第一生命保険の「新・生涯設計」を支える「業務サポート型INFOX®サービス」（仮称）の構築開始 ～顧客訪問や対面型の営業スタイルにおけるスタンダードを目指す～

株式会社NTTデータ（代表取締役社長：山下　徹、以下　NTTデータ）は、第一生命保険株式会社（社長：渡邉　光一郎、以下　第一生命）と共同で、第一生命の次期営業・業務用端末に、NTTデータが提供するカード決済サービス「INFOX^®」を融合させた新形態、モバイル型決済機能一体型端末「業務サポート型INFOXサービス」（仮称）の開発に着手しました。

今回開発する「業務サポート型INFOXサービス」は、第一生命が導入を予定している生涯設計デザイナー（営業職員）向け次期営業・業務用端末に、「INFOX」の決済機能を搭載するだけでなく、新たに事務処理との連動機能を提供します。従来、別々に行っていた保険業務と決済業務が連携可能となり、業務手続きの効率化を実現します。

2010年4月に株式会社化し「新・生涯設計」に取り組む第一生命は、お客さま接点での生涯設計デザイナーの活動を広範囲に支え、お客さまにわかりやすく、スピーディーな業務を目指しており、「業務サポート型INFOXサービス」はその理想の実現を強力にサポートします。第一生命への提供開始は2012年8月、5万台を予定しています。

なお、第一生命への提供後は、顧客訪問や対面販売型の営業スタイルを持つ他業界への展開を予定しており、営業基盤のスタンダードを目指します。

第一生命では生涯設計デザイナーが業務で携行する営業・業務用端末と業務連動型決済ハンディターミナル（名称未定　以下　決済端末）の連携強化を実現します。そのための新たな業務端末として「業務サポート型INFOXサービス」を開発します。NTTデータが提供するカード決済サービス「INFOX」を搭載し、保険業務と決済業務が連携可能なサービスへと進化させます。また、各端末別に備えていた通信機能の統合による通信コスト削減や、軽量化も実現します。これにより、生涯設計デザイナーの業務効率の向上、コスト削減を図るとともに、お客さまへの「良質な提案」「良質な商品」「良質なサービス」の提供を強力にサポートします。

「業務サポート型INFOXサービス」のサービス形態について、営業・業務用端末はWindowsプラットフォームに対応、決済端末はパナソニック　システムネットワークス株式会社（社長：遠山　敬史）を採用します。なお、第一生命は営業・業務用端末として富士通株式会社（社長：山本　正已）より、業界初となる第一生命オリジナル仕様の「スレート型」パソコンを採用します。業務端末、決済端末ともに薄型・軽量となり、さらに業界初となる「業務サポート型INFOXサービス」と連動することで、お客さまへの説明・提案・手続きが簡便・充実したものとなり、お客さまへのサービスが向上します。

外出先において、営業・業務用端末で行った事務と連動して簡易帳票を作成、決済端末から印刷し、お客さまにご利用控えなどを渡すことができます。決済端末の印刷機能を本体パソコンと連動して利用できるのは第一生命が生保業界で初めてとなります。

決済端末にてクレジットカード、金融機関キャッシュカードによる決済機能に加え、生命保険会社が発行するカードなど様々なカードの読み取りが可能となり、活用の可能性が広がります。

従来、営業・業務用端末と決済端末の両方に必要であった通信機器を営業・業務用端末側に一本化することにより、通信コストが削減できます。

操作ナビゲーションやQ＆Aなどのガイダンスを営業・業務用端末の画面上に表示することにより、生涯設計デザイナーが簡単かつ確実に業務を行うことができます。

営業・業務用端末とホストコンピューターとの通信により入手した入金情報を決済端末に直接連動させることができるため、スピーディーで利便性の高い処理を確実に行うことができるようになります。

営業・業務用端末と決済端末の接続は、USBケーブルをつなぐだけで、簡単に接続・利用することができます。

決済端末自体の強力なセキュリティ機能に加え、営業・業務用端末利用時にも利用者の認証を必要とすることから、決済端末は単体では利用できなくなり、セキュリティがさらに高まります。また決済情報は営業・業務用端末に一切残らない仕組みを採用しています。

「業務サポート型INFOXサービス」は、他保険会社をはじめ、顧客訪問や対面販売型の営業スタイルを持つ他業界（流通業界など）にも展開することで、営業基盤のスタンダードとして新たな社会インフラの一翼を担うことを狙います。2012年8月を予定している第一生命への提供後、2015年末までに10万台の提供を目指します。