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トレーナーから学んだ思考を武器に、クラウド領域のプロフェッショナルへ

NTTデータで公共機関向けのマルチクラウドインテグレーションサービスの開発とプリセールスを務める藤澤 翔。未知のIT業界に異なる領域の修士修了を経て挑戦した藤澤のキャリアを支えたのは、2年間指導を務めるトレーナー役の先輩社員でした。藤澤が同サービスの知見を深め、確かなポジションを得るまでの道のりを語ります。

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“当たり前”を構築する会社と真摯な姿勢に惹かれて決めた就職

NTTデータが提供するDigital Community Platform(以下、DCPF)は、公共機関がさまざまな民間クラウドサービスを安全に活用するためのマルチクラウドインテグレーションサービスです。

同サービスの開発やプリセールスを担う社会基盤ソリューション事業本部ソーシャルイノベーション事業部に所属する藤澤は、2019年よりクラウド基盤の設計や構築、運用リーダーなどを担当してきました。そして、2022年現在はプリセールスとして営業担当者と共にお客様に対して仕様説明などを行っています。

クラウド領域を専門とするキャリアを重ねてきた藤澤ですが、大学時代はまったく異なる領域の研究をしていました。

大学時代に学んだ光化学の知識を活かし、当初は研究者として化学メーカーに就職しようと考えていました。そこからIT企業に目を向けたのは、さまざまな業界に触れられるIT技術を身につけたいと思ったからです。

IT業界の数ある企業からNTTデータを選んだ理由は、人々の“当たり前”を構築する会社だったこと。“縁の下の力持ち”というキーワードにも惹かれました。未経験であること、修士課程を経て年齢が上であることを不安に感じていましたが、それでもまずはやってみよう、と思いました。

就職活動でNTTデータのリクルーターとして出会った大学OBは、藤澤にとっては初めて接するビジネスパーソンでした。その印象は、入社を決断する背中を後押しするものになりました。

疑問についてとてもわかりやすく説明し、親身になってくれたことを覚えています。その姿を素直にかっこいいと思いましたし、こういう人と一緒に働きたいと強く感じました。

トレーナーに支えられ、早期のチャンスを活かしキャリアアップ

2018年、NTTデータに入社した藤澤は、以降SEとしてのキャリアを歩み始めます。入社後1年間は政府の共通基盤プロジェクトに参画し、システム構築や試験を担当。半年後には、受注ではなく自らサービスを企画するプロジェクトにも関わりました。そんなスピーディなキャリアをサポートしていたのは、トレーナーの存在です。

NTTデータには新入社員に対するトレーナー制度があり、入社から2年間は専属のトレーナーが指導にあたります。担当トレーナーの仕事ぶりや指導は、私のロールモデルとなりました。

一番大きかった学びは、トレーナーのロジカルな考え方です。NTTデータにはロジカルな人が多いのですが、その先輩は特にそのスキルが高いと感じました。疑問について論理立てて説明してくれることで、納得しながら仕事を覚えていけました。

入社から1年でビジネスの全体像を把握し、現在所属する担当へ異動した藤澤は、そのわずか2年後、運用リーダーを任されることになります。

専門領域ごとに分かれた2~3名のチームのサブリーダーを担ったことはありましたが、20名のチームを率いるのは初めての経験です。プレッシャーはありましたし、上司も荷が重いのではと心配してくれましたが、まずはやってみよう、という気持ちで引き受けました。ネットワーク、クラウド、OS、ミドルウエアと扱う領域ごとに分かれたチーム全体を見ることになり、以前に増して新しい知識を習得する範囲が広がりました。

この運用リーダーの経験を経て、藤澤はチーム全体や仕事の流れを俯瞰し、理解するよう心がけるようになりました。思い切って挑んだことは、藤澤に大きな成長をもたらしたのです。

運用リーダーを務めた期間は、これまでで一番成長を実感した1年間です。苦しくもありましたが、今となっては楽しかったと感じています。また、この経験があったからこそ、よりフロントに近い立場でも仕事がしてみたい、という新たな目標が芽生えました。

その希望が叶い、2021年から藤澤はプリセールスを担当することになります。

人生を大切にするからこそ、人の想いに寄り添う仕事ができる

▲同期との飲み会

現在は営業担当者と一緒に打ち合わせなどに出向いたり、お客様と接したりする立場になりました。また、追加のサービス開発のリーダーも兼任しています。

お客様に適切な提案をするためには、DCPFの仕組みへの深い理解が必要だと改めて痛感しました。その点で、私はプロジェクトの立ち上げから開発、運用まで経験してきたので、これまでの知見を活かした仕事ができていると思います。

プリセールスを担当することで、藤澤はより本質的な課題解決につながる開発・提案に取り組めるようになりました。その実感は、現在の仕事のやりがいにもつながっています。

自分の作り上げたものがお客様に使ってもらえるのを見るとやりがいを感じますし、ニーズをもとにしてサービス開発を進めていくのも楽しいです。ご指摘や疑問も含め、お客様のご意見は開発のきっかけになります。一つひとつのお問い合わせや声を大切にしつつ、改善を重ねていく日々です。

また、藤澤は現在トレーナーという顔も持ちます。自身が育成される側から卒業して間もなく、今度は自身がトレーナーを担うことになりました。

他者に仕事を説明することで、自身が学べることがたくさんあります。私の担当トレーナーがやってくれたように、ロジカルに説明し、後輩に納得感を持って働いてもらえるよう心がけています。

関わる人々の思いに寄り添いながら仕事を進める藤澤の背景には、大切にしてきた休日の時間と、そこで交わる人々との会話があります。

仕事だけが生活の中心になることに抵抗があったので、ワークライフバランスを重視してきました。学生時代にアルバイトをしていたビリヤード場で出会ったお客様が、今は趣味を共有する友になっています。年齢も職種も異なる人たちと休日にビリヤードをしながら会話する時間は、私にとっては大切な人生の刺激のひとつです。

社会に大きなインパクトを与える事業開発を通じ、夢を実現する

DCPFの立ち上げから開発・運用、そしてプリセールスまで経験し、藤澤は同ソリューションの理解を深めた第一人者としてチームを支えてきました。さらに良いサービス提供のために、現在は組織に対して新たな目標や展望を描いています。

今後の展望として、DCPFに関わる開発チームをアプリケーション開発にも強いチームにしたいと個人的には考えています。私たちはいわば基盤部隊なのですが、今後のサービス改善を考えると、インフラだけでなくアプリに対しても知見があったほうが、お客様に提供できる価値が高まるはずです。

よりユーザー視点に立ったサービスを目指し、トライアンドエラーを重ねながら技術力やマネジメント力を磨いてきた藤澤。ポジションは変われど、大切にしてきたマインドは今も変わりません。

まずやってみる。そしてお客様が本当に嬉しいことを実現する。このふたつのマインドを大切にして、ここまできました。ニュースで取り上げられるようなシステムやサービスに自分が関わっていることは、今後のモチベーションにつながっています。

人々の“当たり前”を構築する──まったく知識のない状態からIT企業を選んだ藤澤が描いていた夢は確かな形になり、公共機関を通じて社会にインパクトを与えています。オン・オフそれぞれの充実した時間を育みながら前へ進む藤澤は、縁の下の力持ちとして、これからもクラウド領域から社会をより良くする挑戦を続けます。

出典:talentbook「株式会社NTTデータ」(2022年7月6日公開)より転載

※掲載記事の内容は、取材当時のものです