NTTデータとサン、シンクライアント型ソリューションの共同展開で合意

　株式会社NTTデータ(本社：東京都江東区、代表取締役社長：浜口　友一　以下NTTデータ)とサン・マイクロシステムズ株式会社(本社：東京都世田谷区、代表取締役社長：ダン・ミラー　以下サン)は、個人情報保護法に対応したシンクライアント型ソリューションの分野で協業し、NTTデータが展開する「GO-Global^®」とサンのシンクライアント「 Sun Ray^TM Ultra-Thin Client(以下Sun Rayシンクライアント)」を組み合わせたシステム提案を共同で展開していくことで5月30日合意しました。

【背景】
　2005年4月に個人情報保護法が施行されたことを受け、各企業では既存の端末に対して暗号化やセキュリティ関連のソリューションを導入するなど、積極的に対策を講じていますが、端末自体にアプリケーションやソフトウエア、記憶装置を保有しないシンクライアント型ソリューションへのニーズも非常に高まっています。

　NTTデータではGO-Globalをベースとして既存アプリケーションをサーバ側に集約し、Webブラウザやシンクライアント端末からアプリケーションを利用するサーバベース・コンピューティング環境を提案してきましたが、より高性能なSun Ray シンクライアントと組み合わせることにより、既存のシステム環境を活かしつつ、セキュリティの高いシステム環境への移行を実現することが可能となります。

【共同展開と目標】
　NTTデータがGO-Globalの提供やユーザへのシステム化提案および構築支援を、サンがSun Rayシンクライアントの提供、Solaris^TM、Trusted Solaris^TM、Identity Manager等、サーバ側のベースとなるOSやミドルウエアの提供とその導入支援を担当します。
　また両社が持つソリューションセンターでのユーザ向けのデモンストレーションやセミナー等も実施し、共同で積極的にプロモーション活動を展開していく予定です。

　今回の協業を通じて、NTTデータはGO-Globalで動作可能な強力なシンクライアント端末をソリューションに加えることができます。また、サンも豊富な業務システムの構築実績を持つNTTデータのソリューションラインナップにSun Rayが加わることにより、より多くの提案/受注機会を得られることが期待できます。

　両社は今後、GO-GlobalとSun Rayシンクライアントを組み合わせた高セキュリティソリューションを、主に金融機関や公共機関を中心に幅広く展開していきます。今後3年間で100社5万台以上を計画しています。


注：
■GO-Globalについて
　「GO-Global」は米国GraphOn社が取り扱っているアプリケーションソフトのWeb化ツールで、日本ではNTTデータが出資している(株)きっとエイエスピーが独占的に取り扱っています。Windows,UNIX,Linuxの既存アプリケーションをサーバにホスティングし、既存の端末のWebブラウザ、シンクライアント端末等からインストール無しで利用することができます。
　既存アプリのWeb化によりレガシーマイグレーションを促進するソリューションとして注目を集めておりましたが、個人情報保護法案の完全施行に向けて、端末環境に一切情報を残すことなく既存のシステム環境で容易にセキュリティ強化を実現するソリューションとしても高い関心を集めてきています。
　既に様々なベンダー企業様で商品の取り扱いさせていただくとともに、既に多くの企業や公的機関様への導入実績があります。
　http://green.nttdata.co.jp/go-global/

■Sun Rayシンクライアントについて
　Sun Rayシンクライアントは、ネットワークを前提とした記憶装置を一切持たない端末です。データ、アプリケーション、ユーザ設定などの全ての情報をサーバで集中管理し、利用者の認証はIDパスワードの他にICカードでも可能です。また、端末側にOSやCPUを一切持たないためウイルスの感染リスクも極めて低い、高性能なシンクライアント端末です。
　情報漏えいを防ぐシンプルで極めて有効な手段の一つとして、情報セキュリティを重視する一般企業に導入が進んでいます。

*　Sun、Sun Microsystems、サンのロゴマーク、Sun Ray^TM、Solaris^TM、Trusted Solaris^TM は、米国 Sun Microsystems, Inc. の米国およびその他の国における商標または登録商標です。

*　GO-Global^®は米国GraphOn Corprationの登録商標です。