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営業職を追求し、築いたキャリアと視点が武器──新天地で得たチームの力でより高みへ

2度の転職を経て、2020年にNTTデータへ入社した下村 剛。これまでの経験から得た学びを活かしながら自治体向けの営業に携わり、周囲から厚い信頼を寄せられています。さまざまな環境に身を置いてきた下村が、これまでのキャリアを振り返り、自身の強みを活かした働き方について語ります。

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社会へよいインパクトを与えたい──2度の転職経験を糧に、NTTデータへ

経験者採用としてNTTデータに入社した下村は、2022年7月現在、デジタルコミュニティ事業部第二ビジネス統括部に所属し、自治体向けの営業職に携わっています。多様な職務経験を通じて培ってきたスキルや姿勢は、現在の仕事に大いに活かされています。

キャリアスタートの場として、下村が新卒入社したのは、大手電気機器メーカーです。当時ものづくりに関わりたいと考えていた下村は、就職活動の軸をメーカーに据えていました。

ものづくりを通して、世の中によい影響を与えたいという思いがありました。就職活動を進める中で、パソコンやスマートフォンなどを作り、ITサービスを手掛ける大手メーカーから内定をいただき、社会的に大きなインパクトをもたらす仕事に携われるのではないかと思い、入社を決めました。

そこで自治体の顧客営業に携わることになった下村が確立した持ち味は、お客様とできるだけ顔を合わせ、寄り添って提案していく営業スタイルです。しかし、その距離感ゆえの失敗も経験しました。

お客様の立場に寄りすぎてしまい、難しいオーダーに対しても「できます!」と言ってしまうことがしばしばありました。社内に持ち帰ってから、結局有言実行できなかったこともあります。落とし所を見つけることが当時の営業における難しさでしたが、一方でそれが醍醐味でもありました。

希望するメーカーへの入社が叶い、やりがいある営業に奮闘していた下村。その後、本社への異動が自身の大きなターニングポイントとなります。

業務の幅が広がり、視座が上がったことで新たな営業スタイルを獲得

異動先の本社では、自治体への顧客営業に加えてソリューション営業も担当することになった下村は、今までより高い視座が求められるようになります。

これまではお客様だけを見ていれば良かったのですが、自社の利益にも目を向ける必要性が出てきました。ひとつ上のレイヤーから物事を捉えるきっかけとなり、視野が広がったと思います。

この異動を機に、下村のお客様との向き合い方や営業スタイルは大きく変わりました。

戦略を立てることの大切さを学びました。訪問回数を重ね、とにかくお客様と顔を合わせることに重きを置く営業スタイルは、収益面も鑑みると非効率的だと考えるようになったんです。それからはお客様に会いに行く目的を明確にした上で訪問するようになったことで、効率化はもちろん、成約などの結果も伴うようになりました。

こうした学びはあったものの、キャリアを重ねるにつれ、同じ仕事を長く続けている自分自身のキャリアを振り返ることも増えてきました。このままでいいのだろうかという不安に駆られ、自身の市場価値を探るべく、下村は転職活動に乗り出します。

次に挑戦したのは外資系のデジタルテクノロジー企業です。さらなる営業パーソンとしての成長を期待して転職した下村ですが、外資系企業という環境に対して大きなギャップを感じることに。

担当していたのは金融機関向けの顧客営業ですが、あらゆることのスピード感が違いました。とにかく意思決定が早く、メールを打ったり会話をしたりするのも異様に早く感じます。今になって振り返ると、成長できる環境でしたね。

また、下村はこの目まぐるしい環境で、改めて「営業とは何か?」という問いに向き合う機会を得ました。

お客様との関係性構築よりも、提案数や売り上げなどの数字に主眼が置かれていたのが新鮮でした。とにかくたくさんの策を出して販売することが求められる世界に足を踏み入れたことで、これまでの価値観が一転しました。

ここでも下村は大きな学びを得ましたが、すさまじいスピードと数を求められる環境の中で、必死にしがみつくことに無理が生じていたのも事実です。1年後、下村は自分の強みを活かせる営業を軸に、もう一度転職することを決意します。

公共事業領域に強みのあるNTTデータへ──よりよい社会づくりの一端を担いたい

NTTデータを選んだ理由は2つあります。まず、事業や規模感が魅力的だったことです。はじめの就職活動で私が重視していた社会への影響力があるという点で、まさに理想通りの会社だと感じました。

次に、自身が以前自治体の営業に携わっていたため、即戦力になれるだろうと思った点です。NTTデータの持つ強みも吸収でき、さらに成長できそうだと感じました。

実は、下村は大手電気機器メーカーに在籍時代、NTTデータとの協業経験がありますした。十分に話し合い、合意や決裁を経てしっかりとした情報を出すNTTデータの姿勢を見て、良い印象が記憶に残っていたことも転職の後押しとなりました。

NTTデータ入社後、下村は県税ソリューションサービスの営業に携わっています。クラウドサービスを中心とした県税システムの提案や新規ソリューション企画など、県税に関わる営業全般を担当しています。

都道府県の担当者から課題をヒアリングし、マッチする提案を行うことが主な業務です。この仕事では、これまでの経験で培った、お客様との間に信頼関係を築き、お互いが納得できる落とし所を見つけるスキルを活かせていると感じています。

また、新たな企画立案も担っています。先行するサービスにどんな付加価値を加えるべきかなどについて、メンバーと一緒に考えています。これまでの経験に頼りすぎると新しい発想が生まれにくいので、経験に頼らず、いかに発想力を養えるかが今後の課題です。

企画立案では、お客様の声と社会の動向を掛け合わせ、新たな世界観を作っていくことが重要です。培ったスキルや経験を活かせる一方で、新たな積み上げも求められる日々。下村は新たに発見した課題とともに、NTTデータでの営業活動に向き合っています。

新たに手に入れたチームワークを武器に、より深く自治体に関わっていきたい

そんな下村の業務範囲は、少しずつ変化しつつあります。最近はリーダーとしてのポジションを任せられることも増え、これまでのように直接お客様と話す機会が減ってきました。個人の成長だけでなくチームワークや育成も意識するようになり、さまざまな工夫が増えました。

私はお客様との信頼関係を構築する上で、言われたことの背景や意図まで考えることを意識しています。これは私個人だけではなく、メンバーも同じように意識しており、チーム全体で信頼を得られるような組織づくりに取り組んでいます。

営業チームの強化に取り組む一方、下村はNTTデータのカルチャーや、一緒に働くメンバーにも魅力を感じています。

上司や同僚には経験者採用での入社メンバーも多い一方、NTTデータに長く在籍するメンバーや若手社員もいて、バックグラウンドが実にさまざまです。そんな多種多様な経験やスキルを持った人財が集まって意見を交わす日々は、とても活気があり刺激的です。多様性に溢れるメンバーと議論しながら仕事を進めていることが、NTTデータの組織力につながっていると思います。

営業パーソンとしてのスキルを伸ばしてきた日々から、チームワークや組織力を強化する日々へ。今後の展望として、下村は現在の業務をさらに突き詰めつつ、より多くのお客様に自分たちのサービスを届けることを掲げます。

自治体や公共事業の領域は私の強みだと思うので、今後は自身、チームともにそれを軸として成長していきたいです。これまでの経験があったからこそ、その思いは一層強くなりました。

新しい世界に飛び込んでみると、経験が広がり、自分の成長にもつながるものです。不安はあるかもしれませんが、これからNTTデータに挑戦する方には、ぜひその一歩を踏み出してほしいです。

あらゆる経験を糧にし、強みを活かしながら下村はNTTデータで新たな挑戦に臨んでいます。実直に周囲との関係性を築くその姿勢は、これからのNTTデータの信頼性をさらに高め、よりよい社会づくりへとつながっていくでしょう。

出典:talentbook「株式会社NTTデータ」(2022年7月6日公開)より転載

※掲載記事の内容は、取材当時のものです