GPSリアルタイムネットワークシステムの共同市場開拓で合意 〜防災・ITSなどの分野においてGPSを活用した新たな市場の創造〜

ニュースリリース/NTTデータ

2003年5月28日

株式会社NTTデータ
ジオサーフ株式会社
(米)ジオデティックス(Geodetics Inc.)

(株)NTTデータ(本社:江東区 社長:青木利晴)、ジオサーフ(株)(本社:品川区 社長:内山雅之)、(米)ジオデティックス社(本社:カリフォルニア州 社長:イフダ ボック博士)は、衛星により位置を測定するGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)を活用したシステムにおいて、これまで実現が難しかった高精度の測定をリアルタイムに行うことが可能なGPSリアルタイムネットワークシステムについて、日本国内におけるシステム開発および販売を共同で行うことに本年5月に合意し、6月より活動を開始します。


【背 景】
GPSによる位置の測定では、誤差1cm単位までの高精度の測定をリアルタイムに行う場合にはフィルタリング等の手法によって平均予測解を求める手法が一般的に利用されています。平均予測解で誤差を少なくするためには測定の回数を増やす必要があり、結果的に測定までに数十分から数時間程度の時間がかかるのが一般的でした。今回のソリューションでは米国で研究機関や軍需産業において導入の実績を持つジオデティックス社のリアルタイム測位アルゴリズム(Epoch-by-EpochTM )を利用することにより、高精度の位置測定がGPS信号を受信した瞬時に実現でき、完全なリアルタイムでの処理が可能となります。これによって、これまでの課題であった初期化時間や過去データの影響等にとらわれず、高精度な測位をリアルタイムで実現できます。

このような新しいアルゴリズムを用いることにより、日本においても新たなGPS関連市場の拡大が期待されることから、今回3社で日本国内におけるシステム開発および販売を共同で行うことに合意しました。


【適用分野】
このリアルタイム測位技術は、予測し得ない突発的な変動を高精度にモニタリングできるため、地震や地殻変動のリアルタイムモニタリング、ダムや橋梁等の構造物の変動モニタリング等の危機管理関連分野への適用が可能です。また、瞬時に高精度な測位が実現できるため、自動車、航空機、ロボット等の位置制御等にも適用が可能になり、ITS分野等での適用も可能です。またフィールドにおけるGPSユーザの測位・測量を高精度化するための、補正情報配信インフラ機能を提供も可能となります。
NTTデータおよびジオサーフでは、これらの適用市場分野に向け、GPS受信機の設置からGPSリアルタイム解析システム構築までトータルでソリューションとして提供します。


【今後の展開】
3社では、今年度より国内でのソリューション提供を開始するとともに関連市場の拡大などに向けた市場開拓、技術開発などを行っていきます。まずは地殻変動監視や構造物のモニタリング等、リアルタイム防災関連市場・危機管理分野への市場開拓を実施し、その後高精度位置情報インフラ、ITS分野への展開へ向けたシステム企画、市場開拓などを実施する予定です。
また、NTTデータでは、日本国内におけるGPSリアルタイムネットワークの市場における2005年度の市場規模を約70億円と想定しており、2005年度に10億円の売上を目指します。


※平成15年6月2日より開催される「第22回世界ガス会議展示会」において、株式会社NTTデータの高分解能衛星画像ソリューション「Geocontents」と共に展示・デモを実施いたします。

* Epoch-by-EpochTM はGeodetics Inc.の商標です。
* その他、文中に記載されている会社名、商品・サービス名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。


参考
GPSリアルタイムネットワークシステム イメージ図
本件に関するお問い合わせ先
報道関係のお問い合わせ

株式会社NTTデータ
広報室 宗像
TEL:03-5546-8051


ジオサーフ株式会社
高橋
TEL:03-3449-7612

その他のお問い合わせ

株式会社NTTデータ
ビジネス開発事業本部
GIS・ITSビジネスユニット 滝澤
TEL:03-3224-2323


ジオサーフ株式会社

TEL:03-3449-7612