RFIDを利用し、宅配手荷物と航空手荷物のワンストップサービス「手ぶら旅行」を実現!e-タグ実証実験への参加について
ニュースリリース/NTTデータ
2004年1月16日
株式会社NTTデータ
(株)NTTデータは、国土交通省が推進する、国際空港の高度IT化を先導する構想「e-エアポート構想※1」の一環として実施される、RFID※2を利用した、宅配手荷物と航空手荷物のワンストップサービス「手ぶら旅行」に関する実証実験(e-タグ実証実験)」に参加することになりました。
近年、RFID技術の応用は、国内外において様々な社会生活における活用の検討が進められており、国際航空輸送分野においても利用者の利便性向上、空港における業務効率化・保安面での活用を視野に入れた導入の動きが活発になっています。
そして、国の重点施策として掲げられている「新総合物流大綱(平成13年7月閣議決定)」を背景に、これまで航空輸送分野におけるRFID技術に関わる様々な基礎調査研究を進められており、その成果を基に今回、国土交通省により、RFID技術を活用した新しい輸送形態である「手ぶら旅行」の実現に向けた実証実験が実施されることになりました。
NTTデータは本実証実験に対し、新東京国際空港公団、ASTREC(次世代空港システム技術研究組合)、航空会社(2社)、宅配事業者(4社)とともに協力をおこなう予定です。
NTTデータではこれまで、国土交通省から委託を受けて、空港機能の向上に関するモデル実験の調査などを実施し、「e-エアポート」構想を推進する取組みをおこなってきました。今回、国土交通省により実施されるe-タグ実証実験において、NTTデータはこれまでの活動によって得られた成果およびノウハウを元に、実証実験で得られた結果から各種の評価分析をおこない、技術・運用・事業性の検証をおこなう予定です。
別紙-1:e-Tag:手ぶら旅行の流れ
別紙-2:e-タグ(RFID)イメージ図
近年、RFID技術の応用は、国内外において様々な社会生活における活用の検討が進められており、国際航空輸送分野においても利用者の利便性向上、空港における業務効率化・保安面での活用を視野に入れた導入の動きが活発になっています。
そして、国の重点施策として掲げられている「新総合物流大綱(平成13年7月閣議決定)」を背景に、これまで航空輸送分野におけるRFID技術に関わる様々な基礎調査研究を進められており、その成果を基に今回、国土交通省により、RFID技術を活用した新しい輸送形態である「手ぶら旅行」の実現に向けた実証実験が実施されることになりました。
NTTデータは本実証実験に対し、新東京国際空港公団、ASTREC(次世代空港システム技術研究組合)、航空会社(2社)、宅配事業者(4社)とともに協力をおこなう予定です。
- 実験の目的
成田空港より出発される旅客にモニターとして「手ぶら旅行」サービスをご利用いただき、サービスの受容性、運用の手法を検証することを目的としています。「手ぶら旅行」とは、これまで航空手荷物輸送において機能分離されていた、陸運輸送と航空輸送を一体化し、旅客が宅配会社に預けた手荷物を空港で引き取り無しにそのまま搭乗手続きができ、到着空港のターンテーブルで受け取るサービスです。 - 実証実験の概要
●実証実験の実施期間
平成16年3月1日(月)〜平成16年3月25日(木)
●実証実験参加モニター:
実証実験に参加する航空会社の成田空港出発便をご利用頂ける方
※2月中旬以降、実験に参加する航空会社および宅配事業者にてモニターを募集します。
●実証実験に参加する航空会社および宅配会社
・ 航空会社:日本航空(株)、全日本空輸(株)
・ 空港宅配事業者:(株)JALエイ ビー シー、新東京旅客サービス(株)(NPS)
・ 宅配事業者:福山通運(株)、佐川急便(株)
●実証実験内容(別紙-1を参照)
実証実験の手順、流れは以下の通りです。- 航空会社および宅配事業者において、成田空港から出発する旅客を対象に実験参加モニターを募集します。
- 宅配事業者において、モニターの手荷物を自宅まで引き取りに行きます。モニターの手荷物にはRFIDが添付されたタグ(荷札)が付与されます。
- 集荷された手荷物は成田空港まで搬送され、手荷物検査後に一時保管します。
- 出発当日、モニターは「手ぶら」で航空会社のチェックイン手続きを行い、そのチェックイン情報を元に、預けた手荷物が自動的に空港内で仕分けされ、航空機に搬送されます。
- モニターは到着空港で手荷物を受け取ります。
- モニターは随時、預けた手荷物の搬送状況を確認することができます。
なお、モニターに対しては「手ぶら旅行」サービスをご利用いただくとともに、アンケート調査にご協力頂き、実証実験の評価等を行います。
NTTデータではこれまで、国土交通省から委託を受けて、空港機能の向上に関するモデル実験の調査などを実施し、「e-エアポート」構想を推進する取組みをおこなってきました。今回、国土交通省により実施されるe-タグ実証実験において、NTTデータはこれまでの活動によって得られた成果およびノウハウを元に、実証実験で得られた結果から各種の評価分析をおこない、技術・運用・事業性の検証をおこなう予定です。
※1: | e-エアポート構想(概要はこちら:http://www.e-airport.jp/ja/f_kousou/index.html) e-エアポート構想は、IT国家の早期実現のために掲げられたe-Japan戦略の具体的施策の一つであり、新東京国際空港においてITを活用した世界最先端の空港を目指す官民一体プロジェクトです。e-エアポート構想は、下記5つのプロジェクトから構成されています。 | ||
(1) | e-インフォメーション: フライト情報と連動した空港アクセスの総合公共交通情報を提供する。 | ||
(2) | e-チェックイン: | 航空旅客の各種手続の自動化等により旅客手続の簡素化、迅速化を実現し、バイオメトリクス技術を利用した本人認証により、安全性向上を実現する。 | |
(3) | エアポートネット: 空港内におけるブロードバンドネットワークを整備する。 | ||
(4) | e-ナビ: 外国語に対応した空港内施設情報の案内等を行う。 | ||
(5) |
e-TAG:旅客預託手荷物にe-TAG(RFIDチップ内蔵)を取り付け、手荷物の状況把握等を行う。また、宅配サービスとの連携により自宅から渡航先空港までの手ぶら旅行を実現する。 | ||
※2: | RFID(Radio
Frequency-Identification) (別紙-2を参照) 無線通信により非接触でデータを交信する識別技術。情報を電子回路に記憶するIDタグと、データを読み書きするリーダライタで構成される。非接触型ICカード等と呼ばれることもある。 |
別紙-1:e-Tag:手ぶら旅行の流れ
別紙-2:e-タグ(RFID)イメージ図