ユビキタス・ネットワーク環境に対応した次世代インテリジェントオフィスの中核となる技術を開発 〜機器から得られる情報(プレゼンス)を理解し適切な処理を自動で実施〜
ニュースリリース/NTTデータ
2005年11月 7日
株式会社NTTデータ
(株)NTTデータは、NTTデータが提唱するユビキタス・サービス・プラットフォームの一つで、情報の変化に気付き、自動的に行動する仕組みであるCAM(コンテクスト・アウェアネス・マネジメント)プラットフォームの技術を応用し、ユビキタス・ネットワーク環境に対応した次世代インテリジェントオフィスの中核となる技術を開発しました。
この技術は、RFID、携帯電話、PC、各種センサーなどの機器が取得した人やモノの状態の情報(=プレゼンス)をサーバ(プレゼンスサーバ)に集め、それを統合的に分析し、適切な処理を自動的に実施するものです。今回NTTデータでは、この中核となるプレゼンスサーバを開発しました。
【背 景】
近年、さまざまなIT機器がネットワークに繋がるユビキタス・ネットワーク環境の普及が進んでいます。ユビキタス・ネットワーク化が進むに従い、このようなIT機器やセンサーから得られる状態情報(プレゼンス)を元に、サービスを提供するプレゼンスサービスが注目されています。
人の情報(在席、離席、会議中など)やIT機器の情報(利用中、故障中、利用可能など)を使ったプレゼンスサービスを構築するためには、人やIT機器がユビキタス環境においてどのような状態となったら目的のサービスを提供するかを管理する必要があります。そのためには、センサーやIT機器の仕様それぞれを把握しかつ、それら機器からプレゼンスをリアルタイムに取得し、複数のプレゼンスを整理・分析する必要があります。
このため、時間や場所に囚われない新しいオフィスワークを支えるためには、オフィス環境内の人やIT機器から得られるプレゼンスの柔軟な組み合わせや、その組み合わせによって創出される新たなプレゼンスがオフィスワークに与えるインパクトに迅速に対応する技術が必要になります。
【プレゼンスサーバ概要】
今回開発したプレゼンスサーバは、人やIT機器から得られるプレゼンスの変化を検知・蓄積して整理・分析し、その結果に応じた情報やサービスを提供します。プレゼンスサーバでは、各機器から取得したプレゼンスを元に状況分析ルールエンジンを用いて人やモノの状況を分析し、その分析結果をアプリケーションへ提供することで、多様な状況に応じた情報やサービスを自動的に展開します。
また、プレゼンスサーバが展開したサービスにより生まれる変化を感知し、それを新たなプレゼンスとしてサーバにフィードバックし、さらに複数のアプリケーションを連携させることで、二段階、三段階のサービスを提供することが可能となりました。(参照:参考資料1)
なお、プレゼンスの検知は外部情報取得モジュール(各機能を個々にパッケージ化したもの)を用いて行われ、さまざまな機器に応じた機能を追加(モジュールを追加)するだけで、新たな機器の追加などの対応が可能になります。
【主な特徴】
【プレゼンスサーバを活用したサービス例】
<会議室の資源管理への活用例>
【今後について】
今後は、プレゼンスサーバを活用したユビキタス・オフィスソリューションの構築だけでなく、他のサービス提供者に対し、プレゼンスサーバのインタフェースを公開することで、さまざまなユビキタス・ネットワーク環境下でのシステム構築を支援していく予定です。また、今後この技術をベースとした製品化について平成18年度からの提供を目標に取り組んでいきます。
参考資料1:プレゼンスサーバ概要図
参考資料2:サービス例 1(会議室の資源管理への活用例)
参考資料3:サービス例 2(来訪者管理への活用例)
この技術は、RFID、携帯電話、PC、各種センサーなどの機器が取得した人やモノの状態の情報(=プレゼンス)をサーバ(プレゼンスサーバ)に集め、それを統合的に分析し、適切な処理を自動的に実施するものです。今回NTTデータでは、この中核となるプレゼンスサーバを開発しました。
【背 景】
近年、さまざまなIT機器がネットワークに繋がるユビキタス・ネットワーク環境の普及が進んでいます。ユビキタス・ネットワーク化が進むに従い、このようなIT機器やセンサーから得られる状態情報(プレゼンス)を元に、サービスを提供するプレゼンスサービスが注目されています。
人の情報(在席、離席、会議中など)やIT機器の情報(利用中、故障中、利用可能など)を使ったプレゼンスサービスを構築するためには、人やIT機器がユビキタス環境においてどのような状態となったら目的のサービスを提供するかを管理する必要があります。そのためには、センサーやIT機器の仕様それぞれを把握しかつ、それら機器からプレゼンスをリアルタイムに取得し、複数のプレゼンスを整理・分析する必要があります。
このため、時間や場所に囚われない新しいオフィスワークを支えるためには、オフィス環境内の人やIT機器から得られるプレゼンスの柔軟な組み合わせや、その組み合わせによって創出される新たなプレゼンスがオフィスワークに与えるインパクトに迅速に対応する技術が必要になります。
【プレゼンスサーバ概要】
今回開発したプレゼンスサーバは、人やIT機器から得られるプレゼンスの変化を検知・蓄積して整理・分析し、その結果に応じた情報やサービスを提供します。プレゼンスサーバでは、各機器から取得したプレゼンスを元に状況分析ルールエンジンを用いて人やモノの状況を分析し、その分析結果をアプリケーションへ提供することで、多様な状況に応じた情報やサービスを自動的に展開します。
また、プレゼンスサーバが展開したサービスにより生まれる変化を感知し、それを新たなプレゼンスとしてサーバにフィードバックし、さらに複数のアプリケーションを連携させることで、二段階、三段階のサービスを提供することが可能となりました。(参照:参考資料1)
なお、プレゼンスの検知は外部情報取得モジュール(各機能を個々にパッケージ化したもの)を用いて行われ、さまざまな機器に応じた機能を追加(モジュールを追加)するだけで、新たな機器の追加などの対応が可能になります。
【主な特徴】
- さまざまな人やIT機器の情報を取得・提供できます。
プレゼンス取得機能をモジュール化することにより、センサーの増加など検知するプレゼンスの拡張が可能になりました。外部情報取得モジュールでは、機器から得たデータをXML形式に変換し、取得用共通インタフェースを通じて、プレゼンスサーバへプレゼンスを伝えます。
また、プレゼンスサーバからアプリケーションへは、アプリケーション用共通インタフェースを用いてプレゼンスを提供するので、他の入力情報と同様にプレゼンスを扱うことが可能です。 - アプリケーションが必要とする情報を生成できます。
プレゼンスをアプリケーションへ提供するだけでなく、状況分析ルールエンジンを採用することで、取得したプレゼンス情報とXMLによって記述するルールファイルを用いて、アプリケーションが必要とする情報の分析・推測が可能になります。また、この分析結果には、従来のような「在席」「オンライン」といった情報だけでなく、「在席の可能性90%」といった確からしさも加味することが出来ます。 - アプリケーションを連携させたサービスが提供できます。
プレゼンスや分析結果から得られた情報に応じて、リアルタイムにアプリケーションを起動することができます。さらに、アプリケーションの結果もプレゼンスとして扱い、外部情報取得モジュールから取得し(気付き)、新たなサービスを起動する(振る舞う)ことが可能です。この「気付き」と「振る舞い」を連鎖することで、個々の独立したアプリケーションを連携させて、新たなプレゼンスを活用したサービスの提供が可能になっています。
個々のアプリケーションは、独立しているので、メンテナンス性の高いシステムが構築出来ます。(参照:参考資料2)
【プレゼンスサーバを活用したサービス例】
<会議室の資源管理への活用例>
- 会議室予約アプリケーション
会議室のセンサーで利用状況を監視し、予約状況と比較。予約時間を過ぎても利用している場合は、アラートをあげる。 - 空きスペース検索アプリケーション
利用希望時間を入力すると、利用可能な会議室の情報を通知する。 - 代理予約アプリケーション
空き会議室に利用者が入室するだけで、代理で会議室を予約する。
- 受付アプリケーション
センサーで位置情報を把握し、来訪者を判断。来訪者に名刺を出してもらいカメラでスキャンし、誰が来たのかを把握。アポイントメントリストと比較して来訪者を認識する。 - 誘導アプリケーション
現在の位置と目的地を把握し、来訪者が向かう場所までの案内図を作成する。 - ゲート管理アプリケーション
通過権限に基づき、来訪者の向かうルートにあるゲートの通過の可否を決定する。
【今後について】
今後は、プレゼンスサーバを活用したユビキタス・オフィスソリューションの構築だけでなく、他のサービス提供者に対し、プレゼンスサーバのインタフェースを公開することで、さまざまなユビキタス・ネットワーク環境下でのシステム構築を支援していく予定です。また、今後この技術をベースとした製品化について平成18年度からの提供を目標に取り組んでいきます。
<お知らせ> 11月9日(水)から開催される「JavaOne(SM) Tokyo 2005」において、プレゼンスサーバをオフィス環境に適用したユビキタス・オフィスソリューションのデモンストレーションを行います。(展示会場 G-4) |
参考資料1:プレゼンスサーバ概要図
参考資料2:サービス例 1(会議室の資源管理への活用例)
参考資料3:サービス例 2(来訪者管理への活用例)