機構改革について 〜決済ソリューション分野、金融ビジネス分野への取り組み体制を強化〜

　(株)NTTデータは、先般平成16〜18年度中期経営計画を発表し、「営業力強化」、「SI競争力強化」、「積極的な新商品・サービスの創造」、「販売管理費の効率的な活用」、「人財が育つ環境づくり」の5つを重点経営方針として基礎体力の向上を図り、それに加えて将来の成長に向けた諸施策を展開し事業構造の転換を推進しているところです。
　この中期経営計画の目標を達成していくためには、当社の各ビジネス領域に対応した事業運営体制の強化が重要な課題となります。そこで、その取り組みの一環として、決済ソリューション分野、金融ビジネス分野に関する事業運営体制の強化を目的に「決済ソリューション事業本部」、「リージョナルバンキングシステム事業本部」を平成16年5月21日に新たに設置します。また、併せて同時期に社内情報システムへの取り組みの強化を目的として「ITマネジメント室」を設置します。

1. 決済ソリューション分野への取り組みの強化
　〜「決済ソリューション事業本部」の設置〜
　ITの進歩による電子決済、電子納付などの利便性の高い決済手段の実現やクレジットカードなどによるキャッシュレス取引拡大といった社会ニーズの変化など、決済を取り巻く環境が大きく変わりつつある中で、多様な決済業務を支援するITシステムは、金融機関、行政機関、一般企業、一般消費者など、あらゆる分野に密接な関係を持つ社会的インフラとして、今後更にその重要性が増すとともに適用範囲の拡大が期待されています。
　NTTデータは従来よりANSER、CAFIS、統合ATM、マルチペイメントネットワークなどのサービス提供を通じて、この分野でのビジネスの実績を築いてきましたが、今般、急速な拡大と利用形態の多様化が見込まれるこの分野のビジネスへの取り組みを強化する目的で、新たに「決済ソリューション事業本部」を設置します。これにより、既存の決済関連サービスのより一層の拡大を図るとともに、金融機関、行政機関、一般企業、クレジット業界などの様々なニーズに対応した新たな商品・サービスの開拓や社会的インフラの構築などを通じて、ビジネスの拡大を積極的に推進していきます。

2. 金融ビジネス分野への取り組みの強化
　〜「リージョナルバンキングシステム事業本部」の設置〜
　金融ビジネス分野においては、経営環境変化に対応するため、経営高度化・効率化に対する顧客のニーズが強くなってきており、それに伴いIT投資の戦略的な意味合いが増してきています。
　NTTデータでは、地域経済の活性化に重要な役割を担っている地方銀行・第二地方銀行向けの金融ビジネスにおいて長年にわたり実績を築き、金融ビジネスの重要な柱と位置付けていますが、このビジネス分野への対応をより一層機動的かつ迅速に行うとともに、更なるビジネスの拡大を目的として「リージョナルバンキングシステム事業本部」を新たに設置します。これにより、本年1月にサービス開始した当社の主力商品である地銀共同センターを始めとした基幹系システムや先進的な戦略系システム、並びにビジネス・プロセス・アウトソーシングなどの新たな事業を積極展開する体制を整えます。

3. 社内情報システムに関する取り組みの強化
　〜「ITマネジメント室」の設置〜
　ITサービスを業とする企業として、ITを活用した先駆的な社内情報システムの構築を実現していくため、社内情報システムの企画・設計・開発・運用を一元的に管理・推進する本社組織として「ITマネジメント室」を設置します。