NTTデータと日本オラクル、SaaS型CRMソリューションで協業 〜NTTデータの地図情報サービスとオラクルのCRMアプリケーションを組み合わせた新サービスを展開〜
2008年5月15日
株式会社NTTデータ
日本オラクル株式会社
株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区豊洲、代表取締役社長:山下 徹、以下、NTTデータ)と日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区紀尾井町、代表取締役社長:新宅 正明、以下、日本オラクル)は、NTTデータの地図情報サービス「MaDoRE®(マドア)」およびオラクルのCRMアプリケーション「Siebel(シーベル)CRM」を組み合わせ、新しいSaaS型CRMソリューションとして本日より提供開始します。
【背景】
従来の企業の情報システムは、業務の自動化、効率化を主な目的として活用されてきましたが、インターネットの拡大に伴い、社内外の有益な情報を効率的に収集して共有し、企業戦略や各業務に役立てる「Enterprise2.0」が注目されています。NTTデータと日本オラクルは、両社のSaaS型ソリューションを組み合わせることで、企業の目的に合わせて多様な情報を効果的に活用できるサービスモデルを構築し、企業における「Enterprise2.0」の活用を推進します。
【CRM分野におけるMaDoREとSiebel CRMの連携について】
CRMの分野は、数多くの社内外の情報を収集・分析しマーケティング戦略等に展開することが求められ、「Enterprise2.0」のニーズが高い分野といえます。今回、両社はCRM市場向けに、NTTデータの地図情報/エリアマーケティング情報の配信サービスであるMaDoREと日本オラクルのCRMアプリケーションであるSiebel CRMを組み合わせたソリューションを構築し、市場に展開します。
MaDoREとSiebel CRMを組み合わせたSaaS型CRMソリューションでは、MaDoREが配信するエリアマーケティングデータや家名入り住宅地図データなどの高付加価値コンテンツがSiebelのCRMアプリケーションで利用できるようになります。このことより、例えば営業活動においては、地理的・人口動態学的な地域分析手法によって“似かよった特徴”を持つ地域にグルーピングし、それぞれの地域を特徴づけたエリアマーケティングデータを活用することで、営業ターゲットとする地域を絞込み、商品特性にあった顧客へアプローチすることがでるようになります。フィールドサービス業務においては、住宅や道路地図情報を用いることで、サービスマンや車両の移動・走行ルートを効率化し稼働率の向上が図れるのみならず、サービスマンやスペア部品等の配備・移動圏内を顧客ベース情報と併せて可視化することでサービス・レベルを最適化し、保守コールに対する到着時間の短縮やサービス品質の向上が図れるようになります。
図:営業活動での利用イメージ
図:フィールドサービス業務での利用イメージ
【協業内容】
NTTデータでは、MaDoREの地価情報配信のメインユーザである金融業界各社、および地図データを活用したフィールドサービス業務を行うユーティリティ企業や製造業各社を中心に販売活動を行い、顧客ニーズに合わせてMaDoREとSiebel CRMを組み合わせたソリューションを提供していきます。さらに、同ソリューションの活用において既存の基幹システムとの連携が必要となった場合はシステム統合作業の技術的支援も行います。一方、日本オラクルでは、本協業における営業支援、技術支援を行う専任組織を発足し、推進体制を強化してビジネス拡大に貢献します。
【今後の展開について】
さらに、このたび提供開始したSaaS型CRMソリューションに続き、NTTデータの決済連動型販促ソリューションプラットフォーム「SmarPTM(エスマープ)」と、オラクルのSiebel CRMとビジネス・インテリジェンス製品「Oracle Business Intelligence」を統合したSaaS型のセールスプロモーション向けソリューションを開発していきます。同ソリューションでは、お客様の決済シーンを含めたリアルな顧客動態をSmarPにより把握し、その情報をOracle Business Intelligenceによって分析することで、決済と連動したマーケティング活動や、顧客動態に迫った効果的なセールスプロモーションができるようになります。本協業により両社では今後3年で100社への導入を目指します。
- MaDoREについて
「MaDoRE(マドア)」は、全国の住宅地図、路線価の地価データ、エリアマーケティングデータ等、各種地図情報コンテンツをネットワークで配信するNTTデータのサービスです。既存システムへの組み込みやwebブラウザでの表示など、あらゆるビジネスシーンでの利用が可能です。金融業界、不動産業界などを中心に数多くの企業にサービスを提供しています。
MaDoREの詳細については、<http://madore.glbs.jp/>をご覧ください。 - 「Siebel CRM」について
「Siebel CRM」は、マーケティング、営業、サービス、および従業員のパフォーマンスに対し、業務支援と業務に連動したインサイト(洞察)を提供するため、より優れた成果を実現することができます。また最新版である「Siebel 8.0」は、先進のオーダー管理機能、組込み済みの分析機能を強化しています。「Siebel CRM」の特徴は、幅広い業種別ソリューションを提供している点で、通信、金融、ハイテク、自動車、ライフサイエンスをはじめとした23業種に対応しています。 - NTTデータについて
株式会社NTTデータは、日本トップのシステムインテグレーション企業であり、大規模なシステムインテグレーションおよびネットワークサービスなどで多数の実績を有しています。 - 日本オラクルについて
日本オラクル株式会社は、オラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。国内を拠点とした情報システム構築のためのソフトウェア製品、ソリューション、コンサルティング、サポートサービス、教育の事業を展開しています。1999年2月5日に店頭市場へ株式公開、2000年4月28日に東証一部上場。従業員数2,060名(2007年11月末現在)。
注 Oracleは、米国オラクル・コーポレーションおよびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
注 MaDoRE®は株式会社NTTデータの登録商標です。
注 SmarPTMは株式会社NTTデータの商標です。