世界16都市開催 第10回 豊洲の港から® presents グローバルオープンイノベーションコンテスト結果発表
2020年1月29日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、「第10回豊洲の港から® presents グローバルオープンイノベーションコンテスト」のグランドフィナーレを2020年1月24日に実施しました。
審査の結果、イスラエルのテルアビブ選考会から選出されたBinah.aiが、最優秀賞(グランドチャンピオン)を受賞しました。Binah.aiは、スマートフォンのカメラで顔を動画撮影し頬の部分を分析することで、体全体の生体状況を簡単に計測できる健康モニタリングソリューションを提案し、その先進性が評価され、最優秀賞を受賞しました。今後NTTデータとBinah.aiは、新しいビジネスの創発へ向けて顧客とのPoCを含めた事業連携への検討を進めます。
本コンテストは16都市で応募を受け付け、現地のパートナーやグループ会社からの推薦も含め、応募数は約400件に上りました。書類選考および各都市でのピッチコンテスト(2019年7月~2019年12月)を経て、16都市の各優勝企業がグランドフィナーレに進出しました。最優秀賞以外にも、SDGs賞と7つの領域賞が選出されました。
NTTデータでは、今後も、世界や人類が面するさまざまな社会、経済課題などの対応に向けて、世界中の先進技術やビジネスモデルを保有するベンチャー企業等との新規ビジネス創発を加速させるべく、毎月のオープンイノベーションフォーラム「豊洲の港から」と、グローバルでのオープンイノベーションコンテストを継続して実施していきます。
“さあ、ともに世界を変えていこう”
全体集合写真
本選結果(カッコ内は都市名)
最優秀賞:Binah.ai(テルアビブ選考会)
領域賞(領域1:ヘルスケア・ライフサイエンス):Binah.ai(テルアビブ選考会)
(領域2:金融・保険・決済):Nauphilus(メキシコシティ選考会)
(領域2:金融・保険・決済):Digital Fineprint(ロンドン選考会)
(領域3:オートモーティブ・MaaS):Dorabot(深セン選考会)
(領域4:テレコム&IoT):Iotic(ロンドン選考会)
(領域5:リアル店舗のデジタル化とデジタルマーケティング):Anagog(テルアビブ選考会)
(領域8:Disruptiveな社会変革および業際ビジネス):IGOODI(ミラノ選考会)
SDGs賞:Wingcopter(ミュンヘン選考会)
なお、オープンイノベーション事業創発室長の残間光太郎より、受賞には至らずとも注目すべき企業に対して残間賞を贈呈しました。
残間賞:Edgewise Networks(ボストン選考会)
CPC Analytics(バンガロール選考会)
MDOTM(ミラノ選考会)
Anomalous(エジンバラ選考会)
最優秀賞の特典
最優秀賞受賞企業には、以下の副賞を贈呈します。
最優秀賞 (グランドフィナーレ優勝企業) |
新しいビジネスの創発へ向けて顧客とのPoCをNTTデータとともに実施 (最大10万ドル相当の支援※)
|
---|
- ※受賞された企業とはビジネス化への検討を実施しますが、ニーズやタイミングなどさまざまな事情に鑑み検討するため、必ずしもビジネス化が約束されるものではありません。
選考過程について
- 1.ヘルスケア・ライフサイエンス、2.金融・保険・決済、3.オートモーティブ・MaaS、4.テレコム&IoT、5.リアル店舗のデジタル化とデジタルマーケティング、6.スマートオートメーション、7.情報流通、8.Disruptiveな社会変革および業際ビジネスの8つのテーマの下に、世界のビジネスユニットから集められた具体的なチャレンジテーマについてコンテスト公式サイト(日・英)より募集を行い、各地のグループ会社あるいはコンテストパートナーの協力を得て広く提案を受け付けました(別紙)。その結果、約400件の応募があり、書類審査により各地でのコンテストへの出場企業を選定しました。
- 2019年7月のリスボンコンテストを皮切りに2019年12月のロンドンコンテストまで全16都市で地域コンテストを行い、各地の優勝企業を決定しました。
- 1月24日に各地の優勝企業を招へい、東京・六本木のANA インターコンチネンタルホテルにてグランドフィナーレ(本選)を開催しました。
コンテスト開催世界16都市一覧
審査員
外部審査員(順不同)
- 山本 修一郎氏(名古屋大学大学院 情報学研究科 教授)
- 本荘 修二氏(多摩大学客員教授・本荘事務所代表(経営コンサルタント))
- 大澤 弘治氏(Global Catalyst Partners・Global Catalyst Partners Japan Managing Director & Co-founder)
- 稲川 尚之氏(株式会社NTTドコモベンチャーズ 代表取締役社長)
- 西口 尚宏氏(一般社団法人Japan Innovation Network 代表理事・一般社団法人日本防災プラットフォーム 代表理事・パーソルホールディングス株式会社 社外取締役)
- 海野 あやか氏(Pegasus Tech Ventures Partner)
- 平石 郁生氏(株式会社ドリームビジョン 代表取締役社長)
- Ivo Boniolo氏(e-Novia Co-founder and Chief Innovation Officer)
内部審査員
- NTTデータグループ内関連事業部門担当者および社内アクセラレーター 国内約35名、海外10名
今年度の成果について
今年度より新たに領域賞を設けたことによりそれぞれの領域においてより深く事業化を推進する機会となり、最優秀賞だけでなく複数の企業に事業化のチャンスが設けられ、これまで以上にビジネス創発の成果が期待されます。
また、16都市のうち12都市は、当社の各地NTTデータグループ企業が実施することによって、現地ですぐにアクセラレーションができる体制になり、さらに、テルアビブ、タリン、深センという、世界の最先端の技術やビジネスの種が生まれている場所ではNTTデータ本社が主催のもと現地コンテストを実施しました。さらに世界各国で多数のNTTグループが参加し、NTTデータグループのシナジーをいかし開催規模が拡大しました。
今回のグランドフィナーレはNTT DATA Innovation Conference 2020のコンテンツの一部として開催したことで、NTTデータの大規模な全社イベントとして、約2000人のお客さまとビジネスを創発する場になりました。
特にVIPクラスのお客さまに多数お越しいただき、よりビジネス創発のスピードを迅速化することをめざしました。
なお、前回のコンテスト実績としては、第9回コンテストの中国優勝企業であるCloudPickとレジなし店舗の実験店を5カ月で開店し、NTTデータとしては2022年末までに小売業界1000店舗の導入をめざし展開を進めています。
今後について
今回最優秀企業となったBinah.aiは、コンサルティングチームによる支援を受け、NTTデータグループとの事業創発に向けて、具体的に取り組みを進めます。また、その他の受賞企業や各地優勝企業とも、積極的にビジネス化の可能性を探っていきます。また、グローバルでのオープンイノベーションコンテストも継続していく予定です。
参考 豊洲の港からとは
2013年より「豊洲の港から」の名の下に立ち上げたオープンイノベーションフォーラムおよび2014年よりスタートしたオープンイノベーションコンテストは、グループ会社も巻き込みながら、当社による最先端の技術とアイデアを持つ世界のベンチャー企業、当社のお客さまであるさまざまな業種の大手企業/金融機関/公共機関、そして世界の情報インフラを支える当社の技術/ビジネスソリューションを“掛け算”し、3者が互いに「Win-Win-Win」の関係となる革新的で持続可能なビジネスを創発するオープンイノベーションの実現につなげています。具体的にはマンスリーフォーラムとグローバルコンテスト開催を中心に取り組んでいます。
関連リンク
- 「第10回豊洲の港から®presentsグローバルオープンイノベーションコンテスト」受付開始
https://www.nttdata.com/jp/ja/news/information/2019/071000/ - 第10回 豊洲の港から presents グローバルオープンイノベーションコンテスト公式ホームページ
http://oi.nttdata.com/contest/ - ニュースリリース:ベンチャー企業との連携による新規ビジネス創発を本格始動
https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2014/090801/ - ニュースリリース:NTTデータ オープンイノベーションフォーラム「豊洲の港から」の設立について
https://www.nttdata.com/jp/ja/news/information/2013/092501/
注釈
- 「豊洲の港から」は、日本国内におけるNTTデータの登録商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
技術革新統括本部
デジタル戦略担当
オープンイノベーションチーム
羽生田、石田、岡田、吉田、残間
TEL: 050-5546-9340