低コストかつ容易に導入可能な中小規模向け多機能IP-PBX「astimaTM」を販売開始 〜音声応答や音声認識、FAXサーバ機能など幅広く対応〜
ニュースリリース/NTTデータ
2007年4月19日
株式会社NTTデータ
(株)NTTデータは、CTI/CRM注1製品の総合ブランド「VOISTAGE®(ボイステージ)」のラインアップに、Asterisk®注2ベースのひかり電話ビジネスタイプ専用IP-PBX注3「astima(アスティマ) VS-1601AS」を追加し、平成19年4月25日より販売を開始します。
astimaは、IP-PBX構築のためのオープンソースソフトウエアであるAsterisk(アスタリスク)をベースに、PBX機能はもとより、音声応答や音声認識機能、FAXサーバ機能などのCTI機能をコンパクトな筐体に実装した、中小規模向けIP-PBXです。
ひかり電話の登場で、ますます普及が加速するIP-PBXとして、20席規模のコールセンタシステムとして、そしてIVRシステムやFAXサーバシステムとしても広く活用が可能で、これまで高価で高度なノウハウが必要とされてきたソリューションにも、低コストかつ容易に対応します。
astimaの開発にあたっては、NTTデータグループの(株)NTTデータ関西とNTTデータ先端技術(株)から要素技術の開発や提供などの技術支援を得ています。
販売は、全国60社余のVOISTAGEパートナーから行われ、パートナー各社から順次発売される予定です。また、astimaを使用したCTI/FAXアプリケーションシステムの開発も現在進めております。
- 「astima VS-1601AS」の製品概要
- 高いコストパフォーマンス
Asterisk( PBX )・Linux( OS )・HylaFAX( FAX )などのオープンソースソフトウエアの採用により、低価格を実現しました。IP電話のもつ通信コスト削減効果も加え、TCOの低減に大きく貢献します。 - 1台で多機能
PBXに加え、IVR注4や音声認識、FAX送受信機能を搭載しました。さまざまな業務や用途に1台で対応します。 - 本格的なCTI機能をサポート
イリイ(株)製のCRMソフト「BIG Pro for CTI」へ、ActiveX CT経由で連携することが可能です。(対応CRMソフトは順次拡大予定)。 - 容易な運用性
PBXやIVRなどの各種設定は、ネットワーク上のWebブラウザから分かりやすいGUI(画像操作環境)画面にて行えるのでユーザレベルでの導入や運用が容易に行えます。 - コンパクトな筺体
本体はコンパクトなルーターサイズで、メンテナンス性と静音性に配慮したファンレス/ハードディスクレスによる長寿命設計。CTI製品ではあまり例のない、製品5年間保証が付帯します。<astima VS-1601ASの外観>
<IVR設定画面>
- 高いコストパフォーマンス
- 利用例
<システム構成例(ビジネスホンシステムとして使用した場合)>
- PBX・FAXサーバとして(システム構成例図参照):
1台で中小規模の企業が必要とするIPフォンやFAXの受発信・交換処理に対応します。 - IVRシステムとして:
自動音声応答・音声認識サービスが容易に構築できます。 - コールセンタシステムとして:
20席程度のコールセンタに対応、イリイ(株)製「BIG Pro for CTI」とActiveX CT経由で連携可能(対応パッケージは順次拡大予定) - その他のシステムに:
各種テレホンサービス、FAXサービスや顧客対応システムに広く活用できます。
- PBX・FAXサーバとして(システム構成例図参照):
- 標準価格
オープン価格 - 販売開始日
平成19年4月25日(水) - 主な仕様
外線 : ひかり電話ビジネスタイプ16ch 内線 : IP電話機最大250台接続可能(同時通話数:30ch) FAX送受信 : 同時2chまで送受信可能 音声認識 : 最大1000単語/同時4chの不特定話者による音声認識処理が可能 対応電話機 : (固定IP電話機)サクサ(株) IP NetPhone SX
(携帯電話機)NTTドコモ FOMA®/無線LANデュアル端末 N900iL
注 他のIP電話機については、順次動作を検証中。本体寸法/重量 : 190( W )×30( H )×173( D )mm( 突起物含まず)/約1.0kg
注1 |
CTI( Computer Telephony Integration ) / CRM( Customer Relationship Management ) CTIは、電話やFAXをコンピュータシステムに統合する技術。CTIを使って顧客サービスを戦略的に向上させようとする考え方がCRM。 |
注2 |
Asterisk 米国Digium社のMark Spenxer氏によってつくられたオープンソースのIP-PBX構築のためのソフトウエア。使用にあたっては無償である上、ソースコードが公開されているので、ソフトウエアの改良やカスタマイズが自由に行え、製品にあったシステムを短期間・低コストで開発できるメリットがあります。IP電話を制御するプロトコルSIPをサポートし、PBX機能をソフトウエア上で実現することができます。 |
注3 |
IP-PBX( Internet Protocol- Private Branch eXchange ) IPネットワーク上でPBX(構内電話交換機)の機能を実現するシステム。従来のPBXは、開発・提供するベンダーやメーカーに依存する部分も多く、機器・回線費用に多額のコストが必要でした。そこで、電話をIP化しIP-PBXを使って、音声とデータを同一のIPネットワーク上に統合することにより、設備・運用面で大幅なコスト削減が実現できるようになります。 |
注4 |
IVR( Interactive Voice Response ) 企業の電話窓口で、音声による自動応答を行なうコンピュータシステム。発信者のダイヤル操作に合わせて、あらかじめ録音してある音声を発信者側に自動的に再生する。 |
注 | 「VOISTAGE®」は株式会社NTTデータの登録商標です。 |
注 | 「astimaTM」は株式会社NTTデータの商標です。 |
注 | 「Asterisk®」は米国Digium社の登録商標です。 |
注 | 「FOMA®」はNTTドコモの登録商標です。 |
注 | 「ひかり電話ビジネスタイプ」はNTT東日本/NTT西日本が提供する企業向けIP電話サービスです。 |