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子どもたちが暮らしやすい社会を──コロナ禍での転職を経て挑戦し続けるPMの道程

2020年経験者採用としてNTTデータに入社し、以降通信会社向けのシステムにPMとして携わる深山 裕介。SIerで多岐にわたる経験を重ねてきた深山が、NTTデータへの転職を志した理由とは。転職前後で携わってきたプロジェクトを振り返るとともに、NTTデータで描く未来を語ります。

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マネージャーとしてのマインドを教えてくれたNTTデータとの出会い

NTTデータに経験者採用として入社し、テレコムビジネス事業部の開発統括部に所属する深山。NTTデータに入社したのは2020年のことですが、その出会いはさかのぼること約10年前、深山が社会人としてキャリアスタートして4年目のことです。当時深山は、大手企業にSEを派遣するSIerで働いていました。

入社から3年間は色々な顧客のもとでトラブル案件を渡り歩いていたのですが、4年目で初めて新パッケージの企画・提案に携わるチャンスを得ました。そのときのお客様が、NTTデータだったんです。

それまで開発やチームリーダーの経験はあったものの、要件定義の前の企画段階から入るのは初めての経験でした。NTTデータのPM(プロジェクトマネージャー)の方をサポートする形でマネジメントにも関わり、いろいろ教えていただきながらリリースまで経験できたことが、自身にとって大きな成長のきっかけになりました。

プレイヤーとしてトラブル対応に追われていた日々から一転、プロジェクトを推進する立場に立った深山。当時の経験から得たのは、マネージャーとしてのマインドでした。

品質管理や進捗管理をする中で、いかに他のメンバーがスムーズに動ける環境を作るか、それにはどういう段取りが必要か考えるようになりました。今でも意識しているのは、「そんなこともあろうかと……」と、事前に手を打っておけるマネジメントです。なかなか難しいことではありますが、一手、二手先を読んで準備していくことが、一番大切です。

NTTデータとの協働から学びを得た深山は、その後も磨き続けた技術力を買われ、在籍していた会社から独立する形で誕生した新会社からの転職オファーを受けます。一から組織を作っていく経験がしてみたい、と深山は立ち上げメンバーの一人として転職を決めました。

組織のスケールと子どもの誕生──経験から生まれた新たな価値観が転職活動へ

転職した二社目では、一社目で経験した業務にとどまらず、深山は自社でシステムを作るための部隊を立ち上げることに。それはSE派遣を主軸としたビジネスモデルに限界を感じていた深山なりの挑戦でした。

自社にノウハウやアセットを蓄積することが重要だと考えたことから、自ら提案して請負開発を推進するプロジェクトを進めました。新しい会社ということもあり、自社の強みを明確に作っていきたかったんです。また、メンバーの帰属意識を醸成したいという狙いもありました。

入社から三年間、組織の基盤づくりにひと通り携わり、新規サービスの企画・開発ができる部隊を育むこともできました。とはいえ私は役員ではありませんから、あくまで一社員としてできることを精一杯やった形です。

当時のモチベーションの根幹にあったのは、周囲から感謝される、誰かの役に立つ仕事がしたい、という想いでした。仕事をすることで「ありがとう」と言ってもらえることが、一番うれしかったです。

チャレンジングな環境に充実感を覚えていた深山ですが、子どもの誕生というライフステージの転換期を迎えたことで、キャリアに対する意識が変わっていきます。

それまでは「誰かのために」や「会社のために」が自身の仕事の軸にあったのですが、「社会のために」という視点で仕事を見るようになっていきました。社会に貢献でき、子どもに誇れるような仕事、「ありがとう」と言ってもらえる仕事をしたい、と考えるようになったんです。

今まで以上に広い視座や高い目標を掲げて挑んだ転職活動で、深山は大手企業数社からの内定を得ます。数ある選択肢から一社を選ぶ決断の決め手となったのは、社会人4年目の自分自身を大きく成長させてくれたNTTデータへの想いでした。

経験者採用でもスムーズになじめる、NTTデータのカルチャーの魅力

経験者として、そしてコロナ禍という特殊なタイミングで入社した深山ですが、入社時のフォローが手厚かったこともあり、スムーズに組織になじむことができました。

基本的にはテレワーク体制が整えられているにも関わらず、転職して間もない頃、わからないことを聞くための時間として対面でも対応してくれたことが印象的でした。また、企業理念を社員に浸透させる取り組みである「Values Week」というイベントで、担当内のディスカッションのファシリテーターにチャレンジする機会をもらいました。

これから人に教える立場になるうえで、まずは自分でカルチャーを把握する機会として良いだろう、と。その狙い通り、このイベントをきっかけに、早期からメンバーと打ち解けることができました。転職から1カ月という短い期間でファシリテーターを任せるという判断からも、会社側が社員一人ひとりに対して配慮してくれていることを改めて実感します。

2022年現在、深山はテレコムビジネス事業部にてPMを担当し、システムの維持管理に始まり、新規案件の提案や立ち上げなど、幅広い業務に従事しています。NTTデータでの仕事を通じて深山が改めて感じるのは、初めてNTTデータと協働したときに必要性を感じた「先読み」を徹底していることです。

NTTデータはリスクマネジメントを徹底していて、それこそ一手、二手先を読んで計画に反映していく会社なので、自身にとってはとても学びの多い環境です。社会に大きなインパクトをもたらすシステムを扱うからこそ、こういったカルチャーが育まれているのだと感じます。

今、私は「自分なりにやっていい」と任されている立場にあります。技術力やコミュニケーション能力に長けた人財が多い環境でプレッシャーを感じることもありますが、NTTデータには他者の意見を肯定的に受けとめてくれる人が多いです。アドバイスをもらいながら、自身がどうありたいのか意識しつつ、他社を経験してきたからこそ生み出せる価値を発揮していきたいです。

子どもたちが暮らしやすい社会を、自らの手で創り上げていきたい

経験者として入社するメンバーが期待されているのは、外の風を吹かせることや、新たなカルチャーを芽吹かせること。そういった役割を担っていることを自覚しつつ、深山は新たな目標を胸に抱いています。

経験者採用で入社した立場としては、これまで他社で経験を積み重ねてきたことの中からNTTデータで活かせる知見、考え方といったものを浸透させられるよう、今後も頑張っていきたいです。

そして、長期的な目標としては、やはり社会のためになるプロジェクトを推進していける人財になりたいです。私が現在携わる通信会社向けのネットワークは、水道や電気、ガスに並ぶ社会インフラです。

一方で、その維持に必要な人財の減少や、設備の老朽化などが社会的問題になりつつあります。そういったインフラ業界全体を包括した人財不足や老朽化問題に対する施策をNTTグループではRO2.0(リ・オーガナイズ2.0)と呼び、大きな柱のひとつと捉えています。

その一部に含まれるサステナブルなまちづくりの構想などは、私が転職時に考えていた子どもたちに継ぐ未来にも結びつくものです。子どもたち、その先の子孫まで暮らしやすい社会を創りたい。そして、それを創ったのは自分たちなんだよ、と自慢できるような仕事がしたいと思っています。

数々の経験を重ね、NTTデータという新天地でより良い社会をめざして業務に励む深山。NTTデータをこんな風に捉えています。

建物を建てる際の柱を支える石を礎石と言いますよね。NTTデータはまさに社会インフラを支える礎石のような存在だと思っています。柱となるのは国や自治体や企業様で、私たちは下支えしているのですが、いずれは建物の入り口などにある定礎と刻まれたモニュメントのように、一般のみなさんにあって当然のものとして広く認知されるような仕事ができたらいいなと思います。

NTTデータへの転職は自身のキャリアにとって一大決心だったと振り返る深山。自身が転職時に志した社会のためになる仕事は、まさにNTTデータが描くビジョンと結びつき、豊かな未来へとつながっています。

出典:talentbook「株式会社NTTデータ」(2022年12月12日公開)より転載

※掲載記事の内容は、取材当時のものです