携帯電話を用いた多者通話サービスを提供するベンチャー子会社「カジュアルコミュニケーションズ株式会社」を設立

ニュースリリース/NTTデータ

2003年4月 1日

株式会社NTTデータ

 (株)NTTデータは、平成15年4月1日に、ベンチャー制度により「カジュアルコミュニケーションズ株式会社」を設立しました。カジュアルコミュニケーションズは、企業ユーザをメインターゲットに、多地点間音声制御システムを用いて、オンデマンドに多人数で(最大92名)コミュニケーションができる多者通話サービス(VoiceScrumTM)を提供することを目的とし、5月1日から営業開始します。
 ベンチャー制度により、設立した子会社としては、8社目になります。

【カジュアルコミュニケーションズ設立の背景】
 人と人とのコミュニケーションには、会議のように、あらかじめ参加者、開催日時、開催場所を決めてから実施する計画型のコミュニケーションと、オンデマンドに発生する非計画型のコミュニケーションに大別できます。非計画型のコミュニケーションは、効率的な情報取得という点では、計画型のコミュニケーションにはるかに及ばないものの、オンデマンドで思いがけず有用な情報を得られる機会も多々あり、非計画型コミュニケーションの有効な活用が、あらゆる社会活動で望まれています。
 非計画型コミュニケーションに用いられる代表的なツールは携帯電話です。携帯電話のユーザ数は平成15年2月現在で7400万人に達し、その数は増加し続けており、今ではメールやチャットなど多様な機能も備え、単なる電話の域を越えて、多様なコミュニケーション文化を創造しつつあります。
 しかしながら、そのように豊富な機能を備えた携帯電話でも、音声コミュニケーションを行う場合は依然として1対1通話が基本であり、異なる場所にいる複数の人たちの間で迅速な意思決定が必要な場面や、複数の人たちにすぐに連絡を取りあう必要がある場面などが頻繁に発生する企業ユーザのニーズに十分に対応できていないという課題があります。これらのニーズに応えるためには、1対1通話という制約から解放し、オンデマンドに多人数でのコミュニケーションを可能にする仕組みが必要です。
 カジュアルコミュニケーションズは、インターネット技術と音声処理技術を駆使し、「いつでも、どこでも、みんなでコミュニケーション」ができる場をネットワーク上に実現することによって、企業活動の様々な場面における意志疎通や情報交換を、強力にサポートしていきます。
   
【サービスの内容】
カジュアルコミュニケーションズは、以下のサービスをASP型で提供します。
(1)分散型会話サービス
 一堂に会せない複数の人と同時に会話ができるサービスです。グループワークを行っている人たちの間での情報交換、情報共有を迅速かつ確実に行えます。
 (ターゲット)
 ・放送業界
 ・建設業界
 ・旅行業界  等

(2)一斉呼び出しサービス
 一斉に複数の人の携帯電話を呼び出したい時に有効なサービスです。具体的には、緊急時などに、関係するメンバ一人一人に電話をかけるという手間をかけずに、登録しているメンバ全員を一度に呼び出すことができます。
 (利用イメージ)
 ・人材派遣管理支援
 ・救急業務支援 等

(3)多者通話コンポーネント提供サービス
 携帯電話を用いたコンテンツを持っている企業をターゲットとし、多者通話サービス(VoiceScrum)をコンポーネントとして提供します。例えば、メール機能を使った携帯コミュニティサービスに多者通話サービスを連動させることで、コミュニティサービスをより一層充実させることが可能です。

【図】


予定価格
 1.2万円〜/月 × 同時参加者数 

サービス開始時期
平成15年5月1日

売上目標:1億円(初年度)

※「VoiceScrumTM」「MPVoxerTM」は(株)NTTデータの商標です。
 その他文中に記載されている商品・サービス名はそれぞれ各社の登録商標または商標です。

別紙:カジュアルコミュニケーションズ株式会社の概要
本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報室 龍
TEL:03-5546-8051