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顧客へ最適解を導くデータエンジニア。基盤構築から分析・提案まで手掛け、最善の選択を提供する

業界横断でデータ分析案件を手掛けるデータ&アナリティクスユニット。今回お話を伺うのは、データエンジニアリング領域で活躍する國枝、畑中、財津の3名です。データエンジニアのミッションは、先見性を発揮し、先行優位性を確保して高い価値を創出していくこと。長く活用できる分析基盤を構築し、それをもとにお客様が経営課題を解決していくために、最新技術の知識はもちろん、サイエンスやビジネスの知見を磨いて分析や提案に挑戦するメンバーもいると言います。案件の特徴や実現可能なキャリアなど、広く魅力について語ってもらいました。

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最後までやり切る確かな実行力と、ビジネス・サイエンス領域の知見を磨く

先進技術を用いて課題を解決したい。だけど、今の環境では最後までやり遂げられない――。そのようなジレンマから転職を決意した財津。製造会社でAI・DX推進を担当していた当時を振り返り、NTTデータでデータエンジニアとして叶えたかったことについて語ります。

前職で与えられたミッションは、AI技術を用いて製品開発や業務改善を行うことでした。AWSでアイデアを次々と試すことができ、率直に仕事は楽しかったです。しかし、実行フェーズに移行しようとすると投資対象としてなかなか許可が下りず、不採用となるケースが続きました。先進技術を「触る」だけでなく、「活用」して最後までコミットしたい。そう思い、当社へ転職しました。

入社後は、新規サービス導入へ向けて着実に前に進む感覚に、とてもやりがいを感じていると話します。
現在は自動車メーカーを顧客に持ち、カーナビから取得するデータの分析基盤を構築するエンジニアリング案件を担当。さらに、自動車で不具合が発生した時の原因解析機能の精度向上や自動化などサイエンス寄りの案件にも参画しています。

私は、会社や組織に依存せず、自分自身で自立できるスキルを身につけてこそ、一人前だと思っています。そのためエンジニアリングを軸にスキルは全般的に磨きたいと考えており、サイエンス領域の案件も希望していました。今後は、ビジネス領域にも挑戦したいです。

データエンジニアリングチームでは、「基盤構築」で仕事の線引きをせずに、サイエンスやビジネス領域など本人の希望に応じて幅を広げることができます。畑中は、その中で、ビジネス領域に挑戦中です。膨大なデータから有益なインサイトを引き出し、ビジネスの意思決定に直結する価値をお客様へ提供します。

担当顧客は一般消費者向けにWEBサービスを提供する人材企業です。新規でプロダクトや機能を開発する時には、早期にローンチさせてユーザーの行動分析を行い、ニーズと課題を特定するという特徴があります。そうすることでスピード感を持ち、プロダクトや機能を成長させられます。私の役割は、分析、実装、改善サイクルをまわすための、アクセス解析周りを支援すること。課題特定に直結する、一番の肝になる部分です。事業担当者の方と企画段階から意見を交わし、効果測定および改善のためにどのような分析が必要かなど、提案を行います。

伴走して課題を導き、作成した機能が顧客の売上貢献につながるのを実感する。そのサイクルの中で得られるやりがいは大きいと言います。

要求通りが正解ではない。先進技術も視野に入れ、常に最善の選択を

昨今、データ活用の重要性が高まり、データエンジニアリングの高度化が進行。データ活用のためのプロダクトが続々と生まれています。そこで國枝は、トレンドを掴みながら最先端技術を駆使して顧客の課題解決を支援しています。

私は交通系の顧客を担当し、乗車データの分析基盤構築のPoCプロジェクトを推進しています。膨大なデータを材料に活用方法を検討するためのシステムで、実現すれば世の中をもっと便利にするサービスの創出に貢献できるでしょう。

新しいことへ挑戦したいというお客様のご意向とさまざまな利点から、技術はモダンデータスタックを採用されました。これは「SaaS製品を組み合わせ、企業が効率的にデータ活用できる基盤を作る」という考え方です。先進的なアイデアを実現しやすくなるだけでなく、運用コストも削減できるので、新規ビジネス創出により注力できるという利点があります。
お客様にお声がけいただく以前より、当組織では、当社がパートナー契約しているSnowflake,Databricks,dbt,Alationなどのソリューションに加え、新たなモダンデータスタックソリューションを追加した技術検証を企画し、取り組んでいました。ナレッジがあった技術領域だからこそ、お客様の選択を技術支援することができています。

ただし、先進技術はあくまで可能性を広げる選択肢。全て取り入れれば良いというわけではありません。最上流から課題に深く入り込み、ユーザー目線で最適解を模索する中で、大切なのは「本当に必要なこと」を吟味することだと財津は言います。顧客から「言われた通りにやる」だけの仕事はしません。

お客様から受けた要望が本当に必要かチームで吟味し、「お客様にとって」、「基盤として」ベストな方法を検討します。例えば、検討した結果、データの読み込み時間が増えるなどのリスクが見え、今後基盤を長く活用する上で適切ではないと判断すれば、お客様へも率直にリスクを伝え、代替案を提案します。そうはいっても、お客様の要望に応えないというのは難しいところ。裏側にある背景を探りながら、常にチームで議論しています。

畑中も同調しながらこう付け加えます。

もちろん求められる品質の水準は守ります。NTTデータのエンジニアがどの案件でも重視するのは、品質の高さ。すなわちバグをいかに出さないかです。ですが「お客様にとっての最適解」という文脈でいえば真の課題の特定が重要です。さらに私の担当案件では投資対効果も意識します。顧客がKPIツリーを作り、新機能がそれに結びつくのかを常に確認しているので、私自身も新たな視点が養われました。

高い品質を追求し続ける姿勢と、それを形にする高い技術力が、お客様からの長期的な信頼につながるのでしょう。

専門性と多様性のある環境を支えに、自身をアップデートしていく

ビジネスやサイエンス領域にも活躍の幅を広げられるこのチームでは、どのようなキャリアを描けるのでしょうか。まずは國枝が、将来のビジョンを語ります。

私たちの組織では定期的なキャリア面談があり、短期と長期それぞれの目線で上長とキャリアについて話をします。個人の希望が叶えられるように、そして流動性を高めて組織力をアップするために、社員と組織がキャリアについて共に考えるカルチャーが根付いていると感じます。
現時点で私はデータエンジニアリング領域の発展や後進育成、組織強化などに貢献していきたいです。一方で、「関わる人全員が楽しく、幸せになる仕事がしたい」という想いは入社当時から変わりません。社会貢献度の高い仕事への興味が特に強く、データ分析を活用して環境問題の解決などにも挑戦したいです。

畑中は、さらなるチャレンジがしたいと意気込みます。

変化の多い時代にも顧客がビジネスを継続的に成長させられるように、アクセス解析という専門分野で今後も多様な業種の案件に挑戦していきたいです。個人としては人工知能の一種であるLLM(大規模言語モデル)をうまく活用し、自身のポジションを確立していきたいので、関連する案件で経験を積みたいですね。機会は豊富にありますし、各分野のスペシャリストがフォローしてくれるので、存分にチャレンジができると思います。

やりたいことを掲げて一直線に成長できるのは、多様な背景を持つスペシャリストが支えてくれるからだという畑中の言葉に、財津も深く頷きます。経験者採用で入社したからこそ、より強く感じる部分があるようです。

入社直後から難しいことに挑戦しているなと思いますが、不安を感じたり、行き詰まったりしたことはありません。業界軸、技術軸に加えてツール単位でも専門家がいて、技術特化の組織まで存在する中で、何かあればすぐに相談できるというのは本当に心強いです。
また、それぞれバックボーンが全く異なり、経験も性格も多種多様なため、一つのテーマに対しても色々な角度から意見が活発に出ます。すごく勉強になりますし、面白いです。一人ひとりを尊重してくれる雰囲気があるので、意見も言いやすいです。

あたたかい人たちに囲まれ、入社して良かったと締めくくった財津。今後も伸び伸びと、先輩が培ってきた経験を吸収しながら成長していくことでしょう。このような人財が育つ土壌がある組織で、これからも顧客に高い価値を提供し続けていくことを目指していきます。

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※掲載記事の内容は、取材当時のものです