やりがいある本務をしながら新たな仕事に気軽にチャレンジできる

――まずは、皆さんの本務から教えてください。

社内DXプロジェクトのマネジメントや調整業務です。いま進めているのは、業務系アプリケーションの共通化。部署ごとで異なる名刺作成やPC貸出などの申請システムを共通化するプラットフォームを構築しています。

私は、医療機関向けシステムの運用保守プロジェクトでチームリーダーを務めています。お客様からの問い合わせ対応に加え、ビジネスパートナーと協力しながらQCDを意識した機能追加などにも取り組んでいます。

デュアルキャリア応募時は、第一金融事業本部 企画部のスタッフとして、本部全体の営業力強化における施策の考案や実行をしていました。その後異動となり、現在の担当は、同本部の営業組織でのローンデジタルプラットフォームの顧客満足度向上に向けた施策の企画です。
――2024年から新たな社内施策としてデュアルキャリアがスタートしました。皆さんは1期生とのことですが、なぜチャレンジしようと思ったのでしょうか?

NTTデータには、社内公募という興味があるポジションへの異動を希望できる制度があります。利用すれば成長機会は得られるものの、本務にやりがいを感じている状況だとなかなか踏み出しづらい。そこで、本務を継続しながらも新たな仕事に挑戦できる機会が必要だと考え、デュアルキャリアの元となるアイデアを「未来を語る100人プロジェクト」で提言しました。自らが立ち上げに携わったこともあり、施策化されたらぜひ参加したいと思っていました。

とても良いアイデアを提言してくれてありがとうございます。私は2023年に経験者採用で入社したのですが、せっかく大企業で働いているのだから本務だけに閉じてしまうのはもったいないと感じており、多様な人財と交流し、さまざまなカルチャーに触れたかったんです。本務とは異なる仕事でも価値発揮ができるのであれば、やってみたいという想いでデュアルキャリアに応募しました。

本務を継続しながらキャリアの幅出しができるのが、デュアルキャリアならではの魅力ですよね。公募を使った異動だと、良くも悪くも大きく環境が変わります。私は、本務でスキルを深めつつ異なるフィールドで新たな経験をしたいと思っていたため、デュアルキャリアという働き方がまさしく理想的でした。活動期間が決まっていることも、その中で目的意識を持ち試行錯誤することで成長できそうだという期待が持てました。

――デュアルキャリア先はどのように選びましたか?

せっかく本務とは異なる仕事にチャレンジできるならと、副業で培った執筆や情報発信のスキルが活かせる業務、かつサステナビリティに携われるポストに絞って検討しました。サステナビリティを選んだ理由は、デュアルキャリア募集の少し前から書籍などで重要性を学び、ビジネスとして携わりたいと考えていたタイミングだったからです。そこで選んだポストが、コーポレート統括本部 サステナビリティ経営推進部。「サステナビリティ経営」は社会貢献にとどまらず、経営戦略そのものであり、企業価値を高めることにも関与できそうな点も魅力に感じました。

私は、本務と親和性がありながらも新たな知識が身につけられる、ヘルスケア領域のプロジェクトを探しました。中でも、希望していたのは民間企業のヘルスケアソリューションに関する知見が身につく環境。本務の所属先であるヘルスケア事業部では「今後は、予防や健康づくりにおいて公的医療データと民間健康データの融合が求められる」という情報を発信しており、民間企業のヘルスケアソリューションに携わりたいと思っていたんです。そんな私にぴったりだったのが、金融分野のポストである「ヘルスケア共創ラボ」の運営・企画でした。

本務とは異なる分野を選んだのですね。私も同様で、本務は金融分野の担当ですが、兼業先はコンサルティング&アセットビジネス変革本部を選びました。決め手は、これまでの経験が活かせること、そして全社的な組織戦略に関する業務内容だったことです。応募時の本務は第一金融事業本部企画部でのスタッフ業務でした。当時、施策を実施する際にこちらの意図や想いが現場の皆さんにうまく伝わっているのか見えづらいことにもどかしさを感じていました。兼業先で全社(階層が異なる組織)に関わる戦略立案に携わることができれば、いち現場社員として戦略を実行する側の体験ができ、それを本務に還元できそうだと考えたんです。「未来を変えるための取り組み」という建付けだったのも、ワクワクしたポイントでした。
視野が広がる、視座が高まる。期待以上の成長を実感

――デュアルキャリアに対する率直な感想を聞かせてください。開始前に期待していた経験や成長はできましたか?

はい!求めていた、民間企業のヘルスケアソリューションの知見を身につけることができています。兼業先の「ヘルスケア共創ラボ」は、ヘルスケアエコシステムの実現をミッションに掲げ、さまざまな先進技術を体感でき、新規ビジネス創出の場になっています。ヘルスケアに関連する、食品や衣料、エンターテインメントなどあらゆるジャンルのプロジェクトがありますが、私が担当しているのは「睡眠」。これは、ポストオーナーの方から「やりたいことがあれば、ぜひ率先して動いてほしい」といってもらえ、希望したジャンルでした。体験イベントの準備や、データ活用ができそうなソリューションの検討などをしており、本務とはまったく異なる環境です。

私も期待通りの経験ができています。以前は、コンサルティング&アセットビジネス変革本部が、NTTデータが掲げる変革戦略「Foresight起点のコンサルティング強化」を牽引している組織だということは知っていたものの何をしているのか具体的なことまでは知らない状態でした。兼業をすることで、どのような議論がされ、どのような想いで戦略を練っているのかを肌で感じ視座が高まりましたし、期待していた戦略の立案側も現場での受け手側も同時に体験できました。デュアルキャリア応募後に異動したことで本務は変わりましたが、業務の進め方やカルチャーなど自組織に反映できそうなことは取り入れたいと考えています。

私も皆さんと同じく、業務内容も環境も満足しています。兼業先でのメイン担当は、サステナビリティ経営を浸透させるための記事制作やイベント企画です。敷居が高いと思われがちなテーマだからこそ、気軽に楽しみながらビジョン浸透につながるような施策を考えています。直近では、社会課題について考えてもらうきっかけづくりの場として『第1回 とよサス映画祭』という映画鑑賞イベントをオフィスで開催しました。第2回は映画館でできればと企画中です。ほかにも、私や上司が漫画のキャラクターとなりサステナビリティに関する情報発信をする『51歳、サステナビリティ1年生。』という記事も公開しました。業務自体がおもしろいですし、自らの働きを通して経営戦略に貢献できていることを実感でき、やりがいも大きいです。

――皆さん、非常に充実されていますね。デュアルキャリアを経験したことで、本務でのメリットはありましたか?

本務が推進している社内DXの一環で、兼業先のポータルサイトが刷新されたときのことです。本務と兼業先の担当者にインタビューを実施し、コラボレーション記事を制作しました。結果、多くの方に記事が読まれ、本務のプロジェクトのPRと兼業先のポータルサイトの紹介を同時に実現できたんです。これは、デュアルキャリアに参加していたからこそ、達成できた成果ですね。ほかにも、デュアルキャリアで自分の強みを知ってもらうことができ、本務でも記事制作を任せてもらう機会が増えました。

本務で業務の幅が広がったのは、いいですね!私は、時間に対する考え方が大きく変わりました。デュアルキャリアに充てられるのは所定労働時間の2割しかありません。うまく取捨選択するなどの工夫をしないと定められた時間内で業務を予定通りに実施できない場合もあります。そうした経験を通し、限られた時間の中で、目標を達成するにはどうすべきかを考えて動けるようになりました。1時間の重みが変わったことで、以前よりもメリハリをつけて働けるようになりましたね。

私は、これまでになかった視点で健康ソリューションを考えられるようになったことでしょうか。デュアルキャリア参加前は、主に病院内で利用される公的医療データを計測するデバイスしか知見がありませんでした。一方でいまでは、民間健康データを計測するさまざまなデバイスを知ることができ、新たなソリューションのアイデアを膨らませることができています。さらに、兼業を通しコネクションを増やせたため、今後本務でプロジェクト化するときには非常に役立つと感じています。
意志さえあれば、自分らしいキャリアを切り拓いていける

――デュアルキャリアに参加したことによる変化について伺います。仕事のマインドやキャリアビジョンに変化はありましたか?

本務と兼業先では、飛び交っている用語すらまったく異なります。そのため、いまは初心に立ち返って、精進している日々です。本務も兼業先も、どちらも刺激的で挑戦のしがいは感じていることから、キャリアビジョンに変化はありません。ですが、組織ごとのカルチャーの違いが興味深く、今後もデュアルキャリアを活用していくつかの組織を経験したいです。

マインドとしては、自分が担当しているものに対して社内で一番詳しい人であろうと行動するようになりました。新しいソリューションを積極的に調査するようになった点と、これからもヘルスケア領域でキャリアを歩みたいという気持ちが強まった点も良い変化でした。兼業先で経験したことを、いつか本務でもプロジェクト化したいですね。

私は当初、兼業先では記事制作やイベント企画が主な業務だったのですが、いまは本務の経験を買われ契約や予算の管理をしたり、英語スキルが活かせる海外のグループ会社とのミーティングに参加したりしています。想定以上に幅広い業務を任せてもらえるようになったことで、今後は、本務と兼業先どちらも合体させたキャリアをつくりたいと考えるようになりました。

――最後の質問です。デュアルキャリアやそのほかの施策を通して感じる、NTTデータならではの魅力を教えてください。

入社前はNTTデータに対し、「大企業ゆえ保守的な考えの人が多く、役割分担がはっきりしており、やりたいことに挑戦しづらい会社」だというイメージを持っていました。しかし実際は、真逆だったんです。多種多様な考えを持ったおもしろい人財ばかりで、仕事の選択肢も多彩。手を挙げればチャレンジさせてもらえる機会は豊富で、理想のキャリアが築きやすいんです。

全社的にボトムアップなカルチャーですよね。冒頭でご紹介した、デュアルキャリア導入のきっかけとなった「未来を語る100人プロジェクト」は最たるものだと思います。普段の業務においても、自身のWILLや熱意をしっかり伝えられれば、きちんと汲み取ってチャンスを与えてくれる会社だと思います。

その通りだと感じます。実は、私は学生のころからヘルスケア領域の研究をしており、NTTデータ入社時から「ヘルスケア領域のプロジェクトがやりたい」と伝えていたんです。その想いに応えてもらえ、入社以来同じ領域でキャリアを重ねています。もしビジョンが定まっていなくても、キャリアメンタリング施策など自身のキャリアを考える機会が多いため、誰もが自分らしいキャリアをつくれる環境が整っています。
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デュアルキャリアをはじめとする支援制度も、想いに寄り添い機会を与えてくれるカルチャーもある、NTTデータ。ここなら、あなたのキャリアの可能性は、自分次第でいくらでも切り拓いていけます。