけたい

自分自身が特定の領域のプロフェッショナルをめざすのではなく、グループ会社も含めた社内のケイパビリティを活かし、お客様にとって有益な提案を届ける。それが営業としての役割だと捉えた梅田は、お客様への理解を深めることに注力しながら、今日も社会課題解決に直結するシステムに向き合っています。

今後の目標としては、コンサルティングスキルをいっそう高めていきたいと考えています。全社的にもコンサル事業に注力していく方針が出ているので、より良い社会をめざして何ができるのか、お客様と一緒に構想し、ビジネスを創出していける人財になりたいですね。

ただ、その根幹にあるのは変わらず、お客様の課題や、現場でいま動いているビジネスを紐解いていく姿勢だと思います。たとえば、オンライン申請システムを作ったはいいものの、現場の対応までは想定できておらず、結局現場では申請書類を紙で出力する事態が起こる、というケースもあります。要件通りのシステムをただ作って納入するのではなく、そのシステムが活用されるところまで考えていくことが、今後私たちが意識するべき部分だと思います。

SEから営業へ立場を変えたことで、より本質的な課題に目を向けるようになったと振り返る梅田。その変化から得られたものは、ビジネスパーソンとしての成長でした。

自分の子どもたちや次の世代が豊かに暮らしていける社会を、デジタルの力で実現していきたいと考えています。

日本の国力や経済力は、少子高齢化などの影響を受けて今後も弱まっていくでしょう。それを食い止め、豊かな社会づくりに貢献できるのであれば、自分の立ち位置は営業でも開発でも、なんでもいいと思っています。その都度新しいことにチャレンジしながら、重ねてきた経験を再定義して、キャリアを築いていきたいです。

国の明るい未来に貢献する。その使命感と、社会課題を自分ごととして捉える姿勢が、梅田を突き動かす原動力になっています。そしてNTTデータは、そんな梅田のモチベーションをいかんなく発揮できる機会に恵まれている環境と言えるのかもしれません。国のデジタル化を推進し、より豊かな未来を実現するための実行部隊として、梅田は今後も新たな挑戦を続けていきます。

出典:talentbook「株式会社NTTデータ」(2023年3月20日公開)より転載

※掲載記事の内容は、取材当時のものです