フェロー制度の新設について 〜初のフェローにシステム科学研究所所長 山本修一郎を任用〜
2007年3月23日
株式会社NTTデータ
(株)NTTデータでは、このたび、将来のNTTデータグループのコアとなる技術の研究開発を一層促進するために、フェロー制度を新設し、平成19年4月1日より運用を開始します。
フェローは、研究開発分野におけるトップレベルの研究者から任用し、研究環境・体制の整備を行うことで、高度な研究開発活動を実施しつつ、研究成果や知見を広く発信することにより、関連技術分野の社会的な発展に貢献するとともに、当社グループの企業価値の向上に資する役割を担います。
初のフェローには、同日付で(株)NTTデータ技術開発本部システム科学研究所の所長に就任する、山本 修一郎(やまもとしゅういちろう)の任用を決定しました。今後は、「知識創造社会の実現に向けた知識創造デザイン技術」を中心とした研究活動に取り組んでいきます。
【フェロー制度について】
フェロー制度は、卓越した専門知識と業務経験を有して極めて高い業績を発揮し、社内外からも高い評価を得ている研究開発者が、中長期的に継続して高いモチベーションを持ちつつ、研究開発注1に一層専念できる環境を提供する制度です。
フェローには、社内の認定制度において"プリンシパルR&Dスペシャリスト注2"に認定された者の中から、独自性、新規性の高い研究成果の創出、並びに後進となる人材の育成への寄与、ひいては高い技術力によるNTTデータブランドの創造、及び企業価値の向上に多大なる貢献を行う役割を担うことが期待できる人材を任用します。
注1 NTTデータの研究開発は、事業に直結したR&Dとして、システムやサービスインテグレーションの業務変革推進活動が主です。詳細はホームページ( http://www.nttdata.com/jp/ja/insights/index.html )をご参照ください。
注2 外部機関、業界全体から新技術の要として評価される研究・開発に従事しており、独創的なアイデアに基づく研究開発成果を創出し、当社グループ全体の技術戦略を主導することができる人材です。
【山本 修一郎について】
山本 修一郎は、昭和54年に日本電信電話公社(現NTT)に入社し、プログラム言語処理系やソフトウェア開発方式の研究、Web環境におけるデータ連携やサービス連携方式の実用研究に貢献してきました。
平成14年からはNTTデータにおいて、来るべきユビキタスネットワーク社会に向けた新たなビジネスを創出するため、ITによるヒト・モノ・サービスの連携を実現する「e-Collaboration」の研究開発を主導し、RFID(無線ICタグ)を用いたサービスプラットフォームの構築やそれらを用いたトレーサビリティ実証実験などを進めてきました。また、ソフトウェア開発において、お客様の要件をシステム設計に的確に反映し開発の生産性を向上する要求工学分野の研究開発を進め、お客様の経営戦略に合ったIT戦略を導き出す手法である「Biz-Alive!」の開発等を主導してきました。
フェロー就任後は、これまでの要求工学分野の研究をさらに発展させ、ワークスタイルの変革やITを活用した知識コミュニケーションの活性化により、個人の創造性を高め継続的な知識イノベーションを組織全体で実現する「知識創造社会の実現に向けた知識創造デザイン技術」を中心とした研究活動を推進していきます。これにより、ITがもたらす新たな価値を追求し、より豊かな社会の実現に貢献するとともに、IT業界のリーディングカンパニーとしての当社グループの価値向上に寄与していきます。