思いきって一歩踏み出した先で、新しいキャリアが広がった

テレコムビジネス統括部に所属する山崎 梨恵は、課長として営業職に従事しています。新卒でNTTデータに入社して以来、長きにわたって開発のキャリアを歩み、グループ会社への転籍を経て、2024年に営業職へのキャリアチェンジを決意します。キャリアの大きな転換となる営業職への挑戦。その決意の裏側には、どのような思いがあったのでしょうか。
開発職から営業職へキャリアチェンジしたのは、会社から提案されたことがきっかけでした。2022年から2024年までNTTグループの人事交流施策で転籍しており、その経験と人脈を活かして「営業職をやってほしい」と声をかけてもらったんです。入社してからずっと開発側のキャリアが中心で、営業の経験はなく、率直に言うと相当迷いました。
その中で、これまでのキャリアを振り返ると、「常に新しいことがやりたい」「新しい人との関わりが楽しい」という気持ちがあったことをあらためて自覚し、チャンスに飛び込んでみようという思いが芽生えたんです。
山崎が営業職として主に担うのは、大手通信会社の事業変革の柱となる大型プロジェクト。担当業務の変化にギャップを感じながらも、開発として培った経験を土台とし、日々キャッチアップに励んでいると語ります。
お客様の経営課題の解決に寄与する施策の柱となるシステムの開発プロジェクトを主に担当しています。申込処理業務のゼロタッチ化を実現するためのシステムで、予算や人員規模も非常に大きなプロジェクトです。その中で、日々の情報収集から新規案件のご提案、ご契約に関する業務、トラブル対応までさまざまな領域を担っています。初めてのことばかりで苦労は多いですが、今後、要件定義工程から開発工程へ進んだ際には、開発経験やPMとして培ったスキルを活かした課題解決に加え、先回りした提案活動をしていきたいと考えています。
産休、昇進、転籍。キャリアの節目を支えてくれたのは周囲の応援

これまでにキャリアの転機を幾度も経験した山崎。前述した営業職へのキャリアチェンジ以前にも、大きな転機がありました。それは、課長職への昇進と、同じタイミングで推薦されたグループ会社への転籍です。
課長職になったきっかけは、上司や周囲の方から推薦していただいたことでした。当時はまだ課長代理として経験を積もうと思っていたので、お話をいただいたときには「私で大丈夫かな」という気持ちもありました。しかし「せっかくの機会だからやってみよう」と自分を奮い立たせ、周囲にサポートしてもらいながら昇進試験を受けて課長になりました。
昇進試験に合格し、課長職の内示があった矢先。山崎のもとへ、さらなるチャンスが舞い込みます。
NTTグループの人事交流としてグループ会社への転籍を提案してもらったんです。グループ人事交流は、2022年当時にNTTグループが実施していた施策。各社から数名が他のグループ会社に転籍し、これまでとは異なる職種を2年間経験できるという取り組みでした。課長に昇格するタイミングで転籍することに、やはり迷いはありました。しかし、これまでのキャリアとは違う世界に進めるチャンスだと前向きに考え「まずは進んでみよう」とチャレンジすることを決めたんです。
常に前向きな意思でキャリアを重ねてきた山崎も、産休・育休を取得する際には不安が大きかったと言います。しかしその不安を支えてくれたのは周囲の応援でした。
最初に産休を取得するときは、自分の状態がどうなるのか分からず、果たして本当に復帰できるのかと不安がありました。それを払拭できた理由の一つは、産休取得者向けの社内セミナーでした。同じ境遇にいた方々の話を共有してもらったりディスカッションしたりすることを通じて、「みんなも悩んでいるんだな」と気づくことができました。
また当時の上司、今の上司からいただいた「すべてを叶えることはできないから、優先順位をつけなさい」「自分の軸を大事に生きなさい」というアドバイスにも支えられました。自分にとって大切なものを認識したうえで、優先順位をつけてバランスを取りながら「この生き方をして良かった」という満足感を得られる働き方を実現していきたいと今では思っています。
「人が好き」という強みを活かして、組織づくりに貢献したい

部下や関わるメンバーのキャリア支援も、やりがいになっていると語る山崎。そこには「人が好き」という思いが強くあるからこそだと話します。
課長職としてメンバーのマネジメントも担っており、心身ともに健康に働けているか、問題を抱えていないかということを常に気にかけています。チームが最大の成果を発揮するには、一人ひとりがいきいきと働いていることが重要だと考えているからです。メンバーのキャリア支援も重視していきたいと思っており、今後どんな働き方をしていきたいかを折に触れてヒアリングしたり、相談を受けたりしています。メンバーが望むキャリアに進む手助けができたときには、その達成感を大きく感じます。
思えば学生の頃から人と関わることが好きで、人と関係を構築することや新しい発見を得られることが楽しいと感じていました。どこまでいっても組織は人が第一だと思っています。ゆくゆくはNTTデータで働くもっと多くの社員に、「ずっと働き続けたい」「一度離れても戻ってきたい」と思ってもらえるような会社づくりに携わりたいです。
山崎には、もう一つ注力していることがあります。それは、ライフステージが変わっても働きやすい環境をつくること。家庭と両立できる働き方を、自分らしい管理職の在り方として示していきたいと言います。
管理職は、ワークライフバランスが取りづらく家庭やプライベートを犠牲にしながら働くものだというイメージを持つ方が多いかもしれません。しかし実際は、管理職でも多種多様な働き方ができるのです。
NTTデータはチームで助け合う文化が根付いており、ライフステージが変わっても周囲の人々が支えてくれるため安心してキャリアを築けます。そうした環境下だからこそ、私も今の自分があることを日々実感していますね。
私は、仕事と同じくらいプライベートも大切だと考えています。同じような思いを持つ方が、私の姿を見て「管理職にチャレンジしてみようかな」と思ってもらえればうれしいです。
管理職へキャリアアップする方法は、画一的ではありません。一人ひとりの考え方や生き方を尊重して、さまざまなキャリアや働き方の選択肢がある会社であり続けられるように貢献していきたいです。
大切にしている価値観は人それぞれだからこそ、理想とするキャリアも十人十色。多様な人財が活躍しているNTTデータなら、誰もが山崎のように自分らしいキャリアを築けるフィールドがあります。