BMWとの情報システム子会社の経営権譲受を通じた資本提携について

ニュースリリース/NTTデータ

2008年8月 1日

株式会社NTTデータ

 ドイツ・BMW(Chairman of the Management Board:Dr. Ing. Norbert Reithofer、本社:ドイツ・ミュンヘン)とNTTデータ(代表取締役社長:山下 徹、本社:東京都江東区)は、BMWグループ98%出資の情報システム子会社であるドイツ・Cirquent(サークエント)(CEO:Peter Broicher、本社:ドイツ・ミュンヘン)の発行済株式の72.9%を、NTTデータの完全子会社である在ドイツのNTT DATA Europe GmbH & Co. KGを通じて、BMWグループから譲り受けることについて、正式に合意しました。BMWグループは25.1%の株式を、Cirquentは2%の株式を引き続き保有します。株式譲渡は欧州委員会における独占禁止法上の確認を経た後、実施することになります。なお、譲受け価額については、両者間で非公開とする旨現時点で合意しています。

 NTTデータは、日本国内において、顧客企業と共にIT革新に取り組むITパートナービジネスを積極的に展開し、顧客基盤の拡大や業務ノウハウを保有する開発リソースの拡充を進めてきました。今回は、ITパートナーの取り組みを海外に広げたものであり、BMW、Cirquent、NTTデータの3社がITを通じた協力的なWin-Win-Winの関係を築くことが狙いです。

 BMWはかねて、企業価値の一層の向上を期して、コア事業への集中を鋭意推進してきています。今回のCirquentの譲渡を通じた資本提携はその活動の一環であり、NTTデータの資本参加を受けることで、コア事業への経営資源の集中を図るとともに、Cirquentがさらなる成長を果たすことで、BMWは高品質で国際競争力のあるITサービスを享受することが可能になります。

 また、CirquentはNTTデータグループの一員となることで、NTTデータグループのグローバルネットワークを生かし、BMWを初めとした欧州における既存の大規模顧客に対してグローバルサポートを提供できるようになります。また、欧州での製造業、銀行業、通信業、そして保険業などにおけるITノウハウを生かし、NTTデータのもつグローバル顧客との新たなビジネスの創出も目指します。

 NTTデータでは、顧客企業のグローバルサポートのための拠点拡充など、本格的海外展開を進めており、NTTデータグループ全体の11%の社員にあたる約2600名の体制を国外で構築し、海外ビジネスの展開のためのグローバル拠点間の連携を進めています。NTTデータでは、欧州でのビジネスのさらなる拡大を目指し、BMWをはじめとする大規模企業への対応能力を有するCirquentと、製造業向けSAPに強みを持つIT企業であるドイツのitelligence(2008年1月資本提携)とも連携を進め、さらに広範なサービスを提供していきます。

 NTTデータは、Cirquentの現経営体制による経営を尊重し、雇用を守りつつ、開発プロセスの標準化・プロジェクトマネジメント力の強化・グローバルな開発リソースの提供・人材育成などの支援を行っていきます。Cirquentは、このような支援のもと、これまで培ってきた自動車をはじめとする製造業、銀行・保険業界等の金融業向けの業務ノウハウと高度なコンサルティング力をベースとし、さらなる企業価値の向上を図っていきます。

【Cirquent社の概要】

(1)商号
Cirquent GmbH
(2)事業内容
ITコンサルティング事業およびITサービス事業
(3)設立年
1971年
(4)株主構成
BMWグループ 98%、自社保有 2%
(5)本社所在地
ドイツ・ミュンヘン
(6)代表者
Peter Broicher, Chief Executive Officer
(7)従業員
1747人(2007年12月31日現在)
(8)売上高
286百万ユーロ(2007年12月期)
本件に関するお問い合わせ先

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広報部
TEL:03-5546-8051