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めざすはお客様の課題の本質的な解決──今後は行動力を武器に上流工程へ

川端 慶祐はSIerの前職を経て、2020年にNTTデータへ経験者採用で入社しました。デジタルウェルフェア事業部にて、医療や子どもに関する領域の事業に営業として携わっています。スピード感を持ちながら業務を推進し、一つひとつ目標を達成してきた川端の道のりとは。成長の過程や想いの変化、展望を語ります。

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地元のSIerで培った営業経験と、出向先の大きな成功体験で獲得した自信

2020年にNTTデータへ経験者採用で入社した川端は、デジタルウェルフェア事業部に所属し、営業職として活躍しています。前職は地元のSIerで、医療機関向けの電子カルテシステムに関する業務に従事していました。

学生時代に学んだ数学や情報系の知識を活かし、地元で働きたいという思いから入社しました。医療領域を志望したのは、ダイレクトに多くの人の役に立てる仕事に携わりたかったからです。入社後は一貫して営業職に就き、医師、看護師などの医療従事者や、医療機関の情報部門担当者に向けて、システム改善提案からパソコンなどの機器搬入まで幅広いサービス提供を行っていました。

1年半ほど地元で働いたのち、大手SIerへ出向となった川端。ここでも同じく電子カルテシステムの営業に携わり、キャリアを積み上げていきます。なかでも成功体験として印象に残っているのが、二度にわたる他社システムからのリプレースの経験です。

電子カルテシステムはデータ移行のコストが高く、難易度も高いため、一度システムが入ってしまうと他社システムに乗り換えることは稀です。そのため、自身が担当する病院のリプレースを実現させたときは素直にうれしいと感じました。

ひとつめの経験において、特徴的だったのは、電子カルテシステムや周辺の部門システムを含む、病院情報システムの全面サーバー仮想化が必須要件であったことです。当時、病院情報システムを全面仮想化する提案はこれまで実績がなかったため、一部の社内のメンバーからは慎重な意見が出るシーンもありましたが、リプレースまでこぎつけたことは強く印象に残っています。

ふたつめの経験においても、社内でリプレース実績のないパッケージからの移行を成功させたことが、自信にもつながりました。

これらの成功の要因はスピード感だったと振り返る川端。できる限り早いレスポンスを心がけることでお客様との信頼関係をスムーズに構築し、ひいては案件獲得につなげられたと言います。前職で大きな結果を出し、活躍していた川端でしたが、新たなキャリアの模索を始めます。

前職で培った経験と知見を活かし、最先端の技術に携われるNTTデータへ

電子カルテシステムの提案や導入に携わる中で、パッケージをいかにうまく導入するかどうかに焦点が置かれるケースが多く、お客様が抱える課題に対して直接的にアプローチできない場合もありました。出向先から戻ったあとも、もどかしさを感じる日々が続きました。よりお客様に寄り添いながら課題を本質から解決できるシステムを提案していきたいと考え、転職することを決めたんです。

新たな活動の地を探すにあたって、医療に携わりたいという軸は変わりませんでした。川端が医療・ヘルスケアをキーワードに転職活動を行っていたところ、候補に上がってきたのがNTTデータです。

救急医療にフォーカスした事業に携われるという募集に興味を持ちました。私が今まで扱ってきた電子カルテシステムは、非常にセンシティブな個人情報を取り扱うため、病院の中にサーバーを設置し、完全にクローズドなオンプレミスの環境でシステムを動かします。

一方、NTTデータが提供する救急医療情報システムにおいては、クラウド環境を用いながら、医療機関と消防機関をつなぐシステムを提供しており、これまでの経験を活かしながら最先端のテクノロジーに触れられるのではないかと思いました。また、グループ企業が多く、国内においても大規模のインフラ事業を有しているため、さまざまなコラボレーションが期待できる点も志望した理由のひとつです。

NTTデータに入社後、川端は都道府県や官公庁の救急医療にまつわるシステム事業に従事しています。2023年2月現在は、マイナンバーカードを活用して救急搬送業務の迅速化を目的としたシステムの社会実装に向けた実証実験における主幹担当に。営業のノウハウやお客様との関係性づくりにおいてはこれまでの経験を活かせていると川端は感じていますが、一方で苦労していることもあります。

自分ごととして業務に向き合い、お客様の視点で社会課題解決をめざす

▲奈良県東大寺にて。基本インドア派ですが一眼レフが外出の動機になっています

前職と同じ医療という軸ですが、以前携わっていたオンプレミス型のシステムと現在のクラウド型とでは異なる点が多くあります。そのため最初はオンプレミスの感覚のままで見当違いなことを話してしまったり、リクエストされていることがわからなかったりしました。

知識やスキルの不足を補うべく社内勉強会に積極的に参加し、クラウドに関する資格試験を受験するなどして、理解を深めていきました。

救急医療にまつわるシステムの事業と並行して取り組んでいるのが、子どもの社会課題に関する営業活動です。川端はこの活動について、これまでとは異なる領域への新しいチャレンジにおもしろさを感じています。それだけでなく、現在のライフステージと密接に関わる領域であることから、強くやりがいを感じられるようになりました。

2歳の子どもを育てている真っ最中なので、より自分ごととしてこの業務に向き合えています。自分が取り組んでいることは確かに世の中のためになることなのだと感じられ、ITの力で社会課題を解決したいという気持ちを強く持つようになりました。

NTTデータは幅広い業界や業種に携わっているため、社会に影響を及ぼす仕事にも手を伸ばせる環境です。その環境が、川端が新しい仕事に挑戦する機会へとつながりました。また、官公庁や自治体をお客様とする、社会的影響の大きい業務を請けることができ、実現したい未来に向けてアプローチしやすいことも魅力のひとつです。

普段はなかなか、みなさまの目に触れることは少ないかもしれませんが、社会に必要不可欠な基盤やサービスを数多く提供している点もNTTデータの強みだと思います。さらに、新たな領域へチャレンジした際にも、他部署がやっている仕事とつながったり、他部署やグループ企業がお客様とすでに関係を築いていたりすることが多いため、プロジェクトが進行しやすいです。

今後は営業だけでなく上流工程にも携わり、お客様の抱える課題にアプローチしたい

前職にはじまり、長く営業職に携わっている川端ですが、環境の変化にともなって業務に向き合うスタイルは変化し、自身の成長にもつながっていると感じています。

前職では個人の裁量が大きかったため、スピード感を大事にして、良くも悪くもお客様に対して直感的なレスポンスを返していました。しかし、NTTデータに入社してからは、組織として、品質の高い、確かな回答をお客様へお答えするようになりました。

そうすると、回答するまでのタイムラグが生じる可能性があります。それをできる限り回避するために、組織としてのあるべき姿から逆算して自分がすべきことを考えたり、マイルストーンを定めて計画的に行動したりしながら、自分の求めるスピード感をいかに出していくか考えるようになりました。

これまで培ったスキルや知見を環境に合わせてアップデートし、自ら成長を続けていく川端。今後は営業に限定することなく、新たなキャリアを切り拓いていきたいと考えています。

営業の仕事から幅を広げて、政策構想や事業構想を始めとした超上流工程から要件定義や仕様設計といった開発業務の上流工程まで一気通貫で関わりたいと思っています。お客様とやりとりをしながら、お客様の抱える課題に本質からアプローチできるシステムを作り上げていきたいです。

また、最近初めて直属の後輩ができたのですが、指導の仕方や仕事の振り方がうまくできず、四苦八苦しています。これまでは営業として単独で動くことが多く、チームで連携した経験が少なかったからです。ひとりであれば多少失敗しても自分でリカバーが可能ですが、複数となるとそうはいきません。これからは複数のメンバーで業務を回していく力を身につけ、マネジメントのスキルもアップさせていきたいですね。

自分が置かれた環境を見極め、高い行動力や決断力をもって業務を力強く推進していく川端。より良い社会を作りたいという一貫した想いを胸に、自らのキャリアを開拓するとともにお客様の先にある新たな未来を描き続けます。

出典:talentbook「株式会社NTTデータ」(2023年3月20日公開)より転載

※掲載記事の内容は、取材当時のものです