どこまでも挑戦し続けたい。その想いに応えてくれる会社を探していた

――まずはお二人が知り合った時期について教えてください

私たちは、同じ大学に通っていました。別々の研究室で学んでいたのですが、林さんがいる研究室に私の友人も所属しており、その縁で話すようになったんです。
――研究室では何を学んでいたのでしょうか?

私は現職のAIとは関係ない計算化学を学んでいました。実験だと観察困難な化学反応をスーパーコンピュータを利用して、どのようなメカニズムで反応が起こっているかの解明に取り組んでいました。

私は数理モデルを学ぶ研究室にいました。もともとAIに興味があって、数理モデルをAIに活かせるんじゃないかと思い教授に相談したところ「うちの研究室でやってみよう」となったんです。それから独学でAIを勉強していたんですが、今学んでいることがビジネスに活かせないと意味がないと感じました。そこでAIビジネスを展開しているベンチャー企業にDMして、ビジネスシーンでAI活用を学ぶためのチャンスを得たんです。

すごいですよね、この行動力。私もAIが今後、重要な技術になると思い、松下さんが通った道を後追いするかたちで、ベンチャー企業でAIを学ばせていただけることになりました。そこからプライベートでも交流が深まり、就職後も定期的に連絡を取り合っていたんです。

確かに、就職後も林さんと、林さんの研究室の友人とよく遊んでいましたね(笑)。今思えば、本当にいい出会いだったと思います。
――林さんは大学卒業後、大手機械メーカーに就職したと思いますが、転職を考えるようになったのは何がきっかけでしたか?


良くも悪くも、仕事が標準化されていることだと思います。実は前職の会社を選んだのは、アメリカで出会ったSUVに一目惚れして、「この車をつくってみたいな」と思ったからなんです。入社後、その車の開発業務を担当できたところまでは良かったものの、一通りの業務を学んで別の車種に移ったとき、開発業務を楽しいと思えない自分に気づきました。この原因を探った際、仕事の標準化にたどり着いたんです。誰がやっても同じ成果を出せることは組織運営として良いことだと理解する一方で、ベテランと作業内容が同じなら技術面の成長には限界がある。そこにわだかまりを感じていました。

当時、私も相談を受けていて、型にはまった働き方だと楽しくないんだろうなと感じていました。また、林さんが背中を追いたくなるようなロールモデルがいなかったことも、日々のモチベーションを保てない要因だったように思えます。

それは確かに感じていました。ベテランの方々を見ても、学生時代から尊敬する松下さん以上に、「この人の後についていきたい」と思える方がいない、と考えている自分がいることに気づいたんですよね。
――松下さんがリファラル採用の話をしたのは、林さんから相談を受けたときですか?

そうですね。あくまで転職先の候補のひとつとして、NTTデータを紹介しました。就活のときも、業界選びや面接練習を手伝っていたので、そのときと同じような感覚で林さんの強みや今後やりたいことを聞いて、その内容を軸に企業の候補を挙げたんです。

私の中で、主な判断軸は3つありました。1つ目は、最新のIT技術に携われること。2つ目は、裁量をもって働けること。3つ目は、優秀な人財と切磋琢磨できること。この3つのポイントを踏まえて、松下さんと一緒にどの会社が合っていそうかを考えていきました。
――転職先の候補として、松下さんがNTTデータを挙げた理由について教えてください

林さんが製造業ではなく、IT業界の技術に興味を持っていたので、まず業界や技術の軸で絞り込んでいきました。そのとき、候補としては外資系のコンサルティングファームやITサービス企業も含まれていました。しかし、いわゆる競合他社の情報は、その企業で働く知り合いから聞いたことは伝えられますが、体験談ベースでは話せません。私が新卒で入社したという背景もあり、林さんに自信をもって伝えられる情報は、内情をよく理解しているNTTデータだけだったというのが大きいと思います。
――NTTデータについては、どのような魅力を伝えましたか?

主に2つの魅力を伝えました。1つ目は、優秀な方が多くて刺激にあふれていること。林さんは常に追いかけていたいタイプなので、領域ごとにトップエンジニアがいる環境なら飽きないと思いました。NTTデータは、技術や効率に対して熱量のある方が多いです。職人技のように技術を極める日本らしさと、休むために効率よく働くという海外のマインド、それらを突き詰めた人たちと出会えることが林さんのロールモデル探しに役立つと考えました。

満足したら自身の成長が止まると思っているので、「上はいくらでもいる」と言われたときはワクワクしましたね。

2つ目は、目的をもって行動できることです。指示された通りにアウトプットを出すのではなく、真の意図を汲み取り、目標達成に向けたシナリオを描きながら行動していくことがNTTデータでは求められます。そのような非定型的な動きが、林さんには合っていると考えました。
――NTTデータの話を聞いてみて、林さんはどのように感じましたか?

最初に浮かんだのは、「遊び場のように楽しく、技術を磨ける環境」です。以前から仕事の苦労話などは聞いていましたが、どことなく楽しそうだなと思っていたんですよね。その理由が、NTTデータの魅力を聞いたときに分かりました。仕事は辛いと感じてしまったら、どうしても続かないもの。なら、趣味のような感覚で楽しめる仕事だったら、モチベーションを保てるんじゃないか。私にとってNTTデータは、まさにそんな印象でした。

林さんの場合は、知識や技術を吸収している瞬間が楽しいんだと思います。だからこそ、やりたいことの幅と深さを突き詰めていけるNTTデータが合っているんじゃないかと感じました。林さんがNTTデータの面接を受けることになった際は、面接対策として生成AIやクラウド技術など話のタネをつくろうと、勉強法も教えました。

結果的には質問されませんでしたね(笑)。でも、松下さんの事前情報があったおかげで、面接の場でも部長や統括部長などの方と楽しい会話のキャッチボールができました。
転職というプレゼントをもらって、仕事を無邪気に楽しむ自分がいた

――お二人は同じ事業部に所属されていますが、事業部の選択も事前に行ったのですか?

林さんのキャリアを考えたとき、技術という観点で2つの事業本部が候補に挙がりました。技術を学ぶという点においては別の事業本部が魅力的でしたが、より実ビジネスと技術の両輪をバランスよく行える環境のほうが林さんに向いていると感じて、テクノロジーコンサルティング事業本部をおすすめしました。

私の中で技術はアウトプットありきで、積極的にビジネスで活用していきたいと考えていたので、テクノロジーコンサルティング事業本部は合っていると感じましたね。
――林さんはエンジニア未経験で入社していますが、入社後のフォローについてはどう感じましたか?

最初は松下さんに社内システムの使い方だったり、おすすめの研修やナレッジのありかなど、色々とフォローしてもらいました。ただ、最近はプロジェクト固有の悩みが増えてきたので、チームメンバーに相談するようになりました。

林さんは自律的に学びたいタイプなので、あえて直接的な答えを言わず、「ここにナレッジがあるよ」という風に教えました。すると、林さんが「漫画サイトみたい!」って楽しそうに連絡してきたんですよね(笑)。

こんなに有益な情報が読み放題で良いのかって思ったんですよね。案件ごとの取り組み情報が蓄積されていて、「これが知りたかった!」という情報が何個も出てきて、夢中で読んでいました。情報が分かりやすく整理されていたので、「こういう風に資料をつくれば、お客様も分かりやすいのか」とか、色々な発見が得られました。
――お二人は入社してから、一緒のプロジェクトに携わる機会はありましたか?

今のところないですね。RAGという文書検索技術を使っている点では同じですが、担当しているお客様が違います。林さんは銀行のお客様を担当していて、インプットに苦戦していた印象がありますね。

仕事の中で知らない会計用語がたくさん出てきて焦りましたね。それから簿記の勉強を始めて、今は問題集をある程度解けるようになりました。正直なところ、知識がなくても案件を回すことは可能です。でも、お客様起点で考えると、知らないままで本当に良いのかと疑問が浮かぶんですよね。何より先輩たちが勉強熱心で、「そんなことも知っているのか」と思うほどのマニアックな情報もキャッチアップするぐらい飛びぬけて優秀な方が多いので、置いていかれないように、成長し続けたいですね。
――前職との違いについて、何か感じていることはありますか?

優秀な人は、どこか近寄りがたいイメージがあるかもしれないんですが、NTTデータの先輩たちはフランクで喋りやすいです。研究室の先輩のような距離の近さを感じています。また、グループとチームの違いも感じています。グループは個人の成果を重視する集まりで、チームは共同成果を重視する集まりです。前職はグループの意識が強かったんですが、NTTデータはチームの連帯感が強いですね。

確かに、NTTデータは共通の目的を達成するという意識があって、肩書きを気にせずにコミュニケーションを取る文化があります。僕らが上司に相談することもありますし、上司から「この進め方ってどう思う?」と相談してもらえるので意見を発信しやすいと感じますね。

お客様から指摘を受けて、対策を考える際にアイデアがたくさん出てくるんですよね。そこで自分の見えていなかった部分の気づきがあるので助かっています。前職は立場が確立されていて、自分の言ったことが受け入れられない雰囲気があったので、今はチーム一丸となって共に進んでいる感じで楽しいですね。
――松下さんから見て、転職のビフォーアフターで林さんの変化を感じますか?


前よりもイキイキしていると感じます。自分なりに試行錯誤して、案件の中で反映していく。そのプロセスを楽しんでいるように見えます。実際はどう?

めちゃくちゃ楽しいですよ。前職だとモチベーションがないまま、働いていましたが、今は先輩方とワイワイしながら自身の意見を反映できるので、モチベーションが高く、楽しみながら働いています。

林さんって結構ストライクゾーンが広くて、業界としては製造業やIT業界で働いていますが、将来はハンバーガー屋を経営したいって全然違うことを言っていますからね。それぐらい幅広いテーマに興味を持つので、その知的探求心が活かせる環境になったことは良いことだと思いますね。

松下さんはサンタクロースが将来の夢なので、同じぐらい変わった野望を持っていますよね(笑)

人に喜んでもらうことが何よりも嬉しいんですよ。今は生成AI製品「LITRON®」の導入支援などを行っていますが、実際にAIを使ってもらい「これで業務が良くなるよ」と喜ばれたとき、良いプレゼントができたなって思っています。

そういう意味では、今回の転職は松下さんからの最高のプレゼントでしたね。
野望は胸に秘めなくていい。打ち明ければ、会社が支援してくれる

――NTTデータらしさについて、お二人はどのように考えていますか?

責任感が強いことです。これは期待に応えて、認められたいという想いの表れだと思っています。私たちは人とのつながりにおいて、Win-Winの関係性を築きたい。そのうえで挑戦するシーンは多いと思いますし、ときには失敗することもあるかもしれません。でも、失敗したからといってそこで諦めてお客様をがっかりさせるつもりはまったくありません。お客様が幸せになるために、失敗を重ねても着実に成功に向けて進めていく。そのようなスタンスやマインドを持っている方が集まっているのが、NTTデータだと考えています。

私も部長と似た話をしたことがあって、自分が最後の砦である認識を全員が持っているという結論に至りました。「サービスやソリューションをより良いものに昇華させるのは自分だ」と考えていて、決して他人事じゃないんですよね。だからこそ、チームメンバーが困っていたら必ず手を差し伸べる。それが巡り巡って良いサービスやソリューションを生み出し、お客様が幸せになると信じている。そういった意識を感じています。
――林さんはNTTデータに転職して、さまざまな人財と出会ったと思います。特に印象深い人はいますか?

優秀な方って個性的だなと思いました。チーム内には野球とSNSが大好きで社内チャットをSNSだと思っている先輩や、筋トレが大好きな方、株やFXが大好きな方など、話を聞いていて面白い方が多いです。

個性的なメンバーが集まっていますよね。「仕事は楽をするために頑張るもので、苦しむために働くのは仕事じゃない」って言っている方がいて、その方がつくる資料がすごく分かりやすいんですよ。取捨選択を究極まで突き詰めて、情報の量と質が絶妙に整えられているのが印象的でした。


そんな先輩たちと気軽に喋れるのがまた良いんですよね。年次に関係なく意見を言える環境だからこそ雑談をする機会もあって、他愛もない話でくすっと笑える。何気ない雑談などを通じて気軽に相談できる関係性を築くことで、年次に関わらずコミュニケーションが活発になり、業務への理解が深まり、より良いアウトプットを生み出すことができます。このように一人では生み出せない大きな価値を、活発なコミュニケーションを通じて創造することができる。それがNTTデータなら可能だと感じています。
――お二人から見て、NTTデータにマッチしているのはどんな方だと思いますか?

NTTデータという環境をうまく活用し、成し遂げたい夢がある方だと思います。ITスキルを磨くだけなら、NTTデータにこだわる必要はありません。大事なのは、組織の中で成長した先で何を叶えたいのか。夢は、身の丈に合っていないものでも良いと思うんです。むしろ、それぐらい大きな目標のほうが良い。そんな青臭い夢を馬鹿にせず受け止めてくれる環境が、NTTデータにはあります。

確かに、統括部長や部長と面談したときも「どうなりたいか」をすごく聞いてくれますね。だからこそ、こうなりたいって意見を素直に出せる。将来像について話したときも「無理だよ」と一蹴するんじゃなくて、尊重しながら背中を押してくれるのが良いと感じています。

自分自身の知識には限界があるので、上司が積極的に視野を広げてくれたり、可能性をつくってくれるのが良いですよね。「その目標を叶えるなら、こういう道もあるんじゃないか」と、新しい選択肢を提示してくれることもあります。
――最後に、お二人の直近の目標について教えてください

AIの分野でさまざまなお客様に対して、「業務が大きく変わった」「前よりも格段に良くなった」と言っていただけるようなソリューションを提供していきたいなと考えています。そういったプレゼントを少しずつ積み重ねていく中で、世の中を可能な限り便利かつシンプルにしていく。その連鎖を楽しんでいきたいです。

NTTデータに転職して、ロールモデルになりそうな尊敬できる先輩たちに出会えました。そのような先輩たちから少しでも学び、自身のスキルを向上させることで、プロジェクトを回していけるようになるのが目標です。
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事業部の強みや働き方、社風といったリアルな情報を事前に伝えることで、働くイメージを持った状態で応募できるリファラル採用。お互いをよく知る関係だからこそ、理想のキャリアを掴み取れた二人のように、リファラル採用をぜひご検討いただければと思います。