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大規模なセキュアシステムを手がける決済領域で目指す、エンジニアとしての大きな成長

「統合ATMスイッチングサービス」など、日本の金融を支える大きなシステムを手がける第三金融事業本部。高い要求が課せられるミッションクリティカルなシステムを実現するため、第三金融事業本部のエンジニアたちは日々技術を追求し、チームで一丸となって高品質なシステムをつくり上げています。決済ITサービス事業部に所属する大谷 真生もその一人。エンジニアとして大きく成長するため、あえて要求の高い金融分野を選んだという大谷に、NTTデータで得られた成長や今後取り組みたい挑戦について語ってもらいました。

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大規模システムとクラウドの経験を積むため公務員から転職を決意

大谷の前職は県庁の情報システム部門。情報系の学部で学んだ知識を生かし、庁内で使用されるネットワークの整備に従事していました。前職ではSIerやITベンダとの窓口として、発注者側の立場からネットワークに携わっていた大谷。なぜ新しい挑戦の場として、システムを提供する側であるNTTデータを選んだのか、そして公務員から民間企業へ転職する決意をしたのか。その原動力となったのは、大谷の技術に対する飽くなき探求心にありました。

前職の県庁では情報システム部門に所属し、社外のパートナー企業との窓口を担っていました。業務のなかでシステムの詳しい内容について社外パートナーと話をすることが多く、自分自身もITの知識をつけるために学習したりIT関連の資格を取ったりしていました。そうするうちに「もっと技術を追求したい」という気持ちが強くなり、転職を考えるように。

転職先を探すにあたって重視していたことは二つあります。一つは大規模なシステムに携われることです。前職でもおよそ1万人のユーザが使うネットワークに携わっており、自身が導入したネットワークが多くの人たちの仕事を支えていることにやりがいを感じていました。その経験から、大規模なシステムやネットワークに関われる仕事を希望していました。

もう一つはクラウドサービスの知識を深められることです。前職の部門内にクラウドを扱う担当があり、その担当とのやり取りも多かったため、数ある技術のなかでも親しみのある技術でした。そこでクラウドサービスをより深く追求できる環境を転職先として求めていました。

大谷がNTTデータを選んだ理由は、やりたいことに合ったプロジェクトがあり、成長イメージを持てたことでした。公務員から民間企業への転職にあたり、働き方も大きく変わるだろうという想像もしていたなか、自身が関わるプロジェクトや扱う技術について入社前から詳しく伝えてもらえたことで、入社の意欲が高まったと言います。

入社前に配属先の部署の方とカジュアルに面談する機会があり、関わるプロジェクトの具体的な内容について明確にしてもらえたことが入社を選んだ理由の一つです。プロジェクトの規模感や、参画する開発フェーズまで伝えていただき、希望していたクラウド技術も扱えることが分かりました。私の経験がどのように生かせ、どう成長していけるかが明確になったことで、安心して入社の意思決定をすることができました。

厳しい要件を求められる決済インフラに挑戦し、得られた成長

NTTデータのなかでも金融分野を選んだのは、大規模なシステムに携われることはもちろんですが、より高いレベルのシステム開発に挑戦し、技術力を高められると思ったからです。NTTデータの金融分野は、決済領域をはじめとする重要な社会インフラを支える、非常にセキュアなシステムを扱っています。システムに求められる要件もとても厳しいと想像していたので、金融分野であれば難度の高い仕事に挑戦できると思ったんです。

より高いレベルで開発経験を積むために、決済などの重要なインフラに携わることを志して金融分野を選んだという大谷。入社後は決済ITサービス事業部に配属となり、銀行間でATMの相互利用や口座確認を可能とする「統合ATMスイッチングサービス」を担当しています。現在は口座確認業務の新しい接続点として開発するAPIゲートウェイの設計において、クラウドを利用した基盤の設計を担っています。自らシステムをつくり上げ提供する側での仕事に移り、仕事への向き合い方も変わったと大谷は語ります。

システム開発を自分ごととしてとらえるようになりました。発注者の立場だった前職とは違い、今は自分自身がシステム開発の最後の砦を守る側にいます。設計を行うにしても、自分自身が思考と検証を重ねて根拠をしっかり持たなければならないと考えるようになりました。その分、自分自身の裁量がより広がったことも大きな変化でした。自ら実機を触って検証し、根拠を明確にして提案すれば、ボトムアップで意見を上げていけることにやりがいがあります。

周囲のエンジニアとの協業もまた、大谷のスキルを広げる糧となっています。自身が担うインフラ側だけでなく、業務アプリケーション側と共同でシステムをつくり上げていく経験により、システムの全体像に対する理解が深まったと言います。

PoCや検証作業など、インフラチームと業務アプリケーションチームで共同する作業も多くあります。双方の技術内容を理解しながら、チーム全体で設計を進めることでシステム全体の品質を高められています。

技術に対して「広く深く」知ることができるのが、NTTデータの良さだと思っています。非常に広範囲のプロジェクトがあり、それぞれの領域において高い技術力を持つ方がいます。社内の数多くの有識者からさまざまな情報を吸収することで、自身の技術、知識、経験に幅を持たせられることがNTTデータの魅力ですね。

技術を追求し、困難な課題を解決することを楽しむエンジニアへ

大谷がもっともやりがいを感じるのは、困難な課題を解決することだと言います。高品質でセキュアなシステムを要求される金融分野のプロジェクトにおいては、厳しい制約をくぐり抜けて要件を満たさなければならないことも多くあります。しかしそのプロセスから得られる学びも、また大きなものであると語ります。

システムの仕様変更を任せていただいたことは私にとって大きな経験でした。サービス側の制約を踏まえ、どうすればお客様の要求に寄り添い、実現できるかを考え抜きました。設計の変更や新しいサービスの追加を検討したり、その変更により仕様が満たせるのか、費用にはどれくらい影響が及ぶかなどを、実際に一通りつくりながら検証していきました。その過程は非常に面白かったですし、システムのQCDをより強く意識することに繋がりました。

私はトライアンドエラーを繰り返しながら知識の幅を広げていくことが好きなんです。解決まで一直線に進めないことは多くありますが、トライアンドエラーを繰り返す最中にいろんな知識に触れて、自分のなかに蓄えていけることが面白いですね。担当しているクラウドサービスについても、日々サービスの公式サイトや技術サイトを見ながら学んでいます。その日の業務で分からないことが残ると、気になって家でも調べたりしていますね。「社会人こそ勉強したほうがいい」という言葉を私は大切にしています。学生の頃とは違い、社会人は学んだことを直接仕事に生かせるので、学習のモチベーションが維持しやすいですし、それを積み重ねることで、エンジニアとして差をつけられるようになりたいと思っています。

今後もさらに技術やプロジェクトの幅を広げていきたいと語る大谷。NTTデータの金融分野の幅広いプロジェクトや、キャリアアップを支援する社内制度を活用し、目下将来のキャリアを模索中です。

クラウドだけでも興味のある分野がまだまだあります。クラウドネイティブな開発や自動化なども経験してみたいですね。逆にオンプレミスはまだ経験したことがないので、今後現行システムの維持などのプロジェクトで経験したいと思っています。

興味のある分野に社内公募で異動して突き詰めることができる点もNTTデータの魅力です。技術に特化したプロジェクトがある部署にも興味がありますし、国内案件とはまた違った難しさがあるグローバルプロジェクトにも将来的には挑戦してみたいですね。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです