インターンシップで興味を惹かれ、憧れのNTTデータへ入社
2017年にNTTデータへ入社した照井は、パブリックサービスデザイン事業部にて官公庁のAI調査・研究事業に従事しています。学生時代は理工学部に所属し、脳波解析や機械学習を学んでいました。学内では未開拓かつ最先端の領域について学ぶ楽しさを感じつつ、就職活動を見据えたインターンシップに参加した際に出会ったのがNTTデータでした。
参加を通して感じたのは、社員が常にお客様の立場をイメージしていることです。そして、NTTデータとして提供するサービスがお客様や社会にどんな価値を生み出すか考え抜いていることにも感銘を受けました。
さらに、専門的な内容でも学生にも分かるように噛み砕き、理解しやすいよう説明してくれる姿に憧れや企業としての実力を感じました。このインターンシップでの経験が大きく影響し、NTTデータに入社したいという想いを抱くようになりました。
社会に貢献できる仕事がしたいという就職軸もあった照井にとって、IT業界をリードする企業であるNTTデータは魅力的な就職先でした。志望通りNTTデータに入社してから、照井は一歩ずつ開発周りの知見を得ていきます。
最初に配属された事業部では、システムの認証・セキュリティ機能の開発を担当することになりました。3年かけてひとつのシステムを作り上げるプロジェクトに1年目から入ることができたので、要件定義から設計、構築、リリース、さらには保守運用までひと通りの流れを経験できました。
はじめこそ仕事のやり方が分からなかったものの、周囲の助けもあって設計や開発の仕方、業務を進めるマネジメント手法など、仕事の礎を築きながら照井は日々を重ねていきました。そして入社から3年が経ったころ、自身のキャリアを方向づけるターニングポイントが訪れます。
AIの大きな可能性に触れ、キャリアの方針が明確に──新たな挑戦でステップアップ
業務から完全に離れて、AI領域の研修を受けることになりました。最終的な目的は「E資格」の取得です。「E資格」とは、ディープラーニングや機械学習関連の実装力や知識を問われるエンジニア向けの資格です。研修所がオフィスとは異なる場所にあり、そこに1カ月半もの間缶詰状態でAIについて勉強し続けました。
入社から3年間は日々の業務で精いっぱいだった照井ですが、関わっていたシステムがリリースされ、一区切りついたところで偶然この研修について知ったことが参加のきっかけです。上司から推薦を受け、社内試験に合格したうえで研修参加が決まりました。
研修を通して、学生時代に研究していた領域がすでにビジネスに適用されつつあることに大きな可能性を感じました。その研修を経て上長と面談し、新しい領域へチャレンジしたいと伝えたんです。
しかし、当時所属していた部署には、研修で身につけたAIの知識を即座に活かせる仕事はありませんでした。そこで、統括部長が能力を活かせる仕事のある現在の部署への異動を斡旋してくれました。
新たな配属先でまず携わったのは、官公庁へのSaaS導入プロジェクトです。SaaS導入によって官公庁のシステム運用にかかるコストを下げることを目的とし、照井はインフラ開発などを担当しました。そして2022年現在は、官公庁向けのAI調査・研究事業に従事しています。
今関わっているプロジェクトでは、AI技術を使ってお客様の業務の高度化・効率化をめざしています。業務データを複数のAIに学習させて精度分析と比較を実施している最中で、調査から検証へと段階を進めたところです。
私はモデル開発を担い、精度検証の結果を見ながらAIに細かい調整を加えるといったことを日々繰り返しています。最終的には報告書にまとめ上げて、報告しなければならない立場でもあります。
学びたい人が学べる環境を活かし、自己研鑽を重ねてより高みへ
最先端技術を扱う照井の業務を支えているのは、積極的な学びの場への参加です。
普段の業務だけでは、AI領域の新しい知識をインプットすることはなかなかできません。そこで、仕事とは別にNTTデータの技統本塾という場を活用し、スキルアップを図っています。
技統本塾とはNTTデータ全体の技術力向上をめざし、次世代の技術者を育成する取り組みで、塾生は設定した特定のテーマに沿って調査や検証をしています。日々の業務では深めづらい先端技術や先進的なテーマについて調べ、情報や知識をインプットできるのが魅力です。
基本的にはひとりで活動を進めていきますが、定期的な進捗報告の場が設けられます。そこでは専門的なスキルを持つトップ技術者の社員が塾長となっていて、塾生はアドバイスをもらえるんです。
塾にはさまざまな技術分野が設けられ、照井が所属しているのはAI分野です。普段の業務ではなかなか関わることの難しい、社内のトップ技術者に対して気軽に質問できる環境も照井に良い影響を与えています。
たとえば、知りたい情報があまりに最新のもので、検索しても日本語の情報が出てこないことがしばしばあります。そんなときに塾長にアドバイスを求めると、参照すべき論文や参考とすることができるソースコードなど、考えるためのヒントを共有してもらうことができます。それらの情報をもとに新しい知見への理解をより深められる良い機会になるんです。
さらに、技統本塾という学びの場だけでなく、NTTデータには充実した学習環境や制度が用意されています。照井は、それらを実際に活用し、資格の取得にも励んでいます。
2022年の6月にはGoogle Cloud認定試験を受け、Professional Data Engineerの資格を取得しました。NTTデータとGoogleのアライアンスを通じて提供される豊富な学習環境やコンテンツがあり、社員であれば誰も利用できるのは、非常にありがたいと感じました。
また、eラーニング用の動画なども提供されており、そういったリソースを活用しながら自己学習を深めています。学ぶための環境は手厚く用意されているので、あとは自分で時間を確保するのみですね。
「なりたい自分」をめざし、バックアップしてもらえる土壌がNTTデータにはある
入社からの道のりを振り返り、思い描いた通りにここまで進めていると言う照井。もちろん自身が努力や研鑽を重ねた結果でもありますが、NTTデータならではの環境もその歩みには少なからず影響しています。
上司と面談する機会が多い会社だと思います。所属している部署では、事業部長との面談が年に1回設けられ、なりたい自分の姿や、やりたいことについて詳しく話をすることができます。その際に希望するキャリアの方向性などを伝えておくと、関連する案件に優先的にアサインされたり、他部署で学ぶ機会を与えられたり、新たな道へつながるチャンスをもらえることが多いです。
めざすキャリアがあり、それを自ら発信していけば、その道に進んでいける環境がNTTデータにはあります。とくに最近はそういった流れが加速しています。もちろんすべて叶うわけではありませんが、「なりたい自分」が明確な方にとっては良い環境なのではないでしょうか。
面談の際に照井がいつも上司に伝えているのは、「公共分野におけるAIの第一人者になる」というキャリアビジョンです。官公庁におけるAI活用は、これからますます加速していきます。NTTデータという看板を背負いつつ責任を持って広げていきたい、と照井は強い意欲を掲げます。
現在もAIのエンジニアとして官公庁のプロジェクトに携わっていますが、もっと案件数を重ねてキャリアを積み上げていきたいと思っています。さらに、課題への対応力も鍛えて、キャリアの幅も広げていきたい。AI領域で真に活躍し、業界をリードできる人材になっていきたいです。そして日本全体にその価値を還元していけたらと感じています。
自らのキャリアを明確に描き、確実に歩みを進めてきた照井。日進月歩で発展しているAI領域で、新たな価値の発掘をめざして日々努力を重ねています。なりたい自分へ向かっていけるNTTデータの環境のなかでさらなる飛躍を遂げ、豊かな社会の実現に貢献していくでしょう。
出典:talentbook「株式会社NTTデータ」(2023年1月20日公開)より転載