InsurTechエコシステムのグローバルトレンドを分析した調査レポートを全編公開 ～保険エコシステムを変革するステークホルダーと保険規制に関する主なトレンドと考察～

本レポートは、7月に公開したサマリーと今回公開する4冊のレポート本編で構成されています。本編ではInsurTech、保険会社とそのデジタルガレージ、新規参入とテックジャイアント、保険規制についてそれぞれ分析しています。

本編1：InsurTech

保険業界をディスラプトするInsurtechのセグメント別（地域、保険種目、テクノロジー、ビジネスモデル等）の活動と市場の集約に関する分析。
InsurTech投資市場にとって、2021年は非常に積極的な1年となり、2020年と比べて世界の投資額が38％も上昇するという驚くべき数字を記録しました。

図1：InsurTechの調達資金額

本編2：保険会社とそのデジタルガレージ

保険会社とそのデジタル推進組織によるInsurTech投資領域とパートナーシップに関する分析。2021年に保険会社が投資したInsurTechのトップ20を見ると、保険販売チャネルの変革、新しい顧客の需要や行動に応える新商品、また保険金請求の大幅な効率化や顧客体験の改善につながるテクノロジーに関心が移っています。

図2：保険会社が投資したInsurTech上位20社

本編3：新規参入とテックジャイアント

InsurTechエコシステムに関するテックジャイアントなどの新規参入の役割、保険会社との比較に関する分析。
テックジャイアントは2021年にInsurTechに対し、総額70億米ドル、1件あたり平均1億米ドルの投資を行っており、大手保険会社と比較しても強いリーダーシップを示しました。

図3：テックジャイアントと保険会社によるInsurTechへの総投資額と1件あたりの平均投資額

本編4：保険規制

保険業界におけるイノベーションに関する世界的な規制と監督の概要および規制サンドボックス、レグテック企業の動向に関する分析。
新しいオープンな保険モデルおよびイノベーションを安全に推進するために、世界各国の保険監督者が規制サンドボックスに取り組んでいます。また2021年にはレグテック企業への投資が大きく増加しました。

図4：世界の規制サンドボックス導入国数の推移

レポート本編の日本語版は、こちらからダウンロード可能です。
日本語版：https://www.nttdata.com/jp/ja/-/media/nttdatajapan/files/news/information/2022/093000/093000-01.zip
エグゼクティブ・サマリーおよびレポート本編の英語版は、こちらからダウンロード可能です。
英語版：https://insurtech-insurance.nttdata.com/

矢野 高史（保険ITサービス事業部 戦略デザイン室 室長）
「前回のエグゼクティブ・サマリーでは、最も重要な21のインサイトのみに絞って我々の知見を紹介しましたが、今回のレポート本編ではテクノロジー、業務領域、ビジネスモデルといった網羅的な観点で洞察を深めています。保険会社様が目指す安心・安全な社会や生活者のウェルビーイングの実現のためには、積極的に他業界プレーヤーやInsurTechと連携し、新たなビジネスモデルを共創することが不可欠です。本レポートが保険エコシステムへの戦略的な参画を検討する一助となると確信しています。」

NTTデータグループでは、本調査で得られたInsurTechエコシステムに関する洞察と、保険分野において蓄積した知見と技術力を生かし、お客さまのパートナーとして、保険エコシステムへの参画と連携を支援していきます。

株式会社NTTデータ
第三金融事業本部
保険ITサービス事業部
戦略デザイン室
長谷川、上村
E-mail：insurance-strategy@kits.nttdata.co.jp