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公共分野のアプリケーション開発に特化した新チームで、未来を拓くプロジェクトに参画

業界有数のSIerであり、官民双方での課題解決に実績を持つNTTデータ。2022年、公共分野における業務アプリケーションの要件定義から設計、導入を担う公共技戦(※1)アプリケーション開発チームが新たに生まれました。同チームの役割や得られる経験とは。同チームシニア・エキスパートの佐藤 真由美が語ります。

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公共技戦に新チーム、最大の魅力は公共分野の幅広いプロジェクトに挑戦できること

──公共技戦アプリケーション開発チームの概要を教えてください。

佐藤 「公共社会基盤分野の成長に直結する注力領域の案件について、ポータビリティの高いソフトウェア開発スキルをもとに、業務アプリケーションの設計から導入までを担うのが私たち公共技戦アプリケーション開発チームです。

私たちのミッションは、『より良い社会の実現に向けて、使い勝手・機能性の高いシステムをスピード感のある開発で提供し続ける』というものです。公共技戦自体は以前からありましたが、アプリケーション開発に特化した本チームを発足したのは2022年8月のことで、まだ誕生して間もないチームです」

──2022年12月現在のチーム体制と、採用強化に至った背景にある課題を教えてください。

佐藤 「現在はマネジメントクラスも含め約10名の小規模なチームです。公共技戦の別チームから本チームにジョインしたり、経験者採用で入社したりしたメンバーで構成されており、個々の知識量やスキルが豊かなチームという印象です。

現在抱えている課題として、急速に変化する社会情勢に対応し得る人財が不足していることが挙げられます。DX推進などの社会・お客様のニーズに応えるためには、特定の業務領域に特化するのではなく、より柔軟にスキルを伸長できる組織体制が必要です。また、業界を横断するようなプロジェクトも増え、これまでにない切り口でアプリケーション開発に取り組めるエンジニアが求められるようになりました。

こうしたニーズに応えるために私たちは新チームを発足しました。現在は既存案件の開発でリソースが埋まってしまい、新規領域の拡大に追いついていません。こうした受注機会の損失を防ぐためにも、技術面に長けた人財を採用したいという想いから、今回の採用強化へと踏み切りました」

──公共技戦アプリケーション開発チームの活動内容はどのようなものでしょうか。

佐藤 「私たちの活動内容は大きく分けて3つあります。まず設計について、複雑化した顧客要件を理解し、それを高い品質レベルで実現できる設計を行うこと。そして開発において、高い信頼性だけでなく、拡張性や再利用性といった効率面も考慮した開発を行うこと。最後に、試験・導入フェーズで計画策定から実施まで担い、品質確保と顧客システム環境への導入を実現することです。

注力領域を中心として、公共分野全般を対象としたプロジェクト支援を行います。公共分野全般を対象とするので、必ずしも注力領域によって内容が限定されるわけではありません」

──公共技戦アプリケーション開発チームで経験できることや、特徴を教えてください。

佐藤 「第一に、携われるプロジェクトの多さが魅力として挙げられます。幅広いプロジェクトに触れられることは、アプリケーション開発エンジニアとして成長していくうえで貴重な糧となります。

また、NTTデータはその成長をサポートする研修制度や育成プログラムに対しても積極的に取り組んでいます。そのほか、ソフトウェアアーキテクチャやクラウドなどに関する技術者も同じ担当内におり、業務を通じて知識の幅を拡げていく環境があります。こういった環境を活かし、技術力を高めていけることがアピールポイントとしてお伝えしたいことです」

プロジェクトの上流から参画し、手厚いサポートを受けながら技術力を高める

──チームで大事にしていることや指針を教えてください。

佐藤 「まだ発足したばかりのチームなので、具体な指針は明示していません。ただし、“アプリケーションスペシャリスト(以下、AP-SP)(※2)”という括りに捉われない人財を育成するという軸は、メンバー全員が共通しているところだと感じています。

お客様の抽象的な要件を、設計や製造へと落とし込んでいくのが私たちの仕事です。もちろんクオリティの高い成果物を出すことも重要ですが、その前段階にあるプロセスについても深く考え、本質的な課題解決に向き合っていける人財を育てたいと考えています」

──プロジェクトと体制について教えてください。

佐藤 「設立から日が浅いため、私たちが携わっているプロジェクトの総数はそう多くありません。AP-SPの力が発揮されるのはお客様の要件を設計に落とし込んでいく段階ですので、要件定義のフェーズから入れるプロジェクトを優先したいところではありますが、プロジェクトによっては開発が進んだ段階でアサインされることもあります。基本的には上流の工程からプロジェクトに参画するイメージです」

佐藤 「また、日々の業務でどのようにプロジェクトを進行していくかは、メンバーによってそれぞれです。私の場合は3案件ほど並行して進行し、プロジェクトの進行度合いによってプロセスの整備や各社への説明などさまざまな業務に取り組んでいます。一方で、ひとつの案件に集中的に取り組んでいるメンバーもいます。

プロジェクトアサインまでのプロセスは第二新卒の場合と経験者採用の場合で異なります。まず第二新卒の場合、ソフトウェアエンジニアとしての基礎を培うため、OJTによる約2年間のサポート期間があります。一方、経験者採用の場合は即戦力としてご活躍いただけることを想定し、入社後は現場経験を通じたノウハウ取得やAP-SPとしての育成が行われることが多いです。

いずれにせよ準備期間はメンターがつき、第三者視点のアドバイスやメンタリングを通じた手厚いサポートを行います。また、プロジェクトはチームで推進するのが基本です。事業部側の業務スペシャリストと私たち、そして専門知識に富んだメンバーがセットになってプロジェクトに挑むので、心理的安全性は担保されています」

佐藤 「現在私が取り組んでいる事例を挙げると、第二新卒のメンバーとバディを組み、私が現場のリーダー、そのメンバーが作業指示を受けて実際の開発を行うという形で連携しています」

得意領域の伸張とスキルの幅出しが叶うチーム

──公共技戦アプリケーション開発チームに入ったことで、佐藤さんご自身が感じられる変化はありますか。

佐藤 「私は数年前まで金融系の開発支援を行う金融技戦に所属していました。お客様のご要望を実現するため、支援先の方々と一丸となって開発を推進することにやりがいを感じられましたし、AP-SPとして成長できたと思います。

現在の公共技戦では、IT-SP(SWP)として技術的な側面から案件支援に携わるようになり、ピンポイントで課題を解決しながら次々と新しい技術を習得していく形になりました。働き方や文化が変わったことで、自身の軸足となるスキルの伸長や、他スキル領域への幅出しが一層効くようになったと感じています。

技術的知識を取り入れ、事業部内でノウハウを展開しながら成長していく公共技戦の文化と、お客様への理解を深めつつ支援を通じて課題を解決していく金融技戦の文化。アプリケーション開発チームは、その双方の良いところが凝縮されており、素晴らしいチームだと感じています」

コミュニケーション力を発揮し、柔軟な開発をリードする人財を求む

──公共技戦アプリケーション開発チームで求める人財像を教えてください。

佐藤 「これまでのキャリアで開発をひと通り経験し、お客様の要件を設計、製造に落とし込んでいく上流工程の業務に興味がある方が望ましいです。また、技術的なトレンドなどにも関心を持ち、幅広くシステム開発とはどうあるべきかを追求していける方だと活躍できると思います。

その上で、高いコミュニケーション力が求められる仕事です。私たちは開発半ば段階のプロジェクトに参画し、状況を早期にキャッチアップし、改善活動まで含めて要請されることも珍しくありません。そういった環境下でも現場の人々と関係性を築きながら、お客様や社内チームと連携していくためには、コミュニケーションに対する積極性が必要不可欠です」

──同チームの今後の展望と、候補者へのメッセージをお願いします。

佐藤 「公共・社会基盤分野では、今後社会システムそのものの創出につながるような案件が増えていくはずです。DX推進などの流れを受け、お客様から迅速かつアジリティの高いアプリケーション開発を求められる機会も増えました。そういった変化の中で、私たちは柔軟に対応し得る人財確保や育成、そして開発手法のアップデートが急務となりつつあります。

公共技戦アプリケーション開発チームはこうした需要に応えるべく、最新の開発技術にフォーカスし、生産性の高いシステム開発を実現するチームです。現在在籍しているメンバーは、このチームの方向性を現場で実践していくことをめざしています。

今回の採用強化ではそんな私たちのチームに共感し、モチベートされる方のご応募を期待しています。技術的なハードルが高いと感じる方もいるかもしれませんが、NTTデータでは手厚い現場支援やフォロー体制、育成プログラムを整えているので、まずは挑戦していただきたいです。

私自身、技術的には未熟な部分もありつつ、プロジェクトを成功に導くことを担う立場です。一方で、それをプレッシャーに感じたことはありません。公共技戦アプリケーション開発チームに限らず、NTTデータには各領域に知見を持つ心強いメンバーがおり、自分一人で開発を推進しているわけではないからです。

できるだけ多くの人を巻き込みつつ、自ら働きかけてプロジェクトを推進していける方であれば、きっとここで活躍することができます。お客様の技術的な課題と向き合いながら要件を設計・製造へと落とし込む経験を重ねたいと考えている方は、ぜひ一緒に働きましょう」

※1:公共・社会基盤事業推進部 プロジェクト推進統括部 技術戦略担当の略称
※2:顧客業務を熟知し、業務アプリケーションの要件定義から設計、導入までを行う「アプリケーション開発」に軸足を置いた、総合的に顧客のシステム開発を支援する人財

出典:talentbook「株式会社NTTデータ」(2022年12月28日公開)より転載

※掲載記事の内容は、取材当時のものです